『ギガントスライムのいるところへの道のり2』
カトレアだってお茶目なことをしたいんですよ。普段ゼロの近くに一番いるのはハクロとかですからね。
「・・・ご主人、到着いたしましたよ」
「ん・・・もう着いたのか・・・」
馬車の中で結構寝てしまった感じである。まだ少し眠くて目があかないな・・・・・あと5分寝かしてと言いたい感じだ。
ギガントスライムが住み着いた森の近くにある村に着いたようである。ここで馬車を降りて、森の中を徒歩で進む予定だ。
それにしても、なんか枕が柔らかいな・・・・こう、安心できるというかなんというか、とにかく心地良い・・・。
『早く起きてくださいよゼロ様!』
『さっさと起きるのじゃ主殿!!』
「うおっ!?」
ハクロとアルテミスの怒鳴り声に驚いて目を覚ますと・・・・。
「ちゃんと目が覚めたでしょうか?」
「・・・・!?」
よく考えれば、俺枕なしで座席で横になって寝たよな・・・・。目を開けると、視界が防がれている。
いや、よく見ると丸い二つの物体にさえぎられている。そして、横目で見るとちょっと見えた褐色の艶のある肌・・・。
「カトレアの膝の上かよ!!」
どうやらカトレアに膝枕してもらっている状態であった。
そりゃ何となく安心感あるわ!!スキル「母性愛」とかってあったよね!!
慌てて起き上がろうとしたが、目の前にあった柔らかい物体に見事に激突した。
むにゅんとして柔らかかったけど、今確実にハクロたちからビキッて何かがひび割れる音がしたよ!
何とか起きて馬車から降りた後、しばし顔が赤くなった。本当に心地よくて、柔らかかった・・・・。
その後、森に行く前にハクロたちに3時間ほどいろいろと叱られたのは言うまでもない。カトレアは何やら微笑んでいたが・・・・。
・・・俺は悪くないよね?
こういったネタってあまり出せないんだよね・・・。普段全員が出ているような状況だから、二人きりになるような状況って以外にないもん。
この章あたりから従魔たちも結構意識してきますよ。




