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幻想のアルキヴィスタ 〜転生者溢れる異世界で禁書を巡る外勤録〜  作者: イスルギ
第一部 【落ちこぼれと空から堕ちた魔導書】

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26 計画の綻び、忍ばない忍び

 ヤコートンが警邏隊の詰所で額に手を当て、痛みに顔をしかめたその頃、

幻想図書館の広場には瓦礫と濃い煙が渦巻いていた。


 焦げた匂いと硝煙の刺すような匂いが鼻を突き、倒れた店棚や破壊された建物の破片が散乱している。そこには負傷者の呻き声が混ざった緊迫した空気が広がっていた。


 駆けつけた警邏隊員や近隣住民たちが手早く負傷者の手当や避難誘導にあたり、

足元に転がる破片や粉塵を踏みしめながら、息を切らして駆け回る。

耳にはまだ爆風の余韻がこだまのように残り、遠くで建材が崩れる音が鋭く響き渡った。

時折、呻き声や悲鳴が微かに混ざる。


 だが、不思議なことに――爆破襲撃の中心となった幻想図書館だけは、まるで絵画から切り離されたかのように傷一つなく、堅牢な姿を保っていた。


 立ちのぼる煙の間にちらりと見える壁面や尖塔には、揺らめく影が不気味に映り、まるでそこだけ時間が止まったかのように、煙と瓦礫の世界の中で異様な存在感を放っている。


 その様子を、小さな影が手榴弾を手に、不思議そうに見上げていた。



「さすが異世界七不思議の一つ、幻想図書館。

 ……爆破させても、なんにも変化が見られないでやす」



 少女は東方の国で見られる忍び装束を身に纏いながらも、堂々と素顔を晒していた。

深い漆黒の布地が身体の線を滑らかに覆う一方、顔の表情は隠すことなく、冷徹さと好奇心が入り混じった光を宿している。


 手に握る手榴弾は、驚くほど完璧な球体を描き、光を反射して滑らかに艶めいていた。

自衛隊が扱う精巧な手榴弾を思わせるその形状は、異世界の街並みで違和感を際立たせている。


 少女は笑いながらひび割れた広場を歩き出す。一歩踏み出すごとに、装束の裾が軽く揺れ、その袖口から爆弾が微かに光を跳ね返しながら、ゴロゴロと零れ落ちた。

爆発の衝撃が蘇ったのか、目撃した周囲から悲鳴があがる。



「むむ。いささか多めに出ちまったでやす。ほいっと——」



 少女は軽やかに爆弾を蹴り上げ、最後のおまけにと、幻想図書館に向かって手榴弾を放った。

だが、爆弾や手榴弾は、まるで目に見えない壁に弾かれたように弧を描き、周囲へ散らばっていく。

あちこちで散発する爆発、その衝撃で、地面は揺れ、煙と火花が舞い上がった。


 物陰に身を隠す者、悲鳴をあげて吹き飛ばされる者、伏せて耳を押さえる者――混乱する人々の姿が目に入る。

その光景に、少女は口元を吊り上げ、目を細めながら叫んだ。



「NPCがリアルでやす、やっぱり! ……私は生きているのですか?」



 爆風の熱と硝煙の匂いが鼻を突く中、少女の嗤い声だけが異様に響き渡る。

その姿は、戦場の中心でまるで楽しんでいるかのような、不気味なまでの軽快さを放っていた。



「しかし、……黒兵衛の旦那を働かせちまったのが

悔やまれるでやんす……力足らずな部下で申し訳ないでやんす……」



 小さな声が、破壊の余韻の中で震える。



「でも、毒島ぶすじまの親分は、ちょう怖ぇえので、ご指示には逆らえないでやす」



 黒兵衛の部下と名乗る少女は、灰と埃にまみれた手で額を押さえて後悔の色を滲ませるが、パッと手を離して、仕方ないというように肩をすくめた。——刹那


 幻想図書館の外門が揺らめき、静寂を裂くように軋む音が響いた。

その隙間から、風を切る速さで何者かが飛び出す。

鋼鉄の塊が残像の速さで振り抜かれると同時、空気が重く震え、断ち斬る音が耳を突いた。


 次の瞬間、少女の体躯に無骨な衝撃が直撃し、肉を断つ鈍い音とともに勢いよく吹き飛ばされる。

瓦礫が盛大に崩れ落ち、粉塵が舞い上がるより早く、少女は残骸の下に埋没した。


 衝撃の地点、粉塵の奥から硬質な靴音が近づいてくる。


 金色のツインテールを風に揺らし、赤い制服に包まれた細い体躯が現れた。ジョシュアの同僚——幻想図書館 外勤員のセラ=アーカイブだ。



