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114.これからが本当のスタートです!!

やっと告白できましたね~(*^▽^*)

本当に嬉しいです!果たして二人は結婚できるのでしょうか?

引き続きお楽しみいただければ幸いです!!(^^)!


告白して雷覇らいはに抱きしめられる。とても長く感じたし、短くも感じた。

心臓の音は相変わらず大きな音を立てて私の中で弾けてる。

雷覇らいはの反応が気になる…。どんな顔をしてるの?何を思ってるの?

確かめたいけど、抱きしめられているから雷覇らいはの顔は見えない。


雷覇らいは…。あの…大丈夫?」


「ああ。だいじょうぶだ…。嬉しすぎて‥‥」


「今まで言えなくてごめんね‥‥」


そっと体を引き離して、わたしの顔に触れる雷覇らいは

彼の瞳は少し潤んでいて今にも泣きそうな顔だった。


「良いんだ…。怜彬れいりん、ほんとうに俺が好きなのか?」


「うん…。雷覇らいはが好きよ…」


「ありがとう…。怜彬れいりん


そう言ってまた抱きしめられた。よっぽど嬉しいのね…。

そりゃあそうよね。ずっと待っていてくれたのだもんね。

わたしは雷覇らいはの体温を感じながら、自分の呼吸が整っていくのを感じた。

さっきまでは息をした心地がしなかった。それだけ緊張していた。


「もう…。怜彬れいりんを我慢しなくて…いいんだな?」


「うん。我慢しなくていいよ…雷覇らいは


「ずっと一緒だな…。これからずっと…」


「うん。ずっと一緒だよ…」


まるで自分に言い聞かせてるみたいに話す雷覇らいは

今まで告白しなかった反動だろう。現状を把握できてないかもしれなかった。

再び体を離して雷覇らいはの顔が近づいてくる。

わたしはそっと目を閉じた。すると雷覇らいはの唇の感触がした。


「ん‥‥・」


いつもの激しいものではなく、優しい口づけだった。

何度も違う角度で唇が重なっていく。やわらかい唇の感触。雷覇らいはの熱…。

唇を重ねるごとに雷覇らいはを近くに感じる…。


「はぁ…雷覇らいは…」


怜彬れいりん…」


見つめ合ってまた自然と唇が重なる。気が付いたら涙は止まってた。

幸せな気持ちの方が勝っていた。胸が温かなもので満たされていっぱいになっていく。

こんなに幸せな気持ちになるなんて…。わたしは雷覇らいはの服を握り締めて縋りつく。

雷覇らいはのわたしを抱く腕にも力がこもる。

座ったまま密着する形で何度も口づけを交わす。息が苦しいけどもっと触れていたい…。


怜彬れいりん…。鼻で息をしろ…」


「はっ…はぁ…そんなこと…言われても…」


そうか。口がだめなら鼻で息をしたらいいのか…。

そんなことをぼんやり思った。雷覇らいはに頬やおでこ、首筋に口づけをされる。

やっぱり緊張してドキドキする。これはやっぱり慣れない…。


怜彬れいりん…愛してる」


「わたしもよ…雷覇らいは


嬉しそうに微笑む雷覇らいは。今まで見た中で一番嬉しそうで幸せそうな笑顔だった。


「よし!そうと決まれば早速、結婚式の準備だな!」


「えっ?」


急にガバっと勢いよく立ち上がってわたしを抱きかかえる雷覇らいは

ちょっと待って!結婚式?!


