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第三十七話 戦乙女

 本丸の城門前では、平塚兄弟と次女の武が父である平塚自省長信が撤退できるように門を開かせたまま、門前に群がる敵を討ち払っていた。


「お武! 大丈夫か!?」


「大兄上、この程度の傷、どうということは……うぐっ!」


「矢傷が深いではないか! 早く館まで下がれ! 手当てを受けてこい!」


「そんな、姉上も戦っているのに……!」


「そのような手傷で戦われても足手まといだ! 下がれ!」


「はい……」


 武は本丸の館へと引き上げると、そこは負傷者の群れで既に足の踏み入れ場も無い有様であった。



 死傷者が続出し、手当てを終えた者から次々と戦場に送り出され、血だまりの海と亡骸の山が各地に生まれ、陰惨な地獄が本丸から二の丸へと続いていた。

 この最前線で平塚自省長信は無数の傷を負い、数本の指と片目の視力を失いながら、一人でも多くの敵を道連れにせんとばかりに奮戦していた。しかし、それも限界が近く徐々に本丸の城門前まで押し込まれていた。


「父上! もう持ちませぬ! 逃げてくだされ! ここは某が食い止めまする! 弟と妹を守って小田までお逃げくださいませ!」


「何を申すか! あそこまで啖呵を切って落ち延びるは我が身一つの恥には収まるまい。小田の家紋に泥を塗るくらいならここで華麗に果てるわ! お主は平塚の名をついで小田家に仕えるのだ、落ち延びよ!」


「されど父上は手負いの身! とてもそのお体で持ち堪えられるとは思えませぬ!」


「馬鹿を抜かすな! わしはまだ戦えるわ! ここが散り際と定めた! お前は逃げて子孫を残せ!」


 完全に今日が命日と定めて城を枕に討ち死にを決めた平塚自省長信は、考えを一切曲げようとしない。体中に矢が突き立てられ、折れた鑓先が脇腹に深く食い込むのも気にせず、痛みを忘れた様に暴れ回るその姿は、味方であっても近づけば巻き添えを受けそうな有様である。

 まるで聞く耳を持たないことに呆れ果てた様に男は溜息を吐いた。


「ちぃ、頑固者め……」


「兄者! 姉者は何処に!?」


「あのじゃじゃ馬はとっくに僅かな手勢と敵中に突入しおったわ! 生きて居ればそのうち戻ってくる。あいつがあっさり死ぬとは思えんしな。そうだ、お前だけでも落ち延びて小田家に尽くせ。俺と父上はこの城で時間を稼ぐ!」


「何を言っておられるか兄者。周りをよく見てくだされ! 逃げ場なんてとてもありはしませんよ。なればここで散るのみ。そうじゃ兄者! 昔の様に駆け比べでもしませぬか? どちらが先に義昭めの首を取るか競うのです!」


「何を言っておる。我等の主命はここの死守。特攻など」


 真剣な表情の兄に対し、弟は肩の力を抜いたように楽しげに笑いながら口論を続けていると、先ほどまで我を忘れ狂い果てる様に荒々しく暴れていた平塚自省長信は酔いが醒めた様に態度を豹変させ、にこやかな暖かい笑みを浮かべた


「行って来い」


「は……?」


「構わぬ。任せよ。この門はお主等が返ってくるまで持ち堪えて見せるわ」


「……はい!」


 大きく高らかに笑う父の声を背に、兄弟はそれぞれの得物を構えて敵陣に突入する。


 しかし、二人の刃は敵本陣までは届かず、しばらくして本丸の城門前まで帰還する。


「ふ、お互、い……届かぬ、か。お相子、だな?」


「兄者! 兄者ぁぁああ!!」


 力尽きた兄の亡骸を抱きかかえて涙を流していると、平塚自省長信がその首根っこを摑まえて本丸へと放り込み、それと同時に城門が閉じられた。


(この叫び声は兄上……ということは大兄上は討たれたのか……)


