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将軍王のココロザシ  作者: TAK
第一部第七章~マッスルゴーレムコンテスト
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ムスタンの為に出来る事

LRの医療棟の談話室でサターナはケントとアジューリアにムスタンが負傷した件について語り始めた。

「あの日、LRからわたしの元に連絡が入ったの。採掘の依頼に携わったシュバリア族の男性をはじめ数人が落盤事故に遭い、生き残ったのがシュバリア族の男性一人だけだったという事をね。その一命を取り留めた男性は右腕の創が著しかった為切断するしかなかったの。彼が目を覚ましたのは数日後で、その時は自分の欠損した右腕を見てかなり動揺していた…。連れの二人が義手を造りながらも付きっ切りで看病したお陰で何とか動揺しなくなったの。義手は表向きには完成したけど、機能面ではまだ未完成。義手として機能させるには連れのジジョッタの言う通り他のEL技術も必要になってくるの。ムスタンの右の義手がきちんと機能するまでは彼の右腕になってあげて。今のあなた達が彼に出来る事はこれしかないの。」

「はい。」

「それから…、義手の製作費用の事だけど…。60KG請求させて貰うわ。」

サターナはムスタンの負傷の件を語った後、請求書を出して、ケントAU団名義で彼の義手製作費用として60,000ゲルダを請求した。

「はい…。(優勝賞金がそのまま行っちゃったわね…。)」

支払ったのはアジューリアで、ケントは請求書にサインをした。これで実質の手取りが20KGになった。

「あなた達の大会での結果はわたしから皆に伝えておくわ。今日はお疲れ様。施設でゆっくりお休みなさい。」

「有難うございました。」

二人は医療棟を後にして、AU会館に戻っていった。


二人がAU会館に戻ると、他のAU達が熱烈に二人を出迎えた。

「優勝おめでとう!」

「二人とも最高だったぜ!」

「『泉の狙撃手』と『ココロザシを背負う者』に…、万歳!」

多くのAU達による突然の出迎えに二人は動揺気味だった。

「有難うございます。」

そして、二人は祝賀パーティーのサプライズに立ち会い、(たの)しい一時を過ごした。


一休みした二人が伝言板に向かうと…、

『ケントAU団へ、荷支度して騎士団本部に来られたし。』

と書かれていた。ケントAU団がロードガルドを離れる刻が一刻と迫っていた。

本編に登場する影のある主要キャラ、『戦の申し子ベム』を主人公にした、短編外伝『ラピスラズリの夏の夜』を投稿しました。

ご愛顧頂けたら嬉しい限りです。

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