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300文字の物語  作者: 帆ノ風ヒロ / Honoka Hiro
300文字の物語 〜Free Style〜

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足跡

 パソコンの電源が落ちる。


 夢から覚めるように、

 即座に現実へ引き戻された。


 ブラックアウトした画面へ

 自分の顔が映り込み、

 思わず深い溜め息が漏れる。

 

 SNSの世界から

 あの人が消えた。


 季節が移り変わってゆくように、

 何気ない余韻だけを

 ほのかに残して。


 電子の世界で繋がっていた僕等だ。

 そこに感触や香りは存在しない。


 けれど、あなたがここに

 存在していたという足跡は

 確かに刻まれている。


 あなたが残した言葉の数々は

 確かな温もりを伝えてくれる。


「そんな簡単なことじゃないんだ」


 僕等を表す記号を消すだけの

 単純な話じゃない。


 ひとつの命が失われた時の

 喪失感が確かにある。


「いつかまた……」


 街で偶然すれ違うように

 いつかまたどこかで。

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― 新着の感想 ―
[一言] SNSの世界の「あの人」は、自分も含めてひとつの命ですよね。とても共感しました。実際に創作活動を始めるまで、リアルとは違うからと使い捨てのアバター同然に考えていたのが恐ろしいです。 日時を…
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