初めてのAU会館
エルフッドはケントとジジョッタを大きな施設へと案内された。
「ここがAU達の宿舎である『AU会館』だ。今日から君達もここで寝泊まり出来るぞ。」
「はい。ありがとうございます。」
一行は施設の中に入って行った。受付には女性騎士らしき者が立っていた。
「この受付にヴァルキリーというカムクリがいる。この施設について気になる事があったら彼女に聞いてみるといい。では、僕は戻るね。お休み。」
「ありがとうございました。」
エルフッドは二人に一礼して施設を去った。
「ジジョッタ…、僕らはもう疲れた事だし…。寝泊まりできる部屋がないか受付に聞いてみよう。」
「はい、ケンウッド様。」
二人は受付に足を進めた。
「こんばんは、初回の方々ですか?」
「はい。」
「初回の方にはまず、宿舎のご案内を致します。」
「お願い致します。」
ヴァルキリーは二人を宿舎に案内した。二人が案内された部屋にはベッドが二床並んでいた。
「こちらで寝泊まり出来ます。それから、部屋の鍵もお渡し致します。」
ケントは部屋の鍵を受け取った。
「外出される際は受付にお預け下さい。それから、テーブルの上にある当施設の利用に関する冊子をご一読下さい。それでは、ごゆっくりお寛ぎ下さいませ。」
「ありがとうございました。」
ヴァルキリーは一礼して受付に戻って行った。
「ジジョッタ…、ヨシーナ様は一体どんな扱いを受けるのかな…。」
「わたくしにもそれはわかりません…。まあ…、クローバーナイツ団長のエルフェミス様の事だから悪い風にはなさらない事は確かだと思います…。」
二人はベッドで主について話しながら一夜を明かした。




