前へ目次 次へ 4/44 夏の言祝ぎ 湛えられ 月の端から 溶けてゆく 夜にこぼれた 光の欠片 すやすやと 眠る赤子に 問いかける 未来知りても 安らぎ入るか まそらから ひかりのおびが おりてきて こどもをつれて いってしまった 飛空せる 高みの鳥を 羨めど 独りで泣いて いるやもしれず ブランコに 乗ったあの日は 遠い日で 今も心の 中で揺れてる さんざめく 光の下で 向日葵は 破顔一笑 人を見ている 熟れた白桃が喉を滑った 冷たく口内に触れ甘く舌に触れ やわやわと歯にほぐされ 今は私の体内に眠る 夏の言祝ぎ