「どういう事……。まさか襲撃者はさっきの単独犯ってわけ?」



 セラは耳につけた翼十字の装飾具に話しかけ、状況を確認する。

鋭利な双眸は怒気をはらみ、周囲をぐるりと見渡した。

鋼鉄製のアタッシュケースを片手に、ものすごい速さで横ぶりに振り払う。



 ——ゴウッ、と煙が晴れた。



 視線の先で、煙と炎がくすぶる。鋭い目が、ピタリと瓦礫の山を睨みつけた。



「……さっさと出てきなさいよ。

 瓦礫の数だけ、全身の骨を粉砕してあげるから」



 ガラガラと残骸をかき分けるように、傷一つなく、忍び装束の少女が這い出てきた。

セラが訝しげに眉毛を寄せる。繊維を編んだ装束も額や頬も、殴打された跡や土汚れすらない。



「おかしいわね……確実に体半分は潰したんだけど」



「……めちゃくちゃ、ヤベェ奴登場じゃないですか。

 釣り上げた獲物は、銀髪の男じゃない……。

 その金髪に鉄の鞄、お姉さんは誰でやんすかぁ」



 セラは答える気がないようで、少女は肩をすくめ、視線を逸らして周囲を見渡す。

幻想図書館の外門が揺らぎ、続々と、その内から図書館員たちが現れ、少女を囲むように広がった。



「ふふ、目標ターゲットは釣れなかったようでやすが、目的は上々でやんす。

 いい感じで、何が起きてるか分からなくてイライラしてやすねぇ」



 言葉の端に皮肉と、軽く誤魔化す笑いが混じる。

セラは眉を寄せ、額にうっすら汗を滲ませる。



「……そんなやり方で、誰を巻き込むつもりなのかしら?」



 少女は小さく笑った。



「巻き込むのは、もちろん、仕掛けるのも――黒兵衛の親分でやんす。

 力不足の私"達″なぞ……」



 その瞬間、視界の端で影が動いた。



「……え?」



 目の前の忍ばない忍者のような少女の姿に似た存在が、次々と現れたのだ。

 煙と瓦礫の間から、わらわらと現れ、目を細めるセラや、遅れて駆けつけた他の外勤員の注意を引きつける。

同じ声で同じ語尾を使い、同時に「でやんす」と呟く謎の集団。


 広場は瞬く間に混乱した。

足音、叫び声、飛び散る瓦礫。風に乗って煙と埃が舞い、視界を遮る。

セラは叫びながら指示を出す。



「あんたらは左右を収集して! 私はこいつをどうにかする!

 ジョシュア、聞いてるんでしょ?!

 北翼から援護——混乱を鎮めるわよ!」



 セラが叫ぶと同時に、耳元の翼十字の装飾品から、くぐもったジョシュアの声が漏れ聞こえた。



「……この混乱を……利用されて……だ……目的は……情……遮断……気をつ……ぞ……」



 途切れ途切れの通信。それでも、やるべきことは伝わってきた。

ここからは殲滅戦だ、とセラは歯を食いしばり気合を入れ直す。


 忍び姿の少女達は、ただ暴れているのではない。

統率された動きで外勤員達の視線と意識を分散させ、それぞれが微妙に異なる方向から攻撃や罠を仕掛けてくる。


 その連携は幻影の群れのようで、混乱は一層増幅していった。



「くそ……数が多すぎる……!」



 セラの声に焦燥がにじむ。


 すると少女の一人が、不敵ににやりと笑い、瓦礫を蹴り飛ばすようにして爆発を起こした。

轟音が広場を震わせ、さらに混乱を煽る。



「このまま——あんた達は、ここに釘づけになってもらいやすよ」



 灰色の煙が朝の光に揺らめき、崩れた瓦礫と混ざり合いながら広がっていく。

少女達の笑い声が遠くの壁や屋根に反響し、不気味に広場を満たした。


 静寂と秩序に守られていた幻想図書館の前は、もはや崩壊の淵へと追い込まれていた。


 破砕音に被さるように打撃の衝撃が広場に轟き、右へ左へと鋼鉄の暴威が駆け抜ける。

驚異的な瞬発力で、セラは忍び姿の少女たちを次々と殴り飛ばしているのだ。


 しかし、手応えがない。手に伝わる感触は空を切るように軽く、すぐに姿を霧散させてしまう。

苛立ちを隠せず、瓦礫の間から声を張り上げた。



「何かのチート能力……? まさか、貴女――異世界転生者だったりするの?」



 その問いに、わらわらと出てきた少女の一人がピクリと反応した。



 突如、怒声が炸裂する——



「あのクソったれハラスてんこ盛り課長めぇぇええ!