 武は傷の手当てを終え、僅かな兵を引き連れて奥屋敷の最深部を訪れた。城の主専用の女の園であるはずのそこでも、多くの負傷者が呻き声をあげて苦しげに体を捩っていた。


 白木は外の様子を気にする姉を見上げると、戦況を理解しているにも拘らず余裕を残す様子で問いかける。


「姉様、どうなされたのです? 顔色がよくありません。お疲れならこの白木と持ち場を変わってくださいませ」


「だめよ。白木は大兄上に館を守れと言われているのでしょう」


「ですが……」


「貴方は……早く母上の元へ……」


 武はふらつき、床に膝をつく。

 白木は心配そうに顔を覗き込んだ。


「いかがなされたのです姉様……そこ、血が出ていませんか……? 赤くなってますよ姉様……?」


「これは敵の返り血よ。さぁ、私はすぐ前線に戻るから、貴方は奥へ」


「は、はい」


 武は白木の背を押し、白木は母親の隠れる部屋へと足を向けようとすると、背後から慌ただしく聞こえる足音に振り返る。


「どうしたのです兄上」


「兄者と父上が敵に討たれた……俺と姉者で敵を抑える。武よ、お前と白木は母上を連れて城を落ちろ! もう持たぬ!」


「私はこのありさま……とても逃げられませぬ……玲姉様に母と白木を連れて逃げるように頼んでください」


「駄目じゃ! 姉者はまるで聞く耳を待たぬ。先ほどから敵陣に切り込んでは水を飲みに戻るぐらいで、敵の陣中にずっと居座って声など届かぬ。さっき、『そんなに喉の渇きを気にしていながら戦い続けたければ、討ち取った敵の血で喉でも潤しながら戦われよ』と言ったら、本当に帰ってこなくなりおった!」


 武は青い顔して数歩後退る。

 武の側らに控えていた白木は目から光を失い、呆然とした表情で数歩歩み出る。


「兄様……大兄様が討たれたとはどういう事ですか……? 大兄様は手傷を負ったら私を呼んでくれる約束を……」


「かようなこと俺の知ったところでないわ! 早く逃げよ!」


 三人が言い合う声を聴いた自省長信の妻、つまりは三人の母がその姿を現して凛と厳しく暖かな声を響かせる。


「この足腰の弱った母を連れて城を落ち延びることほど困難なことはありません。白木一人で逃げる方がよほど生き残れます。私とお武は白木を落とした後に互いに胸を突いて死にます。敵の手にかかることはない故、貴方も安心して家臣と共に天晴れな討ち死にを遂げなさい」


「はい!」


「兄様! 姉様! 母様! どうなっているのか教えてくださいませ! 私たちはそこまで劣勢なのですか? 兄様も姉様も母様も私がお守りします! 私を戦場に出してください!」


 白木は想像以上の劣勢で全滅必死という状況にようやく気が付き、母に縋りついて自分を戦場へ出すように訴える。

 すると、母は白木を座らせ、自分も腰を下ろして両手を手に取りゆっくりと柔らかい声で言い聞かせる。


「白木、よくお聞きなさい。武家の女は華々しく散るばかりが誇りではないのですよ。貴方が平塚の子女だからと誇りを持って戦場を望むならそれはお門違いというもので、それは決して勇猛心ではありません。それは単なる蛮勇です」


「で、ですが母上……私も武家の女です」


「ならば、武家の女としての使命を果たしなさい。初笄(ういこうがい)も済んでいないあなたが死に急ぐ必要はありません。貴方は海老ヶ島を落ち、誰かよき人と結ばれて子を成し、小田家に仕えさせるのです。武家の女子なら、血を残すことが一番の御役目なのですよ」


「……はい」


「平塚の血を、頼みましたよ」


「承知……いたしました」


 白木は悔しげに歯を食いしばりながら俯き、そのまま口を閉ざした。素直で優しい少女が母に対し始めて反抗的に拗ねたのである。


 母は娘の年相応の姿を嬉しそうに上品な笑いを浮かべながら、世話役の男と侍女を呼びつけて厳命する。


「小次郎。貴方は白木を護衛して無事に小田まで落としなさい」


「は!」


「お幸、貴方は侍従の中で一番足腰が強い。白木の事一切合切を頼みますよ」


「かしこまりました」


 小次郎という男は脇差をお幸と呼ばれた侍女に渡す。


「では、まず私が隠し通路の安全を確認して参る。お幸殿は白木様を見ていてくれ」


 小次郎は裏庭を飛び出した。その直後である。隣室で木戸が蹴破られるような音がしたと思うと、隣で休んでいた負傷者達の凄惨な苦悶の声と絶叫が響き渡る。


「これでは白木を逃す時間も稼げなくなります。私が!」


「お武、頼みますよ。一刻でも多く稼ぐのです」


 武を隣室に送り出して間も無く、反対方面から迫る佐竹家の別働隊が奥の間に到着した。


「氏幹様! 居ました! 平塚家の姫達です!」


「解っておる。……よし。不用意に近づくではないぞ! 弓、構えい!」


 真壁氏幹は拳を握った。

 この男は隣接する領主、真壁城の城主久幹の嫡子であり、元小田家の人間である。海老ヶ島平塚家同様に武勇に長け、後に霞流棒術の一派を開くだけあり、先代当主政治の治世の下では競い合って武功を重ね、交流試合も行っていた。