「日取りはいつにしよう?あ!怜彬れいりんの婚礼の服も作らないとな!」


「待って雷覇らいは!わたしはすぐに結婚するつもりはないの!」


「えっ?…どういうことだ」


「だって…。怜秋れいしゅうに反対されてるもの…今すぐに結婚は無理よ」


「そ…んな…」


がっくりと崩れ落ちるように座り込む雷覇らいは

可哀想な事言っちゃったな~。でも…。こればかりは譲れない。

それに、怜秋れいしゅうのことは最初から伝えているし…。


雷覇らいは。でも…これからは…わたしももっと一緒にいるし…ね?」


怜彬れいりん…」


残念だ!言わんばかりの雷覇らいはの顔。ものすごく落ち込んでる。

耳がたれて叱れた犬みたいになっている。


怜秋れいしゅうにきちんと話をしましょう?きっと分かってくれるわ」


「…。そうだな。ちゃんと認めてもらおう…俺たちの事を!」


「ええ!そうすれば結婚式なんてすぐよ!ね!」


「そうか…。そうだな!」


雷覇らいはの表情が再びぱぁっと光がさしたように明るくなる。

よかった~。雷覇らいはが単純な人で…。わたしはひっそり胸をなでおろした。


「そいえば…。怜彬れいりんはいつから俺の事が好きだったんだ?」


「うーんとね…。確か誘拐されて冬羽国とううこくへ連れていかれた時くらいかな…」


「はっ?!え‥‥そんな前からなのか!」


「うん。雷覇らいはが好きって意識しだしたのはその頃よ。離れてみて初めて気が付いたという…」


「そうなのか…。そんな前から…」


なにやら別の事でショックを受けている雷覇らいは

いや…だって、言おうとしたけど言うタイミングなかったし…。

雷覇らいはは怪我するしで、ものすごく流れてたのよね~。


「わたしもすぐに伝えようとしたのよ?でも…2人きりになると、雷覇らいはがすぐ口づけしてくるし…言うタイミングなかなかなくて…」


「そうか…そうだな…。ごめん」


雷覇らいはに唇にちゅっと軽く口づけされる。

ううう。今までほっぺとかだったのに…。まぁでもいっか。

今まで我慢いっぱいさせちゃったしね!


