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閑話 妹からのお手紙

 お兄様へ


 お兄様! フィーリアです! 元気にしていますか? 私は元気です! お父様も、お母様も、エイリーンお母様も、エアリスお姉様も、クロエも、クロナもみんなみんな元気です!


 お兄様と別れて2月が経ちました。お兄様と別れた後の馬車さんの中で、私とクロナはずっと泣いていましたが、お母様が


「お家に戻ったらお手紙を書いたらどう?」


 と教えてくれました! なので私はお手紙を書くことにしたのです!


 クロナは書かないの? 聞いたら


「もっと早く会えるよう修行します!」


 って、言っていました。なら私がクロナの分も書きます!


 お家に戻ったら、エイリーンお母様とエアリスお姉様がお出迎えをしてくれました。


 私も馬車さんを降りてエアリスお姉様の元へ飛び込みました。


 エアリスお姉様は私の事を抱き締めてくれました!


 その後お兄様が戻ってこない事をエアリスお姉様にお話すると、少しかたまった後に


「ふふふふふ」


 と、笑っていましたが何だったんでしょう? 私にはわかりません。


 お家に戻ってもお父様とお母様たちはラブラブです!


 でも、エイリーンお母様とお父様がラブラブしているときは、いつもお母様のお顔はぷくぅーとしています! なので私とクロナもぷくぅーとします! 


 それを見たお母様は困った様に笑いながら、私とクロナを抱き締めてくれます! お母様はとっても柔らかいのです! 王女様に抱き締められた時より柔らかかったのです!


 あっ! このお胸の事でエアリスお姉様が悩んでいました。どうしたら大きくなるんだろうって、お母様たちに聞いていたのを聞いてしまったのです。私もあんなに柔らかいお胸が欲しいと思いました!


 最近はマーリン先生から魔法を教えてもらっています! マーリン先生凄いんです! 火がボウって出て、水がプシャーて噴き出し、岩がボコってなり、風がビゥーって吹き、光がピカッてなってそして、気が付いたら後ろにいるのです!


 私も色々と教えてもらい全部覚えました! でもお家中を魔法で移動していたらお母様に怒られました。急に出て来たらみんなが驚くし、危ないでしょ? って。私も謝りました! 偉いですか、お兄様? 次会ったときは褒めて下さい!


 それから、新しいお友達ができました! 精霊のお姉さんです! とっても綺麗なんですよ! 私の目標です! お名前はファシィーと言うそうです。いつも一緒にいてくれる大事なお友達です! ただ、他の精霊さんに出会うとファシィーに向かって


「オウよ」


 って頭を下げるんですけど何ででしょうか? わかりません。それでも大事なお友達です!


 えっと、えっと、それから色々と書きたい事がありますが、一番書きたいことは、お兄様に早く会いたいって事です!


 早くお兄様に会える事を楽しみにしていす!


 フィーリアより


 ◇◇◇


「出来ました!」


 私は出来上がった手紙を見ます。インクが乾くまで時間がかかるので注意しなさいと、お母様が言っていたので乾くまで待ちます。


「まっだかな〜、まっだかな〜」


 インクが乾くのが待ち遠しいです!


 そろそろ良いかな? ……よし! 乾きました!


「お母様の元へ急ぎましょう!」


 私は急いでお母様の元に向かいます。早く出して下さい!


「あら、フィーリア。そんなに急いでどうしたのよ?」


「あっ! お母様! お手紙が出来ました!」


「あら、出来たのね。お母さんも読んでも良い?」


「勿論です!」


 私はお母様にお手紙を渡します。それをお母様は読みます。な、何かドキドキします。何ででしょう?


「……うん、よく出来ました。まあ、身内だから格式張ったものも要らないしね。さあ、フィーリアお手紙出すわよ」


「はいです! 早く早く!」


 私はお母様と一緒にお手紙をお封筒に入れます。


「よし、これで完成。クロエ〜、いる〜?」


 お母様がクロエを呼びます。


「はい、エリス様。どうされましたか?」


「この手紙を出して欲しいの。レイ宛に」


「レイ様にですか?」


「ええ、フィーリアからのお手紙だからよろしくね」


 お母様が笑うと


「かしこまりました」


 と微笑みながらお辞儀するクロエ。早くお兄様に届いて欲しいです!


 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜レイside〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 フィーリアが手紙を出して1ヶ月後


 ……ふぅ。みんな元気そうで何よりだ。色々と気になる事は書いてあったが。


 俺が1人で笑っていると


「レイ君そろそろ勉強を再開、って、どうしたんです? 何か嬉しそうですけど」


「ヘレンさん。いや、妹から手紙が届いたんですよ。元気そうでよかったなと思って」


「そうなの。やっぱり寂しい?」


「それは勿論寂しいですが、こういうのを見ると俺も頑張らないとって奮い立たされますよ。次会ったときに恥ずかしくない様に」


「そう。……カッコ良いわね……」


「えっ? 何か言いました?」


「い、いや、何も言っていないわよ! さあ、勉強を再開しましょ!」


「は、はい、よろしくお願いします」


 俺も頑張ろうか。

今日もう一話いけたらいきます。


評価等よろしくお願いします!

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