表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
将軍王のココロザシ  作者: TAK
第一部第五章~アヤカシと戦う者
63/159

真実と向き合う覚悟

モータロイドのユリアはケント達一行に同行を申し出た。

「うん、いいよ。ただ…、約束して貰いたい事があるんだ。」

ケントは条件付きで承諾した。

「うん…、約束して貰いたい事って何…?」

「僕達の旅は結構危険なんだ。絶対に僕達の傍を離れないで欲しい。それともう一つ、君は兄に会いたいと言ったけど、不本意な形で兄と会ったとしても動じない覚悟はあるか?」

ケントはユリアに自分達の傍を離れない事を伝えると同時に、兄との再会がどんな形であれ動じない覚悟があるか尋ねた。彼女の兄とは敵としての面識がある為、彼女とも敵として会う可能性がある事を考えての事だ。

「『皆の傍を離れないで』はわかったけど、『動じない』って何?」

ユリアは動じないという言葉について尋ねた。

「『戸惑わない』という事よ。」

アジューリアが答えた。

「うん、ユリア戸惑わない。ベム兄ちゃんとどんな会い方でもいいから会いたい。」

「じゃあ、覚悟があるって事だね。それから、もう一つの覚悟も必要なんだ。」

ケントはユリアがどんな形で兄と会っても動じない覚悟がある事を確認し、別の覚悟も必要である事を伝えた。

「もう一つの覚悟…?」

「兄と再会する事は『真実を知る事』なんだ。その覚悟があるのはわかった。今度は兄に真実を伝える覚悟があるかという事。つまり、真実と向き合う覚悟があるかを聞いているんだ。」

ケントはユリアに真実と向き合う覚悟があるかを尋ねた。

「うん、覚悟ならあるよ。ベム兄ちゃんに伝えたい事がいっぱいあるからね。」

ユリアは覚悟がある事を皆に伝えた。

「よし、じゃあ決まりだ。これから君も僕らの仲間だ。宜しく頼むよ。」

「改めて宜しくお願いします。」

「これから宜しくね。」

「宜しく頼む…。」

「うん!」

こうしてユリアもケント達一行に正式に加わった。間もなく、バクットがケント達一行の前に現れ、ジジョッタとユリアに同行を促した。

「皆さん、わたくし達は失礼します。」


バクットは二人を菫の里の刑務棟へ誘った。刑務棟の中にはサキュバーナがいた。

「よく来たわね。実は、あのはぐれAUがあなた達と話をしたいという事なの。」

「はい…。」

サキュバーナは面会室に二人を案内した。仕切りの向こうには囚人となったクロードがいた。

「会いたかったぜ、お二方。」

ジジョッタとユリアは少し戸惑い気味だった。果たして二人とクロードはどんな話をするのだろうか?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