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転生魔導王は、底辺職の黒魔術士が、実は最強職だと知っている  作者: 銀翼のぞみ
二章

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91話 進化したベヒーモス

『ほほう、近接戦に切り替えたか』


『クカカカっ、そうせざるを得ないじゃろうのう』


 いやらしい笑みを浮かべるアガレスとバルパトス。

 そんなタイミングでアガレスの魔力鏡の中から高密度の炎が、ゴウ――ッ!! と音を立てて飛び出した。


「くっ!?」


 咄嗟にサイドステップしようとするアイラ。

 しかし後方にエイラとラティナスがいることに気付き聖剣を上段に振りかぶる。

 ある程度ダメージを負うことを覚悟で敵の攻撃を叩き割るつもりだ。


「《ブラックリパルサー》……!」


 再びE Xスキルを発動するティオ。

 ギリギリのタイミングでアイラを攻撃から守ることに成功する。


『ふむ、厄介な小僧だ』


『全くじゃ、我らの攻撃を二回も無効化するとは……』


 血走った目で、アガレスとバルパトスがティオを睨みつける。


「それはこっちのセリフだ。今の攻撃、魔族が使うには毛色が違った。恐らく過去に戦った相手から吸収したものを放ったというところか」


 そう言いながら杖を二体に向けつつアイラを庇うようにゆっくりと移動するティオ。

 強大な攻撃を二回も完全に無効化したティオを前に、アガレスとバルパトスも無闇に仕掛けてくることはない。


「アイラ、ここからは役割をスイッチしよう。ぼくが前衛、アイラたちがサポートを」


「……また〝あの力〟を使う気ね? 悔しいけど了解したわ」


 ティオに言われ少しずつ後退するアイラ。

 それを確認したところでティオが――


「来い! ベヒーモス!」


 高らかに叫ぶ。

 地面に浮かぶ漆黒の魔法陣。

 その中から、ブォン――! とエンジン音を響かせながらベヒーモスが飛び出す。


【出番を待っていたぞ、ティオ殿!】


 ウキウキした声色で叫ぶベヒーモス。


 突如現れた不可思議の物体に、アガレスとバルパトスが『む……っ?』『なんじゃアレは……!』と警戒の色を示す。


「……? なんだか前に見た時よりも……」


「ゴツくなってない?」


 現れたベヒーモスの姿を見てそんな疑問を抱くラティナスとエイル。

 彼女たちの言う通り、ベヒーモスは以前よりも大きく、そしてエッジの効いたフォルムへと変化を遂げている。


「装着! ナイトオブベヒーモス!」


 敵だろうと味方の反応だろうとお構いなしにベヒーモスと合体するティオ。

 その姿は以前よりも禍々しく、それでいて洗練されている。


「ベヒーモス、最初から出力を上げていくぞ」


【了解だ、ティオ殿!】


 軽くやり取りを交わしてその場を飛び出すティオ、次の瞬間――


『ゴハァ……ッッ!?』


 苦痛、そして驚愕のあまり苦悶の声を漏らすアガレス。

 その腹部にはティオの拳が突き刺さっている。


『ま、まさかこのような速さで……ッ!』


 驚愕しつつも、何が起きたのか瞬時に理解したバルパトス。

 そう、ティオは単純に一回の踏み込みでトップスピードに至り、目にも止まらぬ移動速度でアガレスの腹に拳を叩き込んだのだ。


【どうだティオ殿、進化した吾輩の力は?】


「ああ……最高だよ、ベヒーモス」


 静かに拳を引き抜きながらベヒーモスの問いに答えるティオ。


「今よ! 《セイクリッドスピア》!」


 今が好機と判断したアイラが聖なる槍を放つ。

 それに続きエイラとラティナスもそれぞれスキルを発動する。


『く……っ、ギャラル――』


「させると思うか?」


 アイラたちの攻撃を防ぐために魔力鏡の機能を発動しようとするバルパトス。


 しかしそれを許すティオではない。


 その場で半回転すると――凄まじい風切り音とともにバルパトスの横っ面に蹴りを叩き込む。


『ゴゲアッッ!?』


 なす術もなく蹴りを喰らい地面に沈むバルパトス。


 それと同時にその場から大きく飛び退くティオ。


 その刹那、敵二体にアイラたちのスキルが降り注ぐ。


「ナイス判断だ、アイラ」


「ふふっ、ティオなら合わせてくれると信じてたわ」


 ティオの言葉に、小さく、それでいて嬉しそうに微笑むアイラ。


「よ〜し!」


「ここからは私たちのターンです」


 エイラとラティナスも調子を取り戻す。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 久しぶりのベヒーモス!やはり装着変身(?)は男のロマンですね。
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