「よし!そろそろ部屋に戻ろう」


「うん!」


また雷覇らいはに横抱きにだっこされて階段を降りていく。

わたしは雷覇らいはに抱かれながら、彼の胸にに頭を乗せる。

言えてよかった…。わたしはホッとしてしまってそのまま眠ってしまった。




目が覚めると雷覇らいはに向き合いながら抱かれるようにして寝ていた。

あ…。わたし昨日、帰る時に眠ちゃったんだ…。

見ると雷覇らいははまだぐっすり眠っていて静かに寝息を立てていた。


雷覇らいは…」


そう呟いて彼の頬の触れる。暖かい…。

昨日わたし言ったのよね…。好きって…。そう考えるとだんだん恥ずかしくなってくる。

こいうのって恋人?彼氏?って言うのかしら…。ちょっとむずがゆい。

そんな事を考えていたら雷覇らいはがうっすら目を開けて目を覚ました。


「う…ん。おはよう…」


「おはよう、雷覇らいは


おでこをコツンとくっつけて雷覇らいはが顔を近づけてくる。

ちょっと眠そうでかわいい。


怜琳れいりん…。昨日事は夢じゃないよな?」


「ええ。夢じゃないわ…。ちゃんと好きって言ってたでしょ?」


「そうだな…」


まだ眠そうな顔で嬉しそうに微笑む雷覇らいは

だいたい早起きなのに今日は珍しくゆっくりしている。


「なんだかまだ信じられないんだ…。昨日までずっと俺の片思いだと思っていたから」


「だったら、信じてもらえるまで何度でも言うわ。雷覇らいはが好きよ…」


「俺もだ…。はぁ。本当に幸せだ」


雷覇らいはが噛みしめるように話す。

今までずっと炎覇えんはのことを好きだと思っていたのだ。

雷覇らいはが信じられないのも無理はない。これから沢山伝えていこうと思った。


「今日はどうする?建国祭の次の日は1日お休みなんでしょ?」


「そうだな…。怜琳れいりんとゆっくり過ごしたい」


「ふふふ。じゃあ今日は朝寝坊しましょ!」


わたしは雷覇らいはの胸に顔を近づけて抱きついた。

背中に手を回してギュッと抱きしめてくれる。凄く心地良い…。


怜琳れいりん…」


「なあに?」


顔をあげて雷覇らいはを見つめる。彼の視線から口づけをしたいんじゃないかって感じた。

雷覇らいはの頬にわたしの右手を当ててしばらく彼を見ていると

彼の顔が近づいてきて唇が重なる。


「ん……」


優しくついばむように唇が触れる。幸せ…。

雷覇らいはの唇に触れるたびに心地よく、ふわふわして宙に浮くような気持になる。

昨日雷覇らいはに言われたとおりに、なるべく鼻で呼吸する。

前に比べると苦しくなくなった。


「はぁ…。雷覇らいは…大好き」


怜彬れいりん…俺もだ」


一度言ってしまうと、好きという言葉自体に抵抗が無くなってくる。自然に口から出てくる。

あれだけ躊躇っていたのがウソみたいだった。今はもっともっと伝えたい。

雷覇らいはが不安にならないように。寂しくならないように。

そう考えると今まで凄く自分の感情を優先してきたのかがよく分かる。

恥ずかしいという事でさえ自分がどう見られているのか気にして、言えないだけだと思った。


怜彬れいりん、お昼から一緒に来てほしい所があるんだが…いいか?」


「もちろん。いいわよ…。どこへ行くの?」


「親父と母親のお墓だ…」


「あ…」


「嫌なら別にいいんだ…。ただ俺の中で一区切りついたから報告したくてな…」


遠慮がちに雷覇らいはに告げられる。

炎覇えんは雷覇らいはのお母様のお墓…。そう言えば一度もお墓参りしたことがない。

炎覇えんはの時は葬儀が終わってすぐに秋唐国しゅうとうこくへ帰ってしまったし

夏陽国かようこくへ何度か来ているが、毎回それどころじゃないくらいバタバタしていた。

お墓参りをしようなんて考えてもいなかった。


「嫌じゃないわ…。行きたい。ちゃんと二人で報告しよう」


「ありがとう!怜彬れいりん…」



それから、雷覇らいはと遅めの朝食をとって出かける準備をした。

今日は気温が高いが湿気もなくカラッとしたいい天気だった。

炎覇えんは達のお墓は、お城から少し離れたところにあるらしい。

雷覇らいはと一緒に馬車に乗り目的の場所まで向かう。


王族だけが埋葬される墓所。白くて高い石垣でぐるりと囲まれて、草一本生えてない少し寒々しい場所だった。

お墓参りという事もあり、わたしと雷覇らいはは真っ黒な衣装に身を包んでいる。

二人の手にはわたしの庭で咲いていた花を摘んで、沢山抱えて持ってきた。

高い石垣を抜けると、地面には白い石だたみが敷かれその先に階段があり

乳白色の石が何重にも積まれた上に祠のような建物が建っていた。


「この墓の中に親父と母親が眠ってる」


真っ直ぐに祠を見つめて雷覇らいはがそう告げる。

わたしは神妙な面持ちでお墓を見つめる。ここに炎覇えんはが眠っている…。

来るのが遅くなってごめんね…。炎覇えんは

わたしはそう心の中で呟いた。雷覇らいはと二人でお墓の前に花をお供えする。

手を合わせて雷覇らいはとのことを見守っていてほしいと祈った。

横にいる雷覇らいはを見るとまだ目を閉じて熱心にお祈りしていた。


炎覇えんはに報告できた?」


「ああ…。約束は果たした。これからは俺がずっと怜彬れいりんの傍にいると伝えた」


「約束?」


「親父が死ぬ少し前に、俺に言ったんだ。どんな時でも何があっても怜彬れいりんを支えてほしいって…」


炎覇えんはが…」


そんな事を雷覇らいはに言っていたなんて…。ぎゅっと胸が締め付けられる思いがした。

その時突然、強い風が吹いた。お供えしたお花が飛びそうになって慌てて押さえる。


怜彬れいりん…幸せになるんだよ…』


「えッ…?」


目の前に炎覇えんはがいてこちらに微笑みかけているのが見えた。

いつもと変わらない、優しいひだまりのような笑顔。

炎覇えんは…。手を伸ばそうとしたらすぐに見えなくなってしまっていた。


「どうした?怜彬れいりん


「いま…目の前に…」


「大丈夫か?」


少しよろめいて雷覇らいはに掴まる形で立つ。

今わたしの目の前にあるのはお墓で、炎覇えんはの姿はどこにもなかった。

気のせい…?でも一瞬目の前に炎覇えんはがいた気がした…。


「大丈夫…。いま…炎覇えんはがここにいたの…」


「そうか…。怜彬れいりんに会いに来たのかもしれないな」


そう言って雷覇らいはがわたしの手を取って優しく微笑む。

きっと…そうだわ。炎覇えんはの事だものずっと心配していたに違ない…。


ありがとう炎覇えんは…。


心の中でそっと呟いた。

わたしと雷覇らいはは手を繋いでお墓を後にした。

わたしのなかでも一区切りついたような気がして心がスッとした。

隣にいる雷覇らいはを見上げた。彼の表情も晴れわたった空の様にさっぱりとしていた。

ここからが、わたしと雷覇らいはのスタートだと感じた。

最後までお読みいただきありがとうございます( *´艸`)

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