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将軍王のココロザシ  作者: TAK
第一部第八章~オペレーショントリニティ
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ココロザシを背負う者 VS 機械狂戦士

UD商会格納庫でスケロックと対峙したケントはゴーレムを思わせる物々しい姿の彼に恐慌しながらも剣を構えた。

(…何だ…、この威圧感は…。まるでゴーレムのようだ…。)

「どうした小僧…、来ないのか…。ならば俺から…、行かせて貰う!!」

スケロックはケントに突進し、突きを放った。ケントは剣で何とか防いだが、手にかなりの衝撃を感じた。

(…これが…、機械の力か…。手にびんびん伝わってくる…。)

ただでさえスケロックに戦慄しているケントだが、彼の怪力ぶりを両手で感じて更に戦慄した。

「今のは…、小手調べだ…。」

(なっ…、今のが小手調べだと…。もし彼が本気出したら…、いや…、考えるのはやめておこう…。)

ケントはスケロックの今の一撃が小手調べである事にまた戦慄した。そして彼が本気出したらと考えそうになってしまった。

「小僧…、今度は貴様から来い…。貴様の力…、俺の身体で試してやる…。」

スケロックは今度はケントに攻めてくるよう言い放った。

「…わかった…。例えお前がどんなに強かろうが…、僕は退()くわけにはいかない…。『ココロザシを背負う者』として!!」

ケントは恐怖を払いのけて剣を構え直した。

「ほほう…、意外にも戦士の目も出来るんだな…。それでこそ…、屠り甲斐があるというものよ…。」

ケントの勇敢な姿にスケロックは彼を戦士として認めた。

「うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」

ケントは雄叫びを上げながらスケロックに斬りかかった。スケロックの鋼鉄の腕で斬撃が防がれただけでなく、その腕に(きず)一つ付いていない事にケントは動揺した。

「無駄だ…。俺の身体はヒッタイトで出来ている…。生半可な攻撃で穿(うが)てる程…、弱くはない…。」

(くっ…、僕の全力で以てしても駄目か…。だが…、僕は…、(あきら)めるわけには…、いかないんだ!!)

ケントは態勢を立て直し、再び剣を構えてスケロックと向き合った。

「もう一度ぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」

そして、再びスケロックに斬りかかった。今度はスケロックも突きで応戦してきた。彼の放ったヒッタイトの拳がケントの刃を捉え、そのまま破壊していった。

(何と…、ここまで強いのか…。)

破壊された自分の剣、何よりスケロックの圧倒的な強さを前にケントは絶望した。

「勝負あったな…、小僧…。」

自分の勝利を確信したスケロックは丸腰のケントに迫ってきた。

(…僕は…、このまま…、殺されて…、しまうのか…。ヨシーナ様…、あなたの元に…、戻れなくて…、ごめんなさ…!!)

ケントは自分がこれからスケロックにとどめを刺される事を悟り、自分にとってかけがえのない主であるヨシーナの顔を思い浮かべた。次の瞬間、大きな音と共にシャッターが開き、スケロックは歩みを止めた。ケントがシャッターの方を向くと救出したレスティーン達の引き継ぎを済ませたアジューリアとステラがいた。

「ケント!大丈夫?」

「エクレール!しっかりするんだ!」

ステラは気を失っているエクレールの元に駆け寄った。

「アジューリア!…良かった…。」

ケントはアジューリアの方に駆け寄り合流に至った。果たしてこれからどうなるのか?

エルトリア様原作『リトルパラディン ~田舎娘だけど、聖剣に選ばれたので巨大ロボットに乗って騎士団長をやります!~』(略『リトパラ』)にて、サカキショーゴ様企画【シャルマエシリーズをエルトリア嬢に贈っちまおう企画!!】に便乗し、

自作ファンタジー群像劇シリーズ『レインボーボンズ』(略『RB』)とコラボした『シャルマエ in アクアポリス最深部~水の聖女大仰天!』を投稿しました。

RB主要キャラ『水の聖女マキュリーナ』と突然現れた『リトパラ』の主要キャラの前に現れた敵は…、を描いた短編小説です。


ご愛顧頂けたら嬉しい限りです。

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