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適当に生きたいただの魔物使い(重要)ですがなにか?  作者: 志位斗 茂家波
スライム・スライム・エリクサー編
238/397

『移動方法』

空中移動方法

 とりあえず、第1島に行くことにした。


「またアルテミスに乗っていくのですか?」


 ハクロが首をかしげて尋ねた。


 空に浮かぶ星光王国の島々は離れている。そこまで遠くもないのだが、ジャンプしたぐらいでは絶対届かない距離である。


 この島もとい国の人たちはどうやってわたっているのかというと、天空人ゆえに背中に翼がありそれで飛んで移動しているので支障はないのである。


 アルテミスに乗って島々を移動する手段も考えてはいたが。


「いや、「これ」を使う」


 アルテミスの空間収納から取り出してもらったのはある魔道具である。


「ん?ただの傘のように見えますけど?」

「いや、ハクロ、お前さこれ見たことがあるだろ」


 この魔道具は『飛翔のカッサー』と呼ばれるものであった。以前、宗教王国のダンジョンにてゲットした魔道具のうち残しておいた魔道具である。


 見た目は完全なあの某ゲームのピンクの悪魔が持っていそうな傘だが、こいつは魔道具。


「移動するから、みんなまた従魔用空間に入ってくれ」


 ハクロたち全員をもう一度従魔用空間に戻したあと、俺はカッサーをさした。


「えっと、使い方は風魔法を使用するだけで良かったんだよな」

『ゼロ様、それちゃんと使えますか?何かものすごく不安なのですが・・・』

『我もじゃ』

『カサ―』

ゴーレム(ゲッ〇ー1)を使用する方法もありますが・・・まあ、ご主人のお好きなようにすればいいです』


 お前ら不安かよ。初めて使用するから俺も不安だけどな。だってこれの使用方法「風魔法を適当なのを使用してそれによって飛ぶ」という説明しかなかったもん。


 ちなみに、使用方法説明はワゼによるものである。魔道具だったら何でも知っているらしい。



「よっしゃ、行くぞ!!」


 腹をくくって、俺は飛ぶ決心をした。


「『ウインド・ストーム』!!」


 魔法名にしては初級の風魔法を発動させる。本来ならこの魔法はただ風を起こすだけのもの。


 しかし、発動した途端に出た風魔法をカッサーが吸収し、そのとたん、俺の体は宙に浮いた・・・。





「・・・うわぁ、思っていたのとなんか違う」


 てっきりこれで上昇してから、某ピンクの悪魔のようにふわふわ降りるイメージがあったのだが、どうやら魔法を糧にして空中を歩けるようにする魔道具のようで、なんか少しがっかりした。


 空中歩行のようだが・・・なんか怖いな。


 落ちる可能性もないことはないので、さっさと俺は第1島へ空中を歩いて移動するのであった。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「ん?ただの人間が空を歩いているの?不思議なの!」


 「それ」は、空中を歩くゼロを見つけた。天空人のような翼があるようなものならいざ知らず、それは白い塊のような形をしていた。


「ん?本当じゃな。こりゃ珍しいわい」


 一緒にいた背中に翼が生えている老人が、それの見ている方向を見てそういった。


「遊んでくるのー!!」

「あ、こりゃ待ちんさい!!」


 老人が制止するのも聞かずに、それはゼロのところへ突撃していった・・・。


空を歩いてみたいな・・・・

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