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将軍王のココロザシ  作者: TAK
第一部第八章~オペレーショントリニティ
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三団会議

一睡したケントとアジューリアがAU会館の伝言板に向かうと伝言板には…

『例のAU団へ。依頼の窓口に来られたし。』

と書かれていた。

「『例のAU団』…、一体誰が対象なんだろう…?」

「わからないけど、行ってみましょう。」

二人は依頼の窓口に向かった。


依頼の窓口の受付のヴァルキリーの元を二人は訪れた。すると…

「ケントAU団ですね。あなた方に直接依頼が出ております。」

ヴァルキリーは依頼の書類をケントに渡した。ケントはアジューリアと共に書類に目を通した。

「有難うございました。行こう、アジューリア。」

「ええ。」

書類を読み終えた二人は受付で預けた武器を受け取り、流星騎士団本部に向かった。


流星騎士団本部ではエクレールが二人を迎えていた。

「あなた達…、ケントAU団の団長と副長よね…?」

「はい…。あなたは一体…?」

ケントは相手が何者なのか尋ねた。

「わたしはエクレール。流星騎士団団員の一人よ。団長とうちの相棒のステラがお世話になったわね。」

エクレールは初対面の二人に自己紹介をした。

「さあ、団長達がお待ちかねよ。ついてきて。」


エクレールは二人を案内した。地下通路は地上に降り注ぐ太陽の光を利用したEL技術で明るく保たれていた。

「この先よ。」

エクレールは地下通路の先の扉を開けた。扉の向こうの地下基地には流星騎士団団長ヴィーナとステラにTC団首領フレンと彼の相棒のムサシが円卓で向かい合っていた。

「よう、あんた達がケントAU団か!俺はTC団首領フレン!そして隣にいるのが俺のダチのムサシだ!」

「初めまして…、それがしはムサシと申します…。刀の扱いには覚えがあります…。」

地下基地にやってきた二人を出迎えたのはフレンとムサシだった。

「それがしはケントAU団団長のケントと申します。宜しくお願い致します。」

「私は副長のアジューリアといいます。弓矢の扱いに心得があります。」

ケントとアジューリアも自己紹介をした。

「なあ、あんたら。俺を誰様と接するような感じで接さないでくんねえか。俺はダチとして接してえんだ。勿体ぶった言葉があんま好きじゃないんでね。」

フレンは二人に対して自分に敬語は不要と伝えた。

「…わかった。僕はケントAU団団長のケントだ。宜しく頼む。」

「わたしは副長のアジューリア。弓矢の扱いなら自信があるわ。」

二人は敬語を使わずに自己紹介をし直した。

「さて…、これで全員揃った事ですし…。いよいよ話し合いを始めますわ…。」

全員揃った事を確認したヴィーナは話し合いを始める準備に入った。


流星騎士団、TC団、ケントAU団を交えて『三団会議』が始まった。内容は勿論UD商会の施設への潜入工作だ。

「大型兵器と言えば格納庫だな。ここはどうしても警備の重点が置かれる。奪われちまったらえらい事になるからな。」

フレンは警備で重点を置かれる場所が格納庫と述べた。盗賊稼業でならして来た為、相手の思惑を熟知しているが故だ。

「いきなり格納庫に潜入するのは自殺行為という訳ね。」

フレンの言葉に反応したのはエクレールだった。

「ああ。だから多方から潜入して奴らの警備体制をガタガタにしてやんのさ。」

フレンは多方からの潜入で警備体制に痛手を負わせる事も可能と主張した。

「多方から潜入するという事はそれぞれ人選と役割が必要って事ね。」

今度はアジューリアが答えた。

「俺もそれ考えてたよ。ところで青い嬢ちゃん…、弓矢が得物だったよな。」

「ええ。」

「じゃあ、あんたは…、この流星騎士団のショートの嬢ちゃんとペアで決まりだな。」

「私はステラだ!」

フレンはステラとアジューリアのペアを組ませた。アジューリアは頷いた。

「俺はダチと共に金庫破りさせて貰うぜ!あと、格納庫はセミロンの嬢ちゃんと『志』のマントした坊ちゃんに…」

「わたしはエクレール!」

フレンは相棒のムサシと共に金庫破りを引き受け、格納庫の方をエクレールとケントに任せた。ケントは頷いた。

「…それで…、残りのわたくしはどうなりますの…?」

ヴィーナはフレンに自分の役割が何なのか気になった。

「あんたは国境なき騎士団の団長だ。むざむざ危険に晒す立場じゃねえのはわかってる筈だぜ。…そうだな…、俺があんたに役割を与えるとすれば…、ここで管制だな。このでっかい金ピカの姐ちゃんを通じて色々指揮を執ってくれ。団長らしくな。」

フレンはヴィーナにクレアを通じて管制の役割を与えると同時に彼女の背中を押した。

「わかりましたわ…。クレア、光のクイーンガーディアンとして皆をお願いしますわ…。」

「ふふっ…、承知しました…。」

クレアは快諾した。

「彼女が光属性QGのクレア様…。」

「とっても綺麗ね…。(まばゆ)いくらいに…。」

ケントとアジューリアはクレアに恍惚とした。

「さあて、人選も終わったところで…、それぞれの潜入の方法だな…。まずは…」

フレンは潜入の方法について発案し、三団一同で潜入について話し合った。


「それでは、本作戦名は『オペレーショントリニティ』と致しますわ。それでは、各自作戦を開始なさい。」

ヴィーナは三団合同でUD商会に潜入する作戦を『オペレーション(O)トリニティ(T)』と名付けて作戦会議を終え、三団はいよいよUD商会本拠に潜入工作を開始した。果たしてこの結末はいかに?

エルトリア様原作『リトルパラディン ~田舎娘だけど、聖剣に選ばれたので巨大ロボットに乗って騎士団長をやります!~』にて、サカキショーゴ様企画【シャルマエシリーズをエルトリア嬢に贈っちまおう企画!!】に便乗し、

自作ファンタジー群像劇シリーズ『レインボーボンズ』とコラボした『シャルマエ in アクアポリス最深部~水の聖女大仰天!』を投稿しました。

主人公は勿論、『水の聖女マキュリーナ』です。

ご愛顧頂けたら嬉しい限りです。

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