#7『探索開始』
第7話
ドアを開けたその先には……
道があった。
来たあああああああ!
やはり俺の常人予測は間違っていなかった!
そう思いながら俺は歩を進めていく。
心ははしゃいでいても一応警戒はしている。
もしかしたらもしかするかもしれない。
壁から砲台に狙撃されたり罠があったりするかもしれない。
それにしても単調な道だ。
壁も床も天井も、黒い謎の物体と、それを接合している黄緑色の光を放つ謎の物体から構成されている。
それにしても黒い板と板の間に光る接着剤(?)があって良かった。
暗くて何も見えないとかは勘弁だからな。
そう言えば、壁を鑑定したことはなかったな。
見てみるか
【鑑定】
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『対象物と非接触状態であるため、鑑定に失敗しました』
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はい?
え?なに?触ってないと駄目なの?
鑑定優秀説が一気に消えたんだけど。
あ、もしかして
鑑定では対自分が主で超解析では対他人(物)用とか?
«スキル【予測Lv:1】がスキル【予測Lv:2】にレベルアップしました»
やっぱそゆことなのね。
的確な返答ありがとうございます天の声(仮称)さん。
では気を取り直して
【超解析】
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[壁]
備考:S級ダンジョン〘|最終戦線《The last battle field》〙の壁 神鉄鋼 と黒魔銀の合金と魔力光石によって構成されている
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ふーん
やっぱS級ダンジョンか。
無理ゲー確定しましたね。
この事態(?)の初日から最終戦線ですか。
やばいすね
てか鉱物の名前かっこいいすね。
ふぁんたすぃですね。
はい
でも俺もそれなりにチートしてるし。
頑張るしかないか。
…ん?なんだ?
なにか視線を感じたような気がして振り返る。
…気の所為か
まぁそうだよな
こんなとこに人が居るわけないし。
ちょっと寂しいのかな。
何してんだ俺……。
俺は苦笑すると、また先に進み始めた。
………………
…………
……
ある程度進んで行くと、元の部屋より広い部屋に出た。
そこには部屋の隅にポツンと1つ魔法陣が書いてあった。
なんじゃこりゃ?
魔法陣だってことは見れば分かる。
幾何学模様が組み合わさったみたいな模様をしている。
見るか。
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[転移魔法陣]
備考:『情報開示権限が有りません』
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ふむ。
これしか分からないのか。
だが、此処からの恐らく唯一の脱出方法だろう。
使い方は…。
思考を巡らせながら、魔法陣へと歩いていく。
上に立つ、魔力を流す、などが定番だが、此奴はどうだろう。
この部屋の中は、見た目通りで、さほど距離はなく、10歩ほどで魔法陣の上に辿り着く。
魔法陣の中に両足を踏み入れた途端、魔法陣が発光を始める。
そして、俺の目の前に【超解析】を使った時のようなウィンドウが浮かび上がる。
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[転移魔法陣]
使用しますか?[Yes/No]
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よし!
使えるっポイな。
勿論Yesだぜっ!
ここから俺の冒険は始まるのか。
テンション上がっ
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ランダム転移を開始します
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てきたぁ…?
ん?
ランダム転移?
え、ランダムなのぉ!?
ちょ、ま、お願いだから敵の目の前はやめt
………………
…………
……
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転移が完了しました
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ここまでが序章




