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『第1魔道具発見!!』

突き進むぜ

 11階層に降りた後、すぐに俺たちは着き進んでいた。



「ぎゃあい!?」

「もぎゃっつ!?」

「ごべと!?」

「もっふあお!?」


 

「なんかもう、本当に群れで出るわ出るわ」

「これは嫌になりますよね」


 11階層から群れで襲ってくるモンスターが増えた。まあ、全員で瞬殺できてはいるが。


「できればおいしい奴がいればいいのじゃが・・・そしたら大量に食えるであろうに」

「このモンスターたちは食べられないもんが多いですからね」


 今のところ、このモンスターたちは素材が皮や目玉といったものばかりで、食用に向いてはいないモノばかりだった。





 しばらく突き進むと、宝箱のようなものがあった。


 ダンジョンには生成された宝箱がある。めったに生成はされないのだが、その中にはダンジョンでしか手に入らないような強力な魔道具が多い。


 ま、中には『ミミック』のような箱型モンスターがいたりするんだけどね。


 念のため、宝箱を鑑定し、モンスターではないかと確認し、罠が仕掛けられていないかも確認した。


「よし、大丈夫だな」

「それでは開けましょうよ」


 なんかあの「ご、ま、だ、れ~」とか言いたいな。


「それじゃ、中身はなんだ・・・」


 開けると、中には剣があった。


「まぎれもなく魔道具じゃな」

「よしっ!!第1魔道具発見!!」


 なんか村人発見のノリである。


 試しに魔力を込めてみると、ゴォッツ!!という音が出て剣が炎に包まれた。


「ふむ、こういう魔道具か」

「こういった場合は魔剣とか言った方が正しいかと」


 とにもかくにも第1魔道具ゲットだぜ!!



 そのあと、先に進むと様々な魔道具が出てきた。


 12階層では電気を生み出す杖、水が矢となって大量発射される弓。


 13階層ではたたいた場所が爆発するハンマー、切ったら対象物が爆発する長剣。


 14階層ではビームサーベルもどきのようなもの、風の刃を飛ばせる手甲。


 などといったものが出てきた。他にもまだまだありそうである。


「今のところ利益としては、アルテミスの希望した手甲ぐらいかな」

「ナイフないですねー」


 ハクロが少しがっかりした顔である。その先では次々と出てくるモンスター相手に意気揚々と手に入れたばかりの手甲をふるうアルテミスの姿があった。


「うぉぉぉぉっ!!どんどんかかってこいやー!!」


 テンションMAXのようである。後で振り返って考えたら恥ずかしくなってそうなレベルだな。というか、すごい暴れっぷり過ぎて襲い掛かってきたモンスター達になんか同情が・・・。


 なんか武器を渡しちゃいけないやつに渡しちゃったかな?


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 「それ」は感じた。


 何かが近づいてきていることに。


 だが、「それ」は一人では動けない。


 「それ」は魔力を流されないと動けない。


 なので「それ」は待つことにした。自分が入っている箱を開ける者を・・・。






ダンジョン今回は狭い感じかな。その分出てくるモンスターが強い。

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