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転生魔導王は、底辺職の黒魔術士が、実は最強職だと知っている  作者: 銀翼のぞみ
二章

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74話 黒魔術士とアンデッド

 隠しエリアを歩くこと少し――


「あれは……スケルトンナイトか?」


 遠くを見据えるティオ。

 その視線の先には五体の異形が……

 スケルトンナイト――その骨の体に鎧を纏い、剣と盾を持ったアンデッドモンスターだ。


「うへ〜!」

「なんだか怖いのです〜!」


 初めて目にするアンデッドモンスターに、リリスとフェリスが思わず声を漏らす。


「マスター」

「うん、試してみるよ」


 ベルゼビュートの声に、杖を構えながら応えるティオ。

 その先端をスケルトンナイトたちに向け――


「ブラックバレット!!」


 黒魔術を発動。

 スケルトンナイトたちいくつもの黒き魔弾が殺到し、その体を滅多撃ちにする。


 すると――


『グ……ガァ……?』


 一体のスケルトンナイトが不思議そうにそんな声を漏らした。

 他のスケルトンも次々と同じような声を漏らし……一斉に動きを止めた。


「……? どういうことでしょう?」

「生命力を持たないはずのアンデッドモンスターに、黒魔術が効いた……?」


 不思議そうに首を傾げるアイリスとティオ。


 アンデッドモンスターに、黒魔術の生命力を奪う効果は効かないはずなのだが……かといってブラックバレット自体にそこまでの破壊力もない。

 Cランクアンデッドであるスケルトンナイトを今の攻撃で倒せるはずもない、だというのに。


「ふむ……」


 警戒しつつ、動きを止めたスケルトンナイトたちに近づいていくティオ。

 そのまま杖の先でスケルトンナイト一体の体を……コンコンっと叩いてみるも反応はない。


「完全に活動を停止していますね。ティオ殿の力は本当に凄まじく、そして不思議ですね……」


 自分もハルバードでスケルトンを軽く叩きながら、感心した様子でティオを見つめるダリア。


 どういった原理かはわからないが、敵を無効化できたのは確かだ。

 ティオはブラックストレージでスケルトンナイトたちを回収しつつ、皆を連れて奥へと進んでいく。


 ◆


 隠しエリアの中を進むことしばらく――


「なんというか……」

「拍子抜けだな」


 スズとユリが魔剣と妖刀を構えつつ、そんな風に声を漏らす。


 ここに来るまでにスケルトンナイトはもちろん、スケルトンウィザード、スケルトンアーチャーなどなど、様々なアンデッドモンスターに遭遇したのだが、どのアンデッドたちもティオの黒魔術に触れた途端に活動を停止したのだ。


 激戦が繰り広げられることだろうと身構えていた一行としては、拍子抜けと感じても仕方ないであろう。


「それにしても、ティオ殿の収納魔法は桁違いですね。いったいどれだけの容量を持っているのですか?」

「ダリアさん、実はぼくもよくわかってないのですよね。感覚としてかなり余裕……というか、そもそも容量という概念ではないような気がしています」

「よ、容量という概念がない……だとすると無限に収納することができる可能性があるということですか、やはりとんでもないですね……」


 ティオの言葉に、若干引きつった表情を浮かべるダリア。

 もしそれが本当だとすれば、収納魔法の常識が覆されてしまう……と。


 それはさておき。


 さらに奥へと進み、数百……下手をすれば千に届くのではなかろうかというアンデッドどもを無効化したところで――


「これはまた、巨大な扉ですね……」


 視線の先の壁に嵌め込まれた十メートルはあろう扉を見て、感心した様子で声を漏らすティオ。

 ここまで大きな扉を作るのに、どれくらいの月日がかかったのだろうか……或いは迷宮の変異で自然とできたものなのか、そんな風に思いを馳せる。


「調査はここで一旦諦めた方がよさそうですね」

「そうね、こんな扉じゃ簡単に開かないでしょうし、無理に壊せばこのエリアが崩壊する可能性があるわ」


 扉を見ながら、やり取りを交わすアイリスとベルゼビュート。

 二人の会話を聞きながら(そうだよなぁ……)とちょっと残念そうな表情を浮かべながら、ティオがなんとなく扉に触れた……その時だった――


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