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転生魔導王は、底辺職の黒魔術士が、実は最強職だと知っている  作者: 銀翼のぞみ
二章

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65話 迷宮孤島

 森林の中を進むこと少し――


「あれは、ワーアリゲーターか?」


 背中の大剣に手を伸ばしながら、オーギュストが呟く。

 その視線の先には身長百八十センチほどの異形が三体。

 ワーアリゲーター……二足歩行のワニのようなCランクモンスターだ。

 その手にはそれぞれ剣や槍を持っている。


「よし、いきましょう」


 そう言ってティオは召喚魔法を発動し、ベヒーモスを呼び出す。

 そのままベヒーモスを装着し、黒騎士の姿へと変わる。


「その鎧、まさかアーティファクトか?」


「その通りです。オーギュストさん」


 フルヘルムの下からくぐもった声で答えるティオ。

 そのタイミングでワーアリゲータどもがティオたちの存在に気づいたようだ。

 武器を振り上げ、ティオたちの方へと駆けてくる。


「お前たち如きに構っているヒマはないんだがな!」


 そう言ってオーギュストが大剣を手に飛び出した。

 凄まじいスピードで敵どもの懐に飛び込みその場で回転斬りを放つと、ワーアリゲーター二体の胴体を横真っ二つに叩き斬る。

 残りの一体は『グルルッ!?』とうめき声を漏らし、紙一重で手に持った槍でオーギュストの攻撃を防いでみせた……が――


「隙だらけだ」


 そんな言葉とともに、いつの間にか接近していたティオが片手剣でワーアリゲータの胸を貫いた。


 敵が沈黙したのを確認したところで、ティオとオーギュストが剣についた血を、ビッ! と払う。


「さすが武闘大会の入賞者たちですね。モンスターが相手でも一瞬で片をつけるとは」


 そう言って、二人に称賛の言葉を送るダリア。

 彼女の言葉を聞いて、リリスとフェリスが「当然よ!」「ティオさんは強いのです〜!」とキャッキャとはしゃいでいる。


「(マスター、今回は魔法を封じて戦闘をすると言っていたけど……)」


「(あの調子なら問題なさそうですね)」


 後ろの方で、小声でそんなやり取りを交わすベルゼビュートとアイリス。


 今回、ティオは魔法を使わずに戦闘するとあらかじめ彼女たちに伝えていた。

 ダリアたちに、ティオの強さの秘密はアーティファクトによるものだと伝えていたので、ベヒーモスを装着して接近戦をするしかない……というのもあるが、アイリスたちは他に何か狙いがあるんじゃないかと睨んでいる。


 もちろん、リリスとフェリスにはティオが魔法スキルを使えるということは秘密にするようにと伝えてある。

 妖精は基本的に嘘をつかない生物ではあるが、秘密にしているくらいはできるであろう。


「どうやら次がきたようですね」


 そう言って、ハルバードを構えるダリア。

 すると森林の奥の方から、さらに何体ものワーアリゲーターが近づいてくる。

 今度は弓を持つ個体もいるようだ。

 するとリリスとフェリスが――


「矢は撃たせないわよ!」


「先手必勝です〜!」


 そんな声を上げながら、それぞれ《ライトニングスナイプ》と《ライトニングウィップ》を放ち、弓を構えようとしていたワーアリゲーターの土手っ腹を貫いた。


「ナイスだ。リリス、フェリス」


 そう言いながら、ティオが片手剣と盾を手に敵たちに向かって突っ込んでいく。


 その言葉を聞き、リリスとフェリスが「わ〜い! ティオに褒められたわ!」「嬉しいです〜!」と小躍りしている。


 そんな彼女たちに苦笑しながら、アイリス、ダリア、オーギュストもティオの後に続く。


「敵の数も多いし、支援魔法をかけておくわ」


 皆のいる方へ右手を突き出し、ベルゼビュートが《ベルゼギフト》と《ベルゼプロテクション》を発動する。

 彼女の支援魔法の効力に、オーギュストとダリアは驚いた様子を見せるも、すぐに特性を理解して戦闘をこなしていく。

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