トリッククローバー団
流星騎士団地下基地では、ステラ、エクレールの二名の配下を連れた団長ヴィーナがTC団首領フレンと例の依頼の件でホログラムを通じて交渉を始めた。
「あなたの相棒にお伝えした通りですわ。」
ヴィーナはフレンに彼の相棒であるムサシに伝えた通りと述べた。
「いいや、俺は直接聞きてえんだよ!俺はダチと違って自分で確かめた奴しか信じねえ性分でな!」
フレンは直接聞きたいと主張した。
「わかりましたわ…。数年前からUD商会はミドルガルドの戦争に乗じて兵器を売り飛ばし、莫大な富を築いていますわ…。それだけにとどまらず、自分達が製造した大型兵器をミドルガルドに引き渡そうとしているのは序の口として、名だたるAUを見つけては強引に商談を持ちかける始末ですわ…。わたくし達流星騎士団は何か手を打たねばブルドラシル全体が大変な事になると思い、あなた方TC団に協力を求めた次第ですわ…。UD商会本拠に潜入し、こちらが大型兵器を何とかすると同時に、そちらには宝物庫等の財源への攻撃をお願いしたいのですわ…。」
ヴィーナはフレンに直接依頼の内容を伝えた。
「ブラック組織のUD商会を襲撃しようってんだな!面白い!…だが、奴らも結構武装化してんだ。嬢ちゃん達と相棒のカムイだけで何とか出来る程ヤワじゃねえぜ。腕の立つ奴があと二人くらいは欲しいとこだな。」
フレンは武装化したUD商会と戦うには腕の立つ者をあと二人くらいは欲しいと述べた。
「腕の立つ者達ですか…、心当たりならありますわ…。」
ヴィーナは腕の立つ者について心当たりがあると述べた。
「ほう…、じゃあそいつらは誰と誰だ?」
フレンは腕の立つ者達とは誰か尋ねた。
「それは…」
AU会館で汚れた身体を洗い流したケントとアジューリアは廃棄物運搬の依頼の報酬96ゲルダを受け取った。
「さて、湯上りして報酬も頂いたし、景気づけにマミーカフェで食事するか。」
「ええ、今日はどんな料理か楽しみね。」
二人はAU会館に併設されたマミーカフェで食事を楽しんだ。
流星騎士団の地下基地ではヴィーナがフレンにホログラムを通じて依頼の交渉を続けていた。
「じゃあ、そいつら交えてあんたらが今いるとこで直接話し合おうじゃねえか。」
「では…、依頼をお受け下さるのですか?」
「ああ、直に俺達も来るぜ。それから報酬の件だが、奴らの金で十分だ。心ある嬢ちゃん方から1ゲルダも貰う気ないんでね。」
「有難うございますわ。例の二人を直に召集致しますわ。」
TC団の二人のホログラムが消えた。
「エクレール、あなたはAU会館の依頼の窓口で例のAU団向けに例の依頼の書類を発行して貰いなさい。但し、依頼名は『極秘任務』で、報酬は60KGで手取り48KG、備考欄には『詳しくは流星騎士団本部まで』ですわ。」
「はい。」
「ステラ、あなたはAU会館の伝言板に例のAU団に依頼の窓口に来るよう書きなさい。」
「はっ…。」
ヴィーナはエクレールとステラにそれぞれ指示を出し、二人はAU会館に向かって行った…。流星騎士団発案のUD商会への潜入作戦の成否は果たして…?




