表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
271/397

『爆発の原因』

この章で新従魔がはいるか、進化させるか・・・・悩み。

 王都での爆発と火災から3日後。王都の街はすでに復旧していた。もともと老朽化したところもあり、これ幸いにと素早く工事が行われたからである。カトレアも協力したこともあり、王都は以前の姿をきれいになって取り戻していた。


 ただ、犠牲者が出ていたこともあり、あちこちでは地球と同じように花束が手向けられていた。花形モンスターが少し混じっていてパニックになったりしていたが。




 今日、俺たちは国王からの呼び出しを受け、カトレアによって修復された応接間に来ていた。あちこちにまだ木の壁が残っているが、そのうちペンキなどで綺麗にするという。


 ここに呼ばれているのは俺、従魔たち、ローズ、以外にも重用されているモッセマンさん、その他「王都爆発火災調査委員会」の皆様方、ついでに国王である。俺が呼ばれているのはランクSの冒険者魔物使いだからという理由もあるそうだが・・・何か面倒ごとを押し付けられそうな気がする。あ、第1皇子、王女たちは現在国外留学中のためいない。そのため彼らには今回のことがまだ伝わっていないそうだが・・・その部屋も焼けたらしい。


「爆発の原因が分かったらしいぞいな?」

「はっ!あちこちの火災及び爆発音があった現場を調査いたしましてこれを発見したしました!!」


 王都爆発火災調査委員会に任命されていた貴族が答えた。この貴族は結構こういう事には腕がたつと言う。


 出されたのは小さな箱のようであった。あちこちが焦げており、いくつかあった。


「この箱ですか・・」

「そうです!どの現場からも共通して見つかったので集めました。調べによると、魔道具のようです!」


 爆弾型魔道具ってとこか・・・小さいけど威力もあり、爆発の際に中にある可燃性の液体もまき散らすような仕掛けらしい。道理で火の勢いがよかったわけだ。


カトレアが興味深そうにその魔導撃ぐだった物を手に取って見た。彼女はゴーレム制作が専門だが、最近はこういった魔道具にも興味があるようである。


「・・・爆発系の魔法、時限式、魔石効果、連鎖爆発、可燃、・・・簡単そうな作りです」

「それでいて威力もそれなりか・・・・単純だからこそ多く生産可能なものだな」


 モッセマンさんもその魔道具を見て感嘆の息を吐いた。


 単純に言うと、構造自体は簡単だがそれゆえに大量生産可能な物らしい。



「しかも、目立たないように隠蔽系の魔法がかけられておるようじゃな」


 つまり、ほとんど気が付かなくなるような細工もされていたため誰が置いたのかも不明。時限式だからいつなのかも不明なのだ。


「しかし、これだけの魔道具を作れるのは一つしかないぞい」

「『魔道王国マジカーン』ですよね」


 大量生産がしやすいように作られているが、こういったものを思いつくのは1か国ぐらいしかない。


「しかし、あの国ではいまは革新派が政権をとっていますよね。魔道具の平和利用も歌っていますし」

「それなんだが怪しいところもあるのだぞい」


 魔道具を兵器化をしているような可能性があるという。平和利用は表向き、裏向きに軍事化・・・可能性はあるわな。


「でも、この国でこんなことを起こすメリットってあるんですかね?」

「単なる実験程度にしか思っていないかもな。そもそも、時限式というのはわかるが、この日に爆発すると設定しているようだからな。この前の夏祭りの時に設置されていたとしたら?」


 そう考えると・・・可能性はある。王宮内にまで侵入可能なのは夏祭りの緩んだ時ぐらいだからな。


「と、なると以前から計画されていた可能性がある。出店していたのは革新派だったしな、クーデター前にでも置いて、そのあとに確かめるために置いていくか・・・嫌がらせに近いな」

「でも案外、保守派の方かもしれんぞ?革新派の仕業に見せかけ信用性を落とし、返り咲く・・・」


 その可能性もある。まあ、言ってしまえばめんどくさいことになっているようである。


「そこでゼロ殿、貴公に魔道王国の調査に行ってもらいたい」


 まあ、そう来るわな。


「あー、でもこの国って確か魔法使い以外はほぼ入国禁止なのでは・・・」

「クーデターを起こしたのは革新派、つまり魔法使い以外が入れるチャンスかもしれないんだぞい」


 そういえばそうか。まあ、ローズがいたこの王宮も被害にあったしな・・・・。下手するとローズが死んでいた可能性が・・・・。


 そう考えると腹立ってきたな。人の家族(20歳ごろに予定)に手を出すか・・・・。


「わかりました、調べてきますよ。ですが、もしこの国に害をなそうとしていた場合は・・・」

「ぶっ飛ばしてきて良いぞい」


 許可もらいました。


 よし、それで入って調べてくるか。早めに帰ってこないと冬が厳しくなりそうだしな。


 



「彼女」とか「婚約者」とか「未来の妻」とかはっきり言えないこの年頃の恥ずかしさ。

魔道王国・・・・ハ〇ポタネタ入れてみたいな。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