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将軍王のココロザシ  作者: TAK
第一部第七章~マッスルゴーレムコンテスト
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初めての料理

ジジョッタ達からのELメールを読み終えた二人はまず購買部に向かった。購買部には様々な食材が陳列してあった。

「ジジョッタのメールによれば、オススメの食材は橙色の食材である『デンプンウリ』に『カロット』だよな。」

「あと、トマトね。それから『スイートスティック』もどうかしら?」

「悪くないね。僕らは今訓練中だし、魚で『アミノイド』を摂取したいところだ。」

「賛成ね。わたしも魚大好きよ。」

二人は30ゲルダを支払い、これらの食材を購入した。



カロット…橙色の根菜で、特にレスティーンに苦手の多い食材。アースガルドでは「人参」「キャロット」と呼ばれる。

スイートスティック…『サンドガルド』原産の食材でデンプン質を多く含んでいる。デザートは勿論、主食としても良しの万能食材。アースガルドでは「バナナ」と呼ばれる。

アミノイド…筋肉を生成するのに必要な栄養素。疲労時に摂取すると回復効果もある。アースガルドでは「蛋白質」「アミノ酸」と呼ばれる。

サンドガルド…砂漠界で、常に水の需要が高いガルド。オアシスもあるがブラーガルドの水売衆から定期的に仕入れる事が多い。また、高い経済水準で、『流星騎士団』がブルドラシルの通貨の価値に直結する『レプラコーンの泉』の管理を行っている。光属性のQGが守護する。

流星騎士団…サンドガルドの国境なき騎士団。サンドガルドの治安は勿論、ブルドラシル全体の経済の管理や『死にゲルダ』の回収に、ブルドラシル中の遺構等の保護も行う。

レプラコーンの泉…流星騎士団が管理するブルドラシルの通貨の価値を制御する為の泉。中に莫大な金が沈んでいる為、賊等に狙われやすい。流星騎士団では常に警備を行っている。

死にゲルダ…所有者の死後、誰にも引き継がれなかったゲルダの事。流星騎士団に回収されたゲルダはレプラコーンの泉に沈められる。



食材を購入した二人は自炊用厨房でサラダスープと焼き魚を作った。サラダスープはジジョッタのレシピ通りにやった為味は悪くなかったが、焼き魚は…

「…ケント、何か焦げ臭いわよ。」

「あっ!しまった!」

アジューリアの指摘でケントが焼き魚を見てみると魚は黒焦げになっていた。

「これは…、勿体無いけど廃棄するしかないわ…。」

「ごめん…。」

二人は10ゲルダした魚を真っ黒に焦がしてしまい泣く泣く廃棄した。二人は食堂で結局サラダスープとスイートスティックを食べる事にした。

「魚は仕方ないけどサラダスープは美味しいわね。」

「うん。スイートスティックも単体で食べても美味しいね。」


完食した二人は作り余ったサラダスープを小分けし、スタッフに申し出て一品5ゲルダで振る舞った。

「おや、今日はあのメイドと嬢ちゃんにあとシュバリア族の男はいないのかい?」

食堂にやって来た他のAUの男性が二人に声をかけた。

「はい…。今日からとっても忙しいようで…。」

「あんた達で作ったのかい?」

「ええ、連れの者のレシピを元に作りました。宜しかったらいかがですか?」

「ああ、頂戴するぜ。」

男性は5ゲルダを支払い、サラダスープを一品購入した。テーブルで一啜りしてみると…。

「おっ!結構美味い!やっぱ最高だぜ!」

男性は結構な美味しさに笑顔満面だった。そんな彼に二人も嬉しい気持ちになった。完売後、二人はスタッフに売り上げと台帳を提出し、売り上げの二割をスタッフに納め、残りを団の利益とした。


そして二人は残りの二週間を訓練に勤しみながら自炊もしていった。そして大会前日を迎えたのだ。

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