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いつか終わる世界に  作者: 作者です
上級ダンジョン【天空都市】内壁突破作戦編
64/133

7話 突撃探検隊 用水路決戦。謝るのはとりあえず殴ってからで良いんじゃないか、人間だもの

 雨中の戦いは未だ終わることなく。


「予想以上に硬いな」


 青く光る防護膜により、ギョ族はかなり打たれ強くなっている。


 〖光傷〗は例外として、〖光の戦士〗は神技も使えないので、三体一組で囲っても攻撃力不足が否めず。


 戦闘不能になる〖戦士〗もいたが、まだ十体は残っていた。隊長は少し悲しそうだったけれど、戦闘中は歯を喰いしばらなくてはいけない。


 だって隊長だから。それでも現実は悲しいもの。


 無慈悲なリーダーが宣告する。


「残り十秒」


 土のゴーレムや精霊と違い、軽装の神技がなくても指示ができる。ただし〖光の戦士〗は召喚できる時間に制限があった。


 悲壮の面持ちで、ルカ隊長は別れのポーズを決めた。



 フィエロやボスコも召喚神技は使えるので、杖の〖陽光〗や素手の〖地光撃〗で援護をすれば、時間はかかっても敵の数も削れるだろう。


 しかしこれは相手の怒りを鎮めるための戦いだった。


 なにより自分たちが後方に居るのと同じで、敵のボスもまだ支援で踊ったまま。


・・

・・


 秒読みが終わろうとしていた。


「三・ニ・一」


 引き付け役はボスコ。


 〖戦士〗の消滅と同時に少しだけ進み、両手に盾を持ちながら、〖光の呼び声〗と〖求光〗を発動させる。


 ギョギョギョたちが一斉にボスコを睨みつけた。


「どうだ?」


「よし、上手く行った」


 ボスギョ(ボス)は一度動きを止めるが、敵意を振り払って踊りを再開させる。


 〖後光〗の引き寄せは強力なので、この