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将軍王のココロザシ  作者: TAK
第一部第三章~独りで始めるAU生活
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初めての買い物

食事を終えてAU会館併設の購買部に向かったケント。購買部の受付にはウンディーネがいた。

「いらっしゃいませ。どれになさいますか?」

「一つお聞きしたい事があります。『サクラヘイム』とはどんな場所でしょうか?」

ケントはウンディーネにサクラヘイムについて尋ねた。

「サクラヘイムですね。独自の文化と言語を持つヘイムで、そこ出身のAUも各世界で活躍しています。」

「どんなAUがいるんでしょうか?」

「そうですね…。『サムライ』『シノビ』『モノノフ』等が結構多いです。」

「サムライ、シノビ、モノノフとは一体どんなものでしょうか?」

「サムライは『カタナ』という片方のみの曲がった刃を携えた剣士で、シノビは隠密行動を得意とするいわゆる『密偵』のような存在で、モノノフは『ブシドウ』の理念の元に戦ういわゆる『サクラ騎士』なところでしょうか?」

「ありがとうございました。」


ケントはウンディーネに一礼して、購買部の商品について調べてみた。最初目にしたのは木炭だった。

「デクード炭ですね。1Kにつき72ゲルダで、会員割引なら60ゲルダとなります。大抵は飲料用の水に使われます。あと、デクード炭のチップも扱っております。1ダース60ゲルダですが、会員には50ゲルダで扱います。」

「チップは何に使うんですか?」

「チップはウンディーネに何かお手伝いして貰いたい際に与えます。わたくし達ウンディーネは身体をきれいにしてくれる炭が大好物ですから。街中にいるウンディーネにチップ1枚与えてくれれば重い物を持ってくれたり、子供だったらボディーガードになってくれたり…と色々頼りになりますよ。」

「ありがとうございます。(ウンディーネってすごいんだな…。まるでジジョッタみたいだ…。)」

ケントはウンディーネにも驚いていた。次にケントが気になったのは白い粉だった。

「これは塩と言って、海を広く持つブラーガルドの特産品となっております。100グラン12ゲルダで、会員には10ゲルダとなります。」

「塩は確か料理に使う物ですよね…。他にも使い道はあるのでしょうか?」

「塩は勿論料理に使われる事が多いです。気分が優れない時に微量を水に溶かして飲むと元気になれます。」

「ありがとうございます。」

ケントは100グラン分の塩を手に取った。その次に気になったのは携行食だった。

「これは、『サクラビスケット』で、サクラヘイムのマストフード『イトヒキマメ』と『ウメボシ』を使用した栄養満点の携行食です。1缶12ゲルダで、会員なら10ゲルダでご奉仕致します。」

ケントは塩100グランとサクラビスケット1缶を受付に持って来た。

「これらに致します。」

「会員証はないでしょうか?」

ケントは受付のウンディーネに会員証を見せた。

「20ゲルダになります。EGカードでの支払いも可能です。」

「EGカードでお願いします。」

「はい。」

ケントはEGカードをウンディーネに渡した。ウンディーネは自分の左胸にある水の紋章にEGカードを近づけると、左胸から「ピッ」と音が鳴った。ウンディーネはEGカードをケントに返した。

「お買い上げありがとうございました。またお越しください。」

ケントは購買部を後にして、部屋に戻った。


今度は大浴場へ向かった。大浴場もどんな施設なのかケントはワクワクしていた。

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