 故に、見知った顔を殺すのは致し方ないにせよ、己の棍棒で醜く殺すのは気が退けた為に弓を構えさせたのだ。


 数名の弓兵が矢を番える。


「白木!」

「母上様!?」


 矢が放たれた瞬間、白木の身に母が覆いかぶさり、幾重に重なる衣を幌の様に膨らませてその身を護った。


「は、母上様……!」


「白木、あなたは平塚家の希望、なのですよ。いいですね? 先ほど申し付けたことは忘れず、使命を果たすのです」


「……はい!」


「奥方様……」


「お幸。さぁ、早くおつれなさい! 走るのです!」


「は、はい! さぁ、白木姫、こちらへ!!」


 侍女のお幸は怯えて顔を青くしながらも、必死に白木の手を引いて小次郎と合流し、裏通りを伝って獣道で枝葉に手足を切られながら落ち延びることには成功した。



 武は奥の間を飛び出し、隣室へ駆け込むと、そこには地獄のような光景が広がっていた。

 壁から天井まで赤く染まる部屋に、手負いで身動き取れないまま首を斬られ、勢いよく血を吹き出す者や、抵抗を試みたのか無残な姿で転がる亡骸。そこで佐竹家の末端の野卑な雑兵数名が衣類を脱ぎ捨て刀だけを引っ提げていたのである。


「な、な、き、貴様らぁぁああ!! 戦場で諸肌を見せようとは気狂いか!」


「ん? おう、まだ女子(おなご)がいたぞ!」

「あっちの方が見目も良さそうじゃ、囲え囲え!」

「侍衆や殿やら大殿が着たら面倒だぞ。さっさと組み伏せちまえ!」


 見るからに野卑な雑兵は陣借りの野武士である。定職のない彼らはその日暮らしの為に倫理観に欠け、金目の物を奪い、人を攫う事に目の無い下衆集団であった。それ故に荒稼ぎの場である敵陣地を血眼で目指し、命知らずであるがために全国どの大名も戦に必ず用いていた。

 だが、戦をすぐそっちのけにする性質もあり、城攻め等では我先に城の財宝を貪る目的と、女性への乱暴狼藉を目的に一番乗りを目指すものも多い。武の眼前では勝敗が決したと思い込んだその手の輩が、負傷して今にも命を落しそうな侍女達を襲おうとしたその最中だったのである。


「た、武姫、さま……お逃げ、下さい……」


 服を乱され、襲われていた手負いの侍女は我が身を省みる事も無く、武に逃げるよう必死に訴える。


「し、死んだ者や死にゆく者に手をかけ、その安らかな眠りを妨げるとは言語道断! キサマらは絶対にいたぶって殺してやるぞ!!」


「姫とか言ってるぞ! やれ!」

「味の違いを試してから殿の前に引きずり出してやる!」

「おい、褒美は当然山分けだからな!」


 武は奮戦し、次から次へ迫りくる野武士を右へ左へとかわしながら舞う様にして次々斬り伏せる。しかし、一撃で仕留めるには傷と体力の問題で難しく、野武士は遠巻きに囲んで時間を稼ぎ、次々と数を増やす。

 しかし、野武士も十人余り斬り伏せると、己の命が第一である性質に加え、上役の佐竹家直臣集団が姿を見せると、持てるだけの荷物を抱えて散を乱して逃げ出した


 野武士が逃げ出した部屋では、武もとうとう力尽きて部屋に倒れる。そこへ、上等な漆黒の甲冑を着た武士が護衛も連れずに部屋を訪れる。

 漆黒の武士は凄惨な部屋を眺めつつ、死体に扮した敵が居ないか入念に確かめ、警戒しながら足を踏み入れていき、部屋の奥で横たわる娘に目を付けた。


「……野盗共め。貴様ら賤しい者共は野を付けたとて武士を名乗るに値せぬわ……」


 漆黒の甲冑に身を纏う武士は憎々しく言い放ち、唾を吐くと、微かに息を残す武を抱き起した。


「女子で、甲冑武者とは。……おい、聞こえるか。息あらば名を聞きたい。返事をせよ」


「ぅ……っぐ、きぁま、ら殺、す……私を、汚そうものなら、いちもつ、かみちぎってやろぅぞ……」


「案ずるな。わしは賤しき野盗共と違う。先ほど平塚自省長信殿にも会った。立派な御仁であった。その身形に多数の野武士を切り捨てる武勇、もしや平塚殿の娘ではないのか?」


「……っふ、よく見ると、男前ではないか……最期に、まみえる、のが……貴殿、の、様な、潔い武士であれば……悪くない……」


「貴殿程の美女にお褒め頂けるとは光栄だ。願わくば、刀を置いて言葉を交わす機会があればよかったが」


「……私の、名は、武……よ。最後は、汚らわしい凶刃などではなく……あなたの、刃で、命を……」


「平塚武姫であるか。勇ましく古式ゆかしい良い名だ。貴殿等は立派に戦われた。よくよく供養して進ぜるよう父にも頼むとする。父も快く受けて下さろう。安心して死ぬがよい」


