『ついにこの時が来たぜ!!』
年齢から考えると、結構年月が経っているな・・・・。
氷龍帝の依頼を終え、月日が流れ春となり・・・・・ついに17歳になった!!
「よっしゃ!!」
つい勢いで叫んでしまったので少し恥ずかしくなったが・・・。とにもかくにも17歳になったぞ!!
「というわけで、約束通りに『国際共通通信』の魔法を教えてください」
「早いぞい・・・・」
そのまま着替えて、王都の王宮に今俺は訪れているのであった。
まさか17歳になってすぐに来るとは思ってなかったのか、国王様半ばあきれ顔である。
「それにしても、11歳の時の約束から早6年ぞいか・・・・月日が経つのがはやかったような感じがするぞい」
「結構長く感じられましたけどね」
「ゼロ君が卒業してから6年もたつんだよね・・・」
なお、この場にはモッセマンさんもいた。王宮に行く前に引きずってきたのである。この人もあの時その場にいたからね。
「それにしても、なんか今さら感があるような気がするぞい」
「そりゃ今さら一国と同じ扱いにしようとしても、他の国がそう認めているようなものだからね・・・」
「そこまでですか?」
ゼロのことは結構広く知れ渡っている。本人のあずかり知らぬところで有名であった。
それよりも、ゼロの従魔の方が有名になっているのだが。なにせ、全員の見た目が美女ばかりなので人の・・・・なんというか欲望的なものがそれに拍車をかけているのだ。
ハクロはその美貌と、出すアラクネの最高級の糸から服屋などに求められて、
スラ太郎はその愛らしさから老若男女問わず(孫や姪っ子みたいな感覚で)、
アルテミスはその見た目と性格から姉御と呼ばれるほど慕われて、
カトレアはその傾国の美女と呼ばれるぐらいのそのスタイルの良さと艶めかしさから男たちに、
リーゼはその歌声から世界的な絶世の歌姫として、
従魔ではなく、そもそも家から買い物のとき以外出てこない魔道具のワゼはその人とは違う耳をピコピコと動かす姿と少女のような見た目から世の中の地球でいうところの特殊な性癖の方たちに、
と、このように全員がそれぞれ世の中で人気を集めているのであった。なお、ファンクラブなるものまであり、その人たちによって密かにゼロたちに悟られないようにそれらのことを隠していた。
まあ、話を元に戻して。
「そもそも、ゼロ君は今までこの『グライトス王国』、『ウィーキッドネス帝国』、『カルトック』、『星光王国』、魔道王国『マジカーン』などの大国でいろいろその存在を目立たせているからね。その他諸国にもその噂はいっているだろうし、その実力だって知れ渡っているようなものだからね」
改めて言われてみると、目立ちすぎてしまったといえる。というか、この6年以それだけ行っていたんだな・・・・。
「だから今さら一国と同じ扱いにしてと言われても・・・今さらという感じぞい」
「実力が国に収まりきらないレベルですからね」
そんな評価かよ。
とにもかくにも、今日いきなり押し掛けたような形だったので、少し準備がいるから3日後に改めて教えてもらうことが決まったのであった。
なお、ファンクラブ同士は対立しているものの、ゼロたちにバレないようにすることだけは協力をしているのであった。