 パワハラで訴える前にトラックに()かれて死んでんじゃねぇよ!

 あれか? お前が先に異世界転生した口か?

 私は追いかけ転生ってか!?

 クソ野郎め、この世界に来てたらハッピーだな!

 出会ったらてめぇの最期に、血の花咲かせてやるよ!」



 突然、狂ったように吠える少女の一人に気圧されて、周囲の図書館員たちがたじろいだ。何かを観察するように、セラが一瞬目を細める。



「どうどうでやんす……」



 別の少女が焦った様子で両手を広げ、叫びを抑えようとした。


 煙に揺れる影の中で、少女達の姿がノイズのように明滅し、一瞬場が静まりかけるが、やがて元の形に戻る。



「あっし達のことには、あんまり触れないでくれると助かりやす……。

 地雷を踏み抜くと、

 ……本気で暴れてしまうかもしれないでやすよ?」



 糸を張るように、空気がぴんと張り詰めた。


 セラは深く息を吐き、瓦礫の上で膝をわずかに曲げ、肩を軽くすくめてみせる。



「そう……ごめん。でも、ムリ」



 金色の前髪が目元を覆い、その下で視線が鋭く光る。



 ——分身のチート能力?

   便利すぎるけど……感情に振り回されると、存在が崩れかけるのかも……



 視界の端で、忍び姿の少女の瞳がきらりと光を反射し、わずかに揺らいだ。



「負け犬の遠吠えみたいで、面白そうだから」



 セラは金髪をかき上げ、口の端を吊り上げて不敵に笑った。


 そして、鋼鉄のアタッシュケースを地面に叩きつけた。



 ——ズドン



 塵風を伴って鈍い衝撃音が響く!

 