「……ふふ、かたじけ、ない、わ……あり、がとう……」


 漆黒の鎧に身を纏った男は、武の心臓に短刀を突き立てると、それを引き抜いて武の亡骸に握らせ胸の上に置かせた。


「その脇差は土産にくれてやる。三途の駄賃が足らねばそれを渡すとよいぞ」


 男は静かに手を合わせて念仏を唱えると、部下に遺体の保護を命じて本陣へと戻って行った。



 北条城、海老ヶ島城の奮戦の甲斐もあり、結城家と小山家の連合軍、佐竹家と多賀谷家の連合軍は兵を退き上げていった。


 小田城では今までの幾度とない敗戦の重なりに加え、今回の大敗では多くの味方将兵を失ったことが氏治の心には大きな傷となり、何をすればよいかわからない苛立ちと恐怖、自身への失望から塞ぎ込み、自室に引き籠る事態となった。


 小田城の本丸の館では氏治の後見役でもある筆頭家老赤松擬淵斎が毎日訪れては優しく声を掛けていた。


「氏治様、海老ヶ島と北条城の落城は必ずしも致命傷ではありませぬ。確かに多くの勇士を失うのは痛手ですが、おかげで敵は撤退しているのだから無為ではないのですぞ」


「左様、赤松殿の申すよう、氏治様はまた一つ学ばれたはず。学びは記憶に残りますが、痛みは心に深く残りましょう。なればこそ、心に刻み込んだものは忘れませぬ。大きな学びとなるのです。学びを得た事実が、彼らの魂を慰める事でしょう」


 赤松擬淵斎と天羽源鉄斎の慰めも空しく、氏治は一切の応答もなく部屋の隅に丸くなっていた。

 氏治は帰還後すぐに敗戦処理を行い、各将に手当と感状を送り、当主として最低限の役目を果たしていた。しかし、軍事の再編成等の仕事は天羽源鉄斎に丸投げし、赤松擬淵斎が決済しつつ、家臣の赤松三河守や赤松家家老の矢口伊重等と菅谷政貞、同族の菅谷治貞等が協力して仕事を進めていた。


 そして、大部分の仕事を片付け終えた菅谷政貞が様子を見に訪れる。


「お二方様。氏治様の御様子は如何にござりましょう……?」


「政貞殿か。氏治様は一昨日からこの様子じゃ。生臭坊主によれば、以前から時折氏治様は寺に詣でていたようでのう。観音様に後悔と苦しい胸の内を吐露し、帰りがけには自分の関係した死者たちの墓を必ず世話していたようなのだ」


 菅谷政貞の問いかけに天羽源鉄斎が答える。生臭坊主とは僧侶に対する蔑称で、極楽寺顕然を指していた。


「優しすぎる氏治様に、小田家の大門は些か重すぎたのでしょうか……」


 後悔の混じる後ろ暗い表情で菅谷政貞が呟くと、赤松擬淵斎は青筋を立てて政貞の頬に拳骨を投げ込む。


「ふごぁっ!?」


「こっの、大馬鹿者がぁ! 貴様がそのようにくよくよと女々しくてどぉするのだぁ!! 今更後悔し、嘆くか!? 馬鹿な! 我等はもう後には退けぬのだぞ!」


「も、申し訳ござりませぬ。某としたことが……」


 菅谷政貞は地面に伏せたまま深く頭を下げる。

 外の騒動を気に掛けた氏治は、障子戸に姿の影が浮き上がる距離まで近づき、障子戸越しに声を掛ける。


「ど、どうかしたの……?」


「なに、赤松殿と政貞殿が戯れただけの事。お気になさらずともよろしい事ですぞ。それに、今回はいつもに比べれば対処が早かったおかげで、ずっと被害は少なく済みましたぞ」


 老人特有の錆びた声で閉じられている襖へ呼びかけると、氏治は鼻を啜りながらほんの少し湿った声でそれに答えた。


「でも、多くの人が亡くなったわ……また……私のせいで……」


 いつもより被害が少ないという天羽源鉄斎の言葉に偽りはないが、小田家の痛手という点では変わりないのもまた事実であった。

 北条城では多くの死傷者を出しながらも、当主北条出雲守治高は全治一月余りの重傷を負いながらも命からがら脱出に成功していた。しかし、海老ヶ島の激戦は佐竹義昭が武人への手向け代わりに被害を顧みない力攻めを行ったために凄惨を極めた。


 黒子村の退き口を生き延びた将兵は勿論の事、留守居の兵や民兵に至るまでが尽く討ち死にしていた。

 その際、平塚親子は僅かな手勢を引き連れ果敢に敵陣を切り崩し、一族の男は揃って討ち死に、女は皆辞世の句を詠んで敵ながら天晴れなる自害をした。と、佐竹方から連絡があった。

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