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転生魔導王は、底辺職の黒魔術士が、実は最強職だと知っている  作者: 銀翼のぞみ
二章

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78話 ティオの正体

 冒険者ギルドにて――


「お待ちしておりました、ティオさん、それに皆さん!」


 ティオたちの姿を見つけると受付嬢が元気に駆け寄ってくる。


「どうでしたか、隠しエリアの様子は?」

「受付さん、それが……」


 ティオはサヤと決めていたとおり隠しエリアがきれいさっぱり消えていたことを受付嬢に伝える。

 実際、今は隠しエリアが消えてしまっているので、あながち嘘ではないであろう。

 受付嬢とやり取りをしていると――


「あら、それは残念ね、隠しエリアともなれば得られるものも大きいと思っていたのだけど」


 そんな言葉とともに後ろの方からマリサ伯爵が現れた。

 どうやらティオたちが戻るまでギルド内で待機していたようだ。


「まぁ、そんなこともあるわよね、迷宮は気まぐれだから」

「とりあえず隠しエリアのあったとされる場所にたどり着くまでに現れたモンスターはあらかた倒しておいたので、迷宮自体も当分は落ち着くと思います」

「ありがとう、ティオくん、それにみんな。隠しエリアがなくなっていたのは残念だけど、最低限の報酬は払わせてもらうわね」


 クエストの名目は隠しエリアのモンスターの駆除がメインだったわけだが、それでもマリサ伯爵は報酬を払うつもりのようだ。

 ティオたちはありがたく受け取ることにする。


「ところで、ティオくんたちはこの都市にしばらく滞在するの?」

「伯爵様、実は数日以内に旅立つことになっています。また厄介なことが起きまして」

「厄介なこと……? わかったわ、場所を移しましょう」


 ティオの言葉を聞くとそう言って歩き出すマリサ伯爵。

 彼女の後をついていくとギルド内の会議室の前へとたどり着いた。


「さぁ、話を聞かせてティオくん」


 中へ入り、席に座りながらマリサ伯爵が話を促してくる。


「実は、とある情報を得まして……」

「とある情報?」

「はい、三獣魔が復活するという情報です」

「……ッ!?」


 ティオの言葉に、思わず息を呑むマリサ伯爵。

 話を聞いていたユリとスズも驚きのあまり目を見開いている。


「と、ということは、ティオくんたちは三獣魔の討伐に向かおうとしてるということね?」

「その通りです、伯爵様。今頃はいくつかの国に情報が伝わりどこかしらの勇者パーティが派遣されるのではないかと睨んでいます」

「なるほど……というか、ティオくんはどうやってどの情報を得たの?」

「実は……」


 もう隠すのも無理だろうと、ティオはベルゼビュートのことを説明する。


「せ、聖魔王様ッッ!? それは本当なの……!?」


 ティオの言葉を聞き、先ほどよりも大きなリアクションをするマリサ伯爵。

 ただのティオの仲間だと思っていたベルゼビュートの正体が聖魔王だと聞かされれば、まぁ無理もなかろう。


「別に信じなくてもいいわよ? どちらにしろ、この後の各国の動きでわかることだもの」


 苦笑しながら言うベルゼビュート。

 実際、彼女の言うとおりである。

 予言を授けた各国の巫女を通じて、どこかの国が何かしらの動きを見せるはずだ。

 それを見ればティオたちが言っていることが本当だと嫌でもわかることだろう。


「しかし、例えそうだとしても、それにいくらティオ殿の力が強くても……」

「さすがに三獣魔を倒すのは無理な気がする……」


 不安そうな表情で、そんなふうに言葉を漏らすユリとスズ。

 マリサ伯爵も何も言いはしないが、心配そうな表情でティオを見つめてくる。


「マスター、こうなったら」

「そうだね、ベル。ぼくのことも伝えよう」


 ベルゼビュートの言葉に小さく頷くティオ。

 彼らのやり取りを見て不思議そうにするマリサ伯爵。

 そんな彼女たちにベルゼビュートが問いかける。


「聖魔王たる私が、なぜマスター……ティオ様の側にいるかわかる?」

「い、言われてみれば……ッ」


 ハッとした様子で声漏らすマリサ伯爵。

 そんな彼女にベルゼビュートがティオに腕に自分の腕を絡ませながら――


「このお方、ティオ様は……私が数百年前にお仕えした魔導王、その転生体だからよ」


 と、誇らしげに告げる。


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