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小田からの贈り物

絶望。

作者: 小田虹里
掲載日:2016/06/19

これから出来ることは、きっと。


絶望を与えることしかないのだろう、と。


それならば、自ら滅びの道を選ぶべきだと。


唯一の救いは、それなのだと。


だから僕は、笑いながら……死ぬんだ。


消えゆく記憶に、さよなら告げて。




馬鹿だなぁ。


いろんな意味で、僕は馬鹿。


こうして、生きてることも馬鹿だ。


絶望を伝えて、何か変わる?


変わらない。


分かってる。


だから、絶望なんだ。



いつの日か、必ず平等にひとは死ぬ。


ただ、僕は……それを望むだけ。



頭蓋骨に響く痛みは、違和感を僕に伝え、身体中は気持ち悪くて仕方ない。


どの薬を飲んでも、治まることはない。


ただ、待つしかない。


治まるか、酷くなるか。



不安定な体調からは、不安定な精神状態しか生まない。


また、その逆も。



よく笑い、よく喋る。


これで、消えるんだと、伝えながら。


昔の僕を辿り、思い出しながら、さよなら告げる。


最期に見せた顔が、過去でありますようにと。


祈りながら。



僕はきっと、救われない。


僕はもう、手遅れ。



生き延びるだけなら、簡単。



自我なんて、忘れたらいい。


自我があるから、死を求める。



僕は狂っている。




他者に刃は向けない。


意味のないことだから。


他者を傷つけても、血をみても、それは僕の感覚ではない。



だから僕は、絶望しても殺人鬼にはならない。




それだけが、唯一の救い。



残念なのか、幸いなのか。


僕の実情。


僕の本音。


僕は、滅びるしかない。


もう、この世界に居場所はない。


僕が求めるものは、手に入らない。


分かったんだ、やっと。


馬鹿な頭でも、やっと。


絶望の先にあるものは、光ではなく絶望。


滅びの世界。


消えゆくその瞬間に、はじめて笑えるんだ。


全てを捨て、守り。



壊れている?


そうだとしても、関係ない。


修復出来ないなら、関係などない。



僕にはもう、絶望しか見えないよ。



言うこと聞かない身体に思考。


止める方法も滅びしかない。




なんて。




僕は、どこまでも絶望している。



こんばんは、はじめまして。


小田虹里です。


深い、深い、闇の中。

見つけたもの、それは「滅び」の呪文。


「絶望」へ導く病。


ただ、消えゆくことに喜びを感じ、終わることに意味を覚える。


暗い、暗い。


そんな、闇の中でもがく「僕」は、本当に救われることはないのか。


「死」んだ後、戻って来たものは居ない。


死後に世界を見出そうとすることは、愚かなのかもしれない。


それでも、「僕」は、そこにしかもう、居場所を見出せなかった。


「絶望」


「死」は、生命に唯一平等に訪れるもの。


避けられない宿命。


だからこそ、咲き誇らなければならない……はず。


命に「光」と「闇」を見つけることは、簡単。


ポジティブに見せることも、ネガティブに見せることも、実に簡単。


どんな「鎧」でも、着てみせてしまう。


それがきっと、「人間」という生命。


「絶望」の裏側の世界にはきっと、「希望」がある。


「隣」合わせの存在だからこそ、見えにくいが確かに感じる世界。



小田も、「光」と「闇」を背負って感じて、そして「病」に振り回されながら、生きている。


いつの日か。


そこに、「意味」を見つけるために。


今はただ、生きていく。


生かされるていることに、「使命」を感じ、生きていく。


生命活動を終える、その、瞬間まで。



諦めないその「魂」を、忘れてしまわないうちに。




2016.6.19


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