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300文字の物語  作者: 帆ノ風ヒロ / Honoka Hiro
300文字の物語 〜Free Style〜

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仕事


「私と仕事、どっちが大事なの?」


 出勤前の慌ただしさの中、

 僕の生活に似つかわしくない言葉が飛んだ。


「急にどうしたんだよ?

 流行りの映画にでも感化された?」


「茶化さないで。真面目に答えて」


 君があまりに真剣な顔をするものだから、

 真摯に向き合うことに決めたんだ。


「どっちが大事、か……

 君には悪いと思うけど、

 仕事が大事と答えるよ。

 僕らがこの生活を続けてゆくためには、

 やっぱりお金が必要だからね」


「そう言うと思った。大好きよ」


 彼女は満足そうに微笑む。


「私を選ぶような軟弱者なら、

 ひっぱたいてるところだったわ。

 いつかは解ける恋の魔法より、

 現実的なお金よね」


「君のことは好きだけど、

 下手なホラー映画よりずっと怖いよ」

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― 新着の感想 ―
[一言] 実際には恋もお金も魔法のようなもので、消えるときは消えると思います(笑) この会話の後、彼女が「でもやっぱり……」と、可愛く寂しがってくれることを願ってしまいました。
[良い点] そういう試され方は怖いですね
2021/02/13 12:31 退会済み
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