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転生魔導王は、底辺職の黒魔術士が、実は最強職だと知っている  作者: 銀翼のぞみ
二章

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95話 第二形態、そして――

『ゲハハハハハハッ! この姿になったからには貴様たちに勝利はない!』


 そんな声とともに、紫の光の中から鈍色の鎧を纏った人狼型の異形が現れた。

 その体からは凄まじいプレッシャーを放っている。


「なるほど、形態変化した……といったところか」


『その通りだ、魔法使いの小僧よ! 第二形態……俺様の真の力を解放した姿だ!』


 その異形を見据えながら静かに言うティオに、異形――ヨルガムンドが吠える。


【真の姿か、どんな力を有しているかは謎だが……】


「やることは一つだね、ベヒーモス」


 短くやり取りを交わすベヒーモスとティオ。


 次の瞬間、中に舞うテンペストオブが一斉にその銃口をヨルガムンドに向けレーザービームを放つ。


『ゲハハハァ! 無駄だ! 第二形態へと変化した俺様は〝物理攻撃に対する絶対耐性〟を――ぐぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁッッ!?』


 高笑いするその途中、ヨルガムンドがけたたましい悲鳴を上げた。


【物理攻撃に対する絶対耐性か】


「どうせそんなことだろうと思ったよ」


 テンペストオブベヒーモスを操作しながら苦笑すら漏らすベヒーモスとティオ。


『し、真の力を解放したヨルガムンド様ですら……』


『あの小僧に敵わないというのか!?』


 信じたくない事実を前にバルパトスとアガレスが狼狽の声を漏らす。


 そんな二体にアイラが――


「そのような心配をしている場合かしらね!」


 裂帛の声とともに聖剣による強烈な一閃を放ち大きなダメージを与えることにする。


「今です!」


「やっちゃえ、私の使い魔!」


 アイラに続き、ラティナスとエイラも次々と敵二体に攻撃を浴びせていく。


『な、何故だ……物理攻撃に対する絶対耐性を得たこの俺に、なぜお前のその攻撃が効く!?』


 全身から血を流しながら声を絞り出すヨルガムンド。


 答えは簡単だ。敵はティオの攻撃が物理属性に変換されていると聞いて第二形態へと変化した。そのタイミングでの次の一手は、形態変化すれば勝機があると判断しての行動に違いない。

 だからこそティオとベヒーモスは、何らかの物理攻撃対策をしてくるだろうと予想し、テンペストオブベヒーモスによるレーザービームを物理属性へと変換せずに純粋な魔力攻撃として放ったのだ。


「さぁ……終わりよ! 《セイクリッドキャリバ》――ッッ!!」


 アイラが特大魔力をチャージした聖剣を上段に構え、一気に振り抜く。


 アガレスとバルパトスは魔力鏡で攻撃しようしたが……それは敵わない。

 聖剣の純粋な切れ味と破壊力に魔力鏡は切り裂かれた。


 そのまま内包された聖なる魔力、そしてティオに与えられた闇の力をまともに喰らい、断末魔の叫びを上げることすら許されず四散爆散する。


『こ、こんなことがあってたまるかぁぁぁぁぁぁッッ!!』


 配下をやられた怒りで咆哮とともに先ほどよりも強烈なブレス攻撃を放つヨルガムンド。


 対しティオは――


「ゆけ!」


 右手を前方に突き出し短く叫ぶ。


 テンペストオブベヒーモスたちが一斉にティオの前に集結、そのまま一斉にレーザービームを放つ。


 六つの銃口から放たれたレーザービームが瞬時に収束、もはやレーザーキャノンとでも呼ぶべき巨大エネルギー攻撃が……ドゴウ――ッッ!! とヨルガムンドのブレス攻撃ごとその体を飲み込む。


『く、クソがぁぁぁぁぁぁ――ッッ!!』


 断末魔の叫びとともに、ヨルガムンドの体は塵も残さず……消滅した。


「ふぅ、合体解除……」


 全ての敵を駆逐したのを確認したところで、ティオがナイトオブベヒーモスを解除する。


「終わり……ましたね」


「やったー! 三獣魔を倒しちゃった!!」


 安堵の息を吐くラティナス、歓喜の声を上げるエイラ。


「やったわね、ティオ!」


 そんな声とともにティオの方へと駆けてくるアイラ。

 そのまま勢いよく彼の頭を――むにゅんっ! とその豊かな胸の中に抱きしめてしまう。


「うむぅ〜〜っ!?」


 アイラの胸の下でくぐもった悲鳴を漏らすティオ。


【ククク、強大な敵を討伐した後だというに、相変わらず何とも締まらんな。マスターは】


 バイク形態へと戻ったベヒーモスが、クツクツと笑うのであった。

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