表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
転生魔導王は、底辺職の黒魔術士が、実は最強職だと知っている  作者: 銀翼のぞみ
二章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

93/99

93話 三獣魔の力

「《ブラックブザートラップ》……ッ!」


 E Xスキルを発動するティオ。


 相手は強大な三獣魔が一柱、その力は七魔族を遥かに上回るはずだ。

 《ブラックブザートラップ》は奥の手ではあるが発動しておくべきと、ティオは判断したのだ。


 スキルの効果でティオを中心に黒い霧が立ち込める。


『この黒い霧……効果はわからぬが俺様たちに直接的な害はないようだな?』


 直感か、あるいは何らかの能力によるものか……ヨルガムンドがそのことを見抜く。


(……なんていう魔力量だ)


 《ブラックブザートラップ》の効果で、ヨルガムンドの体から漏れる魔力を感知したティオ。体から漏れているだけの魔力だというのに、その圧倒的な量に内心驚く。


『どんなスキルであろうと問題ない、貴様たちごと消し飛ばしてくれるッ!』


 そう言って息を大きく吸い込むヨルガムンド。


「みんなぼくの後ろに隠れろ! 《ブラックリパルサー》!!」


 ヨルガムンドの動き、そしてその魔力の流れを感知したティオが叫ぶ。


 次の瞬間――


 ゴオォォォッッッッ!!


 凄まじい熱量を持ったブレスがヨルガムンド顎門から解き放たれた。


「くっ……!」


「なんて大規模なブレス攻撃……っ」


「これじゃあまともに攻撃もできないよ!」


 漆黒の魔力盾を展開し敵のブレス攻撃をに耐えるティオの背後で、アイラたちが冷や汗を流す。

 ヨルガムンドのブレス、その言葉の通りティオの展開した《ブラックブザートラップ》を消し飛ばすような勢い、そして範囲を誇る攻撃だ。


『クカカカ! 先ほどまでの威勢はどうしたのじゃ!』


『カハハハ! 我らも援護いたします、ヨルガムンド様!』


 高笑いしながらヨルガムンドの両サイドから魔力鏡を展開するバルパトスとアガレス。

 魔力鏡の中から禍々しい紫の色をした魔力の槍が弧を描き飛び出しティオたちの頭上から襲う。


「ブレス攻撃でティオが動けないからって!」


「調子に乗らないでよね!」


「ティオ、二体の攻撃は私たちが防ぎます!」


 アイラは聖剣を振り、エイラはテンペストキマイラを使役し、ラティナスは魔導書でスキルを展開し、バルパトスとアガレスの猛攻を捌いていく。


【ティオ殿!】


「ああ、このままやられてたまるか! 《ブラックジャベリン》――ッ!」


 今も続くヨルガムンドのブレス攻撃を魔力の盾で耐えながらE Xスキルを発動するティオ。

 頭上に三本、漆黒の魔槍が顕現し目にも止まらぬ速度でそれぞれ的に向けて飛んでいく。


『ゲハハハ! 何をしようと無駄だァ!!』


 ブレスを吐くのを止め愉快そうに笑うヨルガムンド。


 するとその体に纏った鎖が伸び――パァンッッ!!


 そんな音を立てて《ブラックジャベリン》と衝突、したかと思えば《ブラックジャベリン》を消し飛ばしてしまったではないか。


『おお! さすがはヨルガムンド様!』


『素晴らしきお力ですじゃ!』


 アガレスとバルパトスが興奮した声を上げる。


「これは……」


【ティオ殿の攻撃を無効化するとは、厄介だな】


 ティオの漏らした声に反応を示すベヒーモス。


 まさかティオの得意としその中でも強力なE Xスキル《ブラックジャベリン》をこれほどまでに意図も容易く無効化する敵が現れようとは。


『ゲハハ……さぁ、もう一度いくぞ!!』


 そう言って再び大きく息を吸い込むヨルガムンド。

 その一瞬の隙を突きティオが攻撃を仕掛けることは可能だ。

 しかしそれをしたところで敵のブレスは吐き出され尋常ではないダメージを負うことが理解できてしまう。


 それ故にティオは――


「《ブラックリパルサー》……!」


 再び魔力の盾を発動せざるを得ない。


「くっ、このままじゃ……!」


「ジリ貧だよ〜!!」


 ティオの背後で敵の攻撃を凌ぎながら声を漏らすラティナスとエイラ。

 アイラは何も言わないものの、その表情には焦燥の色が浮かんでいる。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