女紙様はメリハリがないらしい
メリハリは大事
【ふははは、ここに寝かせればいいのであるな】
プリティちゃんが、どこから出したかわからない赤い毛布を草むらに敷いていた。できるメイドさんだなって、どこからだしたのよそれ。
『ううう。わたくしだって役に……』
【駄女神は違う方法でやればよいのであるな】
『ぐぅ、色仕掛けは苦手ですわ』
【それは後々頑張ればよいのであるな】
『それまでは、カルボナーラをたっぷり頂いて凹凸ボディをゲットするのですわ』
【ふははは、紙のままではどうにもならないのであるな】
含みが多いような漫才だけどちょっとスルーさせてもらう。この子の具合を調べないと。医者じゃないただの社畜だけど、やれることくらいあるはず。
「濡れた服は、着せたままじゃまずいよな。とはいえ脱がせるのもアウトだし」
見た感じ、小学高学年くらいの背丈だけど、腕なんかはふとましい感じでぷにぷにだ。胸は、年相応という感じであるのかないのかわからない。俺はロリコンではないのでオッキはしない。オッパイは大きいほうが好みです。
『ぐっは、ですわ』
そこの女紙様、なにダメージ受けてる風にしおれてるんですか?
ともかく、この子の顔を横に向け、赤い毛布の上に寝かせた。のどを詰まらせたらまずいしね。
「はぁ、疲れたけど謎の達成感があるな。腹減ったからちょっと何かつまもう」
AEDもなくよくやったよ俺。社畜オブザイヤーで表彰してくれてもいくらいだ。
『山盛りカルボナーラサンドが欲しいのですわ』
「そんなサンドは初耳なんだけど? というかあーたは何もしていなくって?」
めりっと続きます




