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将軍王のココロザシ  作者: TAK
第一部第二章~AUへの第一歩
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AUとしての手続き

クローバーナイツ内のAU会館で、ケントはジジョッタと共に様々な手続きを行っていた。

「会員登録完了しました。今日よりあなた方も『AU会員』です。」

「ありがとうございます。」

ケントもジジョッタも会員証をヴァルキリーから支給されて感謝した。次は『AU銀行』の窓口に行った。そこでもヴァルキリーが応対していた。

「こちらは『AU銀行』です。AU銀行では、手持ちのゲルダを預けたり引き出したりできるのは勿論、手持ちのゲルダを仮想通貨『EG』にチャージして貰う事も可能です。『エレメンタル・ゲルダ』、略して「EG」は、各ガルドのAU会館内のショップで購入の際に使用可能で、『EGカード』が必要になります。また、AU会館で仕事を請け負う際は必ず口座が必要ですが、口座にはグループと個人があります。複数で行動する場合、リーダーは個人口座は任意ですが、グループ口座を必ず開設する必要があります。個人の場合、他のグループに加入する際、そのグループと同期させる必要があります。また、グループから脱退する際もそのグループとの同期の解除が必要になります。同期した場合、グループの口座から月単位で収入の一部が振り込まれます。振り込まれたゲルダは個人で使用する事が可能です。また、死亡も含めてグループを脱退する場合も必ず手続きが必要です。なお、不正使用が発覚した場合は口座の凍結並びに最悪AU会員から外す場合もありますのでご注意下さい。では、開設して貰いたい口座はグループのみですか?グループ・個人の両方ですか?」

「それではグループのみでお願いいたします。」

「わかりました。」

ケントはグループ登録のみの手続きをした。

「それでは、EGカードと通帳をお受け取り下さい。」

そして、ケントはEGカードと通帳を受け取った。

「これで仕事を請け負う事が可能です。仕事の報酬はグループ口座に振り込まれます。報酬の20%は施設の口座に自動的に振り込まれますので、手続きの必要はありません。あと、カードの盗難や紛失の際は必ずお申し出下さい。」

「ありがとうございました。」

そして、ケントとジジョッタは様々な手続きで丸一日費やしていった。


一方、エルフッドはGRとして例の事件が起きた宿屋の主人に聞き込みをしていた。

「被害総額はどのくらいですか?」

「客室の扉は全面買い替え、ベッド三床に床・壁ともに修理費が必要で合計300KGくらいになりますね。」

被害総額は約300,000ゲルダで、ちょっとやそっとの仕事ではまず稼げない額である。

「被害届はどうしますか?」

「勿論出します!あれだけの損害ですから出さない訳にはいきませんよ!一日でも早く犯人をひっ捕らえて欲しいですよ!」

宿屋の主人は犯人を許せない様子だった。

「わかりました。それでは、被害届の書類です。」

エルフッドは被害届の書類を宿屋の主人に差し出した。


宿屋の外では、別のGR隊が例の扉と同じ靴跡を辿って行った。辿った先は何とミドルガルドのグリーン地方だった。

「ここは…、ミドルガルドだ!恐らく犯人はミドルガルドの流れ者だ!」

「ここがミドルガルドという事は…、犯人の種族はニュートラルという事か?」

「ああ…。要するに…、犯人はミドルガルドのニュートラルの男性の可能性が高いという事になるな。よし、隊長に報告だ!」

「はっ!」

GR隊は宿屋に戻って行った。果たして例の事件がどのような結末を迎えるのか…、今はまだ誰も知る由もなかった。

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