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すり替え  作者: 大和香織子
第一章 証言
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古部洋

その中に必ず百ます計算は入れるようにしています。


 計算は正確で早いのがいいですからね。一時期ゆとり教育と言う時期がありましたが、今その世代の子が弊社にも入ってきていますが、掛け算を計算機でするのには、空いた口が塞がりませんでしたよ。


 まぁその子は、製造担当ですから、そこまで計算を使う事はないにしても、お国のせいでその様になってしまった被害者だと私は認識しておりますが、国のせいだけではなく私達親の方も、国や学校に任せきりにしないで、自分の目で決めていく、それが出来る力が今の時代にも必要だと私は思うのです。


 そして、今は情報が溢れかえる時代ですからね、一つの事を調べたらいくらでも情報を見ることが出来てしまう、それは真実なことも書かれていますが、いかにも、出鱈目な事もあったりしますし、それを見極める力が今の時代必須でしょう。


 話が脱線してしまいましたが、直美……、あの夫婦は子供はいないと思いますが、実際はどうなんでしょう。

 直美が結婚してからと言うもの、直美の情報が一切、私の方に入ってこなくなりましたから。


 テレビでは、その辺まで報道されていない様でしたから。

 お子さんが居たら、お母さんが殺害されたなんて事を知ったら、深く傷つくでしょうから……。


 部下達に、私の方から直美の事を聞くのもおかしな話ですしね。私が結婚していなくて独身者とかならまだしも。

 仕事の中での私は、少し近づき難い印象もあるでしょうしね。それに結婚してから彼女は家庭に入った為に、彼女の事を知る人も少なくなりましたしね。

 会社の人間が感心ある事といったら、昔働いていた人ではなく、現在進行形で同じ職場で働いている人間なんですよね。


 直美が辞めた後に、引き継いだ女の子ですが、これまた性格のキツイ子らしく、色々な噂を聞きますよ。


 それまでは直美の事でしたが、直美が辞職した一か月もしないうちに、彼氏がどうだとか性格がどうだとかいう話が、私の耳にまで入ってくるのですから、恐ろしい話ですよね。


 迂闊に自分の話なんて出来たもんじゃありませんよ。


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