 鞄の口から魔導書たちが悲鳴を上げながら舞い散った。



『いてぇ、パワハラだヨ!』


『表紙が剥げるシ! もっと丁寧に扱えシ!』


『キューティクルはなくても、紙ティクルは繊細なんですよ?!』



 紙の擦れる音と金属の打撃音が混ざり、煙の向こうで魔導書たちがきらきらと光を反射しながら宙を舞う。



「——整列」



 セラの低く鋭い声が響いた瞬間、魔導書たちはビシッと一列に並び、静止した。

その異様な光景に、襲撃の少女は思わず口をぽかんと開ける。



「パワハラで魔導書を従えるとか……マジでドン引きでやんすね。

 ……でも、そんな都市伝説を聞いたことがあるような……」



『あの忍び嬢ちゃんも、そろそろ記憶飛んでるんじゃないノ?』


『ありえるシ。この街じゃ一度は記憶を失うって噂だシ』


『てことは……セラ様のせい? 表紙がスースーして、ページの天辺が薄く……これ、抜けペなのでは……あぶぇし?!』



 一冊が横殴りにされて吹き飛ぶと、残りの魔導書たちは一斉に震え上がり、ぴたりと口を閉ざした。


 場を支配したのは、不自然な静けさと張り詰めた空気。


 その只中で、砂の匂いに混じる硝煙、遠くから響く叫び声と紙の軋む音が交じり合い、少女たちは、一瞬、次の行動を踏み出せずに固まる。


 やがて、廊下の奥から靴音が駆け寄ってきた。石床を蹴る硬質な響きが、混乱のざわめきに重なり、緊張をさらに煽る。


 ジョシュアとミカサが瓦礫を飛び越えて姿を現した。



「ありゃ、引きつけすぎたでやんす」



 少女はミカサを一瞥し、鼻で嗤うと、袖口からゴロゴロと爆弾を転がし落とした。まるで遊び半分のように、軽く蹴りつける。


 次の瞬間、轟音と閃光が立て続けに走った。

連鎖する爆発が石畳を抉り、火薬の匂いが鼻を突く。飛び散る礫と破片が雨のように降り注ぎ、空気を震わせた。


 ミカサは悲鳴をあげて頭を抱え、地面にしゃがみ込む。


 ジョシュアは咄嗟に外套を広げ、鋭い破片を弾き返しながら前へ身を投げ出した。



——黒兵衛の旦那からの別指示……

  赤髪の計略を成功させるため騒動を長引かせろ、でやんす。

  黒髪の女子校生まで寄せ付けちまいやしたが、

  まぁ、レヴィあたりが上手く回収するでやしょう



「だから仕方ないんでやんすよ。あっしの上司は黒兵衛の旦那でやんすー」



 肩で風を切るように立ち、わざとらしく肩をすくめる。

その瞳には敵意よりも、計算高さと悪戯めいた光が宿っていた。


 ジョシュアが一歩踏み出す。



「待て、無駄に巻き込むな!」



 死角からセラが強襲するが、少女はひらりと別の少女を盾にしてのらりくらりとかわす。


 振り下ろされる鋼鉄の鞄を、ほんの刹那で身を捻って回避し、立ち位置を微妙にずらす。


 足元に魔導書が熱線を放ち、氷の礫が弾け飛ぶが、少女は軽やかに身を引き、瓦礫の陰に溶け込むように退いた。



——狙いを外させ、時間を稼ぎ、混乱をさらに広げる。

 成功でやす!

 あたしの小さな動き一つひとつが、まるで盤面を弄ぶ策士の手のように巧妙。

 そんな賛辞を自分に贈りたいでやす!



 ジョシュアは眉をひそめ、ミカサも額に手をかざして煙を払いながら、少女の狡猾さに舌打ちする。


 だが少女はなお挑発的に笑い、唇の端を吊り上げる。



「ほらほら、騒ぎはまだ続くでやんすよ」



 瓦礫が崩れる破砕音、煙の渦。

その中で、少女の笑い声だけが冷たく広場に響き渡った。




——




 街中の監視地点から伝令が駆け寄り、短く報告を告げる。

レヴィのこめかみを、冷たい汗が一筋伝った。



「……予定より長引いてる……」



 握りしめた拳が小刻みに震え、皮膚に爪が食い込む。

計画は単純だった。爆破襲撃の混乱に紛れ、ミカサを迅速に拉致する。

だが、現場では少女が予想以上に愉しげに暴れ、戦闘はジョシュアとセラまで巻き込んで膠着していた。


 遠方から響く金属の衝突音。

石壁がひび割れる嫌な軋み。

舞い上がる粉塵に混ざって、鉄の焦げる匂いが風に流れてくる。


 一つひとつが計画の歯車を狂わせ、胸の鼓動を無理やり早めていく。



「……こんなの、計画にないわよ!」



 吐き捨てるように言葉を漏らし、視線を巡らせたレヴィの目が止まる。


 影に身を潜めて震える小さな家族連れ。幼子が母の裾を握り、必死に泣き声を押し殺している。



「……仕方ないわね」



 決断は刹那だった。

レヴィは身なりを整え直し、迷い込んだ一般市民を装って人波に紛れる。

足下で砕けた石片がきしみ、冷えた砂粒が靴底に貼り付く。


 やがて、煙の合間にミカサの姿を見つけた。

少女は荒い息をつき、汗に濡れた髪を頬に張り付かせ、力なく瓦の欠片に凭れている。



「大丈夫? 怪我してるの?」



 レヴィは息を乱したふりで駆け寄る。声を少し震わせ、弱者を演じた。



「わ、私は……平気……っ。でも……ここにいちゃ……」



 ミカサは苦しげに言葉を途切らせる。



「無理しないで。助けが来るまで一緒に……」



 レヴィは優しく囁き、手を伸ばした。指先に触れる肌は熱を帯び、鼓動の速さが伝わってくる。


 次の瞬間。



「……これでよし」



 声を潜めると同時に、レヴィは巧みに動き、わずかな隙を突いてミカサを気絶させた。

ぐったりと肩に崩れ落ちる体を支え、彼女は低く息を吐く。



「ああもう、なんで私が……。……いいえ、これが私の役割。そう、きっとそうよ……」



 小さな独白が唇から漏れ、彼女はミカサを抱き上げた。

耳の奥で、遅れて轟音が響く。背後でまた一つ建物が崩れ、振動が足下を震わせた。

乾いた砂埃が舌にまとわりつき、肺の奥を刺激する。



「……これで、計画通りに」



 かすかな笑みを浮かべ、レヴィは震える市民を装ったまま、人波に溶け込む。


 戦場の喧騒に紛れ、彼女の影は迷宮のような街路へと静かに消えた。





宜しければ評価/感想など頂けますと嬉しいです。


第一章のあらすじや場面イメージをPixivに掲載!

閲覧いただけますと幸いです!

→ Pixivリンク

 https://www.pixiv.net/artworks/134540048

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