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転生魔導王は、底辺職の黒魔術士が、実は最強職だと知っている  作者: 銀翼のぞみ
二章

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86話 新たな預言と再会、そして波乱

 二週間後の朝――


 ティオたちが朝食を終え、宿屋の部屋でゆったりと過ごしていると……


「マスター、三獣魔の一柱――その復活場所がわかったわ」


 静かに、ベルゼビュートが言う。


「「「……ッ!」」」


 とうとうこの時が来たかと息を漏らすアイリスたち。


「それで、どこに復活するの?」


 目を細め、ベルゼビュートに問いかけるティオ。

 これまでにない強敵となろう存在の復活、その表情はいつになく真剣だ。


「場所はこの首都から少し離れた場所、迷宮の中だわ」


「迷宮か」


「……厄介」


 渋い表情で言葉を漏らすユリとスズ。

 ただでさえ強力な三獣魔、それがモンスターの蔓延る迷宮の中ともなればその感想も当然である


「それだけじゃないの、三獣魔復活の影響で活性化した迷宮のモンスターが氾濫する可能性すらあるわ」


「モンスターの氾濫……! それがもしこの都市に到達すれば……」


「ひとたまりもないですね……」


 さらなるベルゼビュートの言葉を聞き、その可能性に思い至るアイリスとダリア。

 リリスとフェリスも何となくことの重大さを理解したのか「う〜!」「止めないとです〜!」とあせあせしている。


「マスター、私は各国の巫女に預言をしに次元の狭間へとも戻るわ」


「了解だよ、ベルゼビュート。ぼくたちはその間に準備を始めよう」


「はい、ティオ様!」


 それぞれやり取りを交わすと、ティオたちは動き出す。


 ◆


 迷宮へ行くために色々な買い出しを終えたティオたち。

 そんな彼らの後ろから――


「ティオ……?」


 鈴の音が鳴るような声が聞こえてくる。


 ティオが振り返ると、そこにはアイラと彼女の率いる勇者パーティの面々が立っていた。


「アイラ、来ていたんだね」


「ティオ! まさかあなたも例の件で?」


 ティオの言葉に表情を輝かせるアイラ。

 例の件……ということは、ベルゼビュートの一回目の預言でこの国に来ていたのだろう。


「うん、ぼくたちも独自に動こうと思って」


 アイラの問いかけに答えるティオ。

 そんな彼の言葉に、アイラの後ろに控えていたエイルとラティナスが疑問を抱く。


「あれ? でもなんで……」


「ティオが例の件を知っているのですか?」


 ……と。

 二人の疑問に、何と答えようかと逡巡するティオ。

 まさかベルゼビュート本人から情報を教えてもらったから、などと言うわけにもいくまい。


 そんなタイミングで――


「ふふっ、そんなことよりまたこうして会えて嬉しいわ」


 そう言って、アイラが……ぎゅっ! とティオに抱きついてきた。


「うむぅ〜!?」


 彼女の豊かな胸に顔を包まれ、くぐもった声を漏らすティオ。

 突然の出来事、そして七魔族ヴァサーゴから命を救って以来、素直に感情を表現するようになった彼女に、ティオは少々困惑してしまう。


「「む……!」」


 と、声を漏らすアイリスを始めとする女性陣たち。

 しかし彼女たちよりも先に動くものが一人――


「貴様! アイラ様から離れろ!」


 ルシウスだ。

 語気を荒げて、彼はティオをアイラから引き剥がす。

 そしてそのまま――


「おい、あまり調子に乗るなよ?」


 そう言って、ティオの胸ぐらを掴んで睨みつけた。


 ルシウスの突然の暴挙にどうしたものかと困惑するティオ。

 自分が目の敵にされていたことは過去の出来事で知ってはいたが、まさかここまでとは……と。


「やめなさい、ルシウスッッ!!」


 響き渡る怒声。

 声の下方向を見れば、そこにはこれまでにないほどの怒りを感じさせる表情のアイラが。


「ア、アイラ様……っ」


 アイラのものを言わさぬ雰囲気に飲まれ、思わずティオの胸ぐらから手を離すルシウス。


 そんな彼に、アイラは衝撃の言葉を言い放つ――。


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― 新着の感想 ―
[一言] 勇者だけに派遣されて運良く巡り会えたんだろうけど(↼_↼) まだ居たのかルシウス?(⌐■-■) 負け犬に出番は必要ないだろ(´-﹏-`;)
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