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300文字の物語  作者: 帆ノ風ヒロ / Honoka Hiro
300文字の物語 〜Free Style〜

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118/137

試されている


 深夜のオフィスに、

 パソコンのキーを打つ音が規則的に響いている。


 時刻は間もなく零時。

 今日も午前様だ。


 プレゼンの資料を整えた俺は、

 深く息を吐いて缶コーヒーを煽った。


 勝ち組は自宅や居酒屋で酒を煽っているだろう。

 ひょっとしたら、既に夢の中かもしれない。


「毎日毎日~、僕らはデスクの~、

 上に縛られ~、嫌になっちゃうよ~」


 無駄に上手い同僚の歌声が響く。


「その曲、今の若い奴らは知らないだろ」


「こんな日々がいつまで続くのかね?

 あと何十年?」


「俺たちは前世で、

 よっぽど悪いことをしたんだろうな。

 その報いだろ」


「やめてくれよ。

 こうは考えられないか?

 俺たちは世界に試されている、って」


 こいつを初めてかっこいいと思った。

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