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将軍王のココロザシ  作者: TAK
第一部第三章~独りで始めるAU生活
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初めての大浴場

AU会館併設の大浴場にケントが赴くと、番頭にはウンディーネがいた。

「お客様、大浴場のご利用は初めてでしょうか?」

「はい。」

「ご利用方法についてお教え致します。まず、番頭であるわたくしに入湯料をお支払い下さい。6ゲルダですが、AU会員は5ゲルダでご利用頂けます。更衣室で沐浴用の衣類に着替えます。湯上りの後は水1杯飲んでから必ずお着替え下さい。以上です。」

「ありがとうございました。入湯致します。」

ケントはEGカードをウンディーネに渡し、購買部同様に精算して貰った。


更衣室は男性・女性・亜種男性・亜種女性に分かれていた。ケントは亜種について気になり、ウンディーネに再び尋ねた。

「『亜種』とは一体どんな種族でしょうか?」

「亜種は『アニマリアン』と呼ばれる人と動物の混種や、『シュバリア族』という下半身が馬で上半身が人の種族等を指します。」

「僕はニュートラルの男性ですけど、どちらに入るべきでしょうか?」

「ニュートラルの男性はそのまま『男性』に入って構いません。エルフ等の準ニュートラル種も男性・女性になります。」

「わかりました。」

ケントは更衣室で沐浴用の衣類に着替えて浴室に入った。


浴室は広々としており、沐浴用の衣類に着替えた者達が大勢いた。

(これが大浴場か…、王宮の浴室に比べて広いな…。)

ケントは広い浴室に驚いた。浴室に入ってみると湯加減も悪くなかった。

(これは快適だ…。水に恵まれた地だけのことはある…。)


湯上り後、ケントは水1杯飲んで着替えを済ませた。退出する際に番頭のウンディーネに一礼し、AU会館のロビーの伝言板をチェックしてみると、

『ケント様、受付にお越しください。』

と書かれていた。ケントは受付のウンディーネの元を尋ねた。

「僕に何か御用でしょうか?」

「ケント様ですね。あなたの連れから『ELメール』が届いております。この『ELボード』でご確認下さい。」

ウンディーネは特殊な水で出来た盤をケントに渡した。

「はい。(ジジョッタが僕にメールって…、一体何を伝えるんだろう…。)」

ケントはELボードを通じてメールを読んでみる事にした。果たしてどんな内容なのだろうか…。

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