襲来、ネームド
TSロリっていいよね
TSロリっていいよね
TSロリっていいよね
どうも、作者です。
ステータス画面好きだけど書くのはめんどい。
こういうの一発で作れるツールとかないんかなぁ。
そんな感じで、本編どうぞー。
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【名前】
ヴェンデッタ
【性別】
女
【種族】
悪魔女男爵・召魔Lv1
【職業】
召喚導師Lv1
魔戦鬼Lv1
疾風Lv1
【スキル】
魔法
《召喚術Lv37》《闇術Lv34》《時空術Lv20》《火術Lv18》《雷術Lv19》
武器
《大鎌Lv46》《ポールウェポンLv34》
補助
《ファストステップLv32》《受け流しLv23》《フラッシュアクトLv22》《刹那Lv13》《首狩りLv14》《回避Lv22》《連撃Lv25》《生命活性Lv14》《魔力活性Lv16》《敏捷上昇Lv17》《魔纏装Lv1(new)》《挑発Lv1(new)》《エア・ステップLv1(new)》
【称号】
《名付き殺し》《格上殺し》《一撃殺し》
【装備】
武器:深紅血装【咎人斬首】 召喚の書
頭:シュバルツ・クライノート
上半身:シュバルツ・クライノート
腕:シュバルツ・クライノート
腰:シュバルツ・クライノート
下半身:シュバルツ・クライノート
足:シュバルツ・クライノート
アクセサリー:なし
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「よし、これでいいな」
大量の魔物を倒し、Lvアップ&進化をした俺は、変化したステータスを見て満足げに頷く。
確実に強くなっているな。この調子で目指せカンスト。今は確か合計レベル100だったかな?
進化後の種族は悪魔女男爵・召魔。
召魔爵の正統進化先であり、配下の魔物のステータスに補正が入る種族スキル【悪魔の威光】が追加されている。
職業も正統進化し、第三職業には敏捷と移動系スキルに高い補正を持つ疾風を選んだ。
俺の戦い方はひたすら回避と攻撃を繰り返すヒット&アウェイ戦法だからな。足の速さは大事だ。
それに、この職業になったことで覚える事が出来た《エア・ステップ》。
これは空中を踏みしめて跳躍することが可能なスキルで、【飛行】と合わせて使えば空中戦の幅が広がる。
普通に二段ジャンプや壁のないところでの三角跳びなんかにも使えるし、有能なスキルだろう。
そして、先ほどの戦闘で習得した《魔纏装》。
このスキルを使うと、魔法を武器に纏わせ属性攻撃が可能になる。単純な火力向上に繋がる上、纏わせる魔法によって様々な効果を得ることが出来る。
あとは、魔法や武技だな新しいモノが増えているし、しっかりと確認しておこう。
ローザネーラも、弱体化が緩和され、またいくつか魔法を使えるようになったらしい。
「ふふっ! ちからがあふれてくるわ! いまならだれにだってかてるわよ!」
ふはははー! とぺたんこな胸を張って高笑いをしているローザネーラを微笑ましく思いながら、俺は今回もステータス変更に付き合ってくれたコメント欄に目を向ける。
・あれ、おかしいな。ヴェンデッタちゃんの進化が普通に終わった……?
・変な職業とか、未知のスキルとかないの? 本当に?
・嘘だろう。こんなに平和なはずがないじゃないか!!
・絶対に何か起こるという信頼感
・何もなかったら何もなかったでこうなるの草なんよ
・このヴェンデッタちゃん、もしや偽物なのでは……?
「誰が偽物ですか。平和に終わったんだから、それでいいじゃないですか……」
コメント欄のあんまりな物言いに、がっくりと肩を落とす。
俺、そんなに無茶苦茶やるヤツだと思われてたのか……? アリアさんとかと比べたら、派手なことなんてしてないと思うんだけど。
いやまぁ、自分が普通かって聞かれたら自信ないけどさ……そもそも、TS病なんぞに罹っている時点で普通とは程遠いわな。
ぐぬぬ、納得はいかないけど、言い返すこともできない。まさしくジレンマだ。
この憤りは、次に出てきた魔物にぶつけるとしよう。
「ローザネーラ、そろそろ次のサンドバ……魔物を探しに行くぞ。新しいスキルも試してみたいし」
「わかったわ。……ねぇ、ちょっとまって。ますたーいま、まものをなんていおうとしたの?」
「結構周りの巻き藁も集めちゃったからなぁ。離れたところに行かないと見つからないかもな」
「まきわらっていった! いま、はっきりまきわらっていったわよね!?」
はっはっは、なんのことやら。
戦慄の視線を向けてくるローザネーラを軽くスルーし、ぐるりと辺りを見渡した。
さぁて、どこかにストレス発散……もとい、スキルの実験に付き合ってくれる魔物はいないかなー。
そんなことを考えながら、荒野に視線を巡らせる。
左を見て、そのままぐるりと首を半周。右側に視線を送る。
しかし、こざっぱりした景色が広がるばかりで、魔物の影は一つも――――。
「のう、お主。少しいいかの?」
突然、そんな声が左隣から聞こえてきた。
右側に視線を向けていた最中にかけられた声に、誰だろうと振り向こうとして――はたと、気付く。
あれ、俺。今さっき、左側を見て、何もいないことを確認したよな?
「ッ、《ファストステップ》!」
俺は咄嗟にその場から飛び退き、ローザネーラの近くに移動する。
首切り君を取り出し構え、ローザネーラを背後に庇いながら、声がした方に視線を向けた。
「ま、ますたー? どうしたの……って、あれ?」
いきなりな俺の行動に驚きと困惑の声を上げたローザネーラも、どうやら異変に気付いたようで、俺の視線の先を追うように顔を動かす。
そこに立っていたのは、一人の少女だった。
冗談のように整った顔立ちに、純白の肌。乳白色の髪をお団子ヘアにし、翠玉を思わせる瞳をどこか愉快そうに細めている。
背丈は俺と同じくらい。平坦なラインを描く身体を丈の短い青色のチャイナ服で覆っている。
チャイナ服は袖がなく、二の腕の途中から手先が隠れるくらいまでを袖口の広がったアームカバーで隠していた。
そして、何よりも特徴的なのは少女の頭から生える角と、臀部から伸びている尻尾だろう。
こめかみのあたりから生え、天を衝くようにねじれながら伸びている角と透き通る青の鱗に覆われた太い尾は、龍のそれを思わせる。
「くはっ、そう警戒せんでもええじゃろうに。だがまぁ、今の動きはなかなかよかったぞ。迷いなく武器を向けるその闘志も良い。やはり、ワシが目を付けただけあって有望株じゃのう」
少女は俺の視線をなんとも思っていないのか、大きな袖で口元を隠しながらコロコロと微笑む。
一体何者だ? プレイヤーなのか? それとも、人型の魔物?
そもそも、どうやって現れた? 気配もなく音もなく、至近距離にいた俺に気付かれずに接近するなんて、方法に検討が付かない。
つまり、何もかもが正体不明。
ローザネーラも驚いた表情のまま固まっているし、ここはストレートに聞くしかないか……。
「……誰だ、あんた」
「ン? ワシかの? ワシはのぅ……」
少女は小首を傾げつつ、ニヤリと微笑んだ。
翠玉の瞳がキラリと輝き、異様な雰囲気を纏う。
――この少女は只者じゃない。
そして、その勘は外れなかった。
「名はシユウ。世界より付けられた名は【天武】。『闘幻郷』の主じゃよ」
《プレイヤー:ヴェンデッタはネームドボス:『【天武】のシユウ』と遭遇しました》
頭の中に響き渡ったアナウンスに、俺は息を呑んだ。
「ネームド……ボス」
こうして俺は、二体目のネームドボスと邂逅したのだった。
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新キャラ、登場!
次回はバトルかな? どうだろう?
ではでは、また次回ー。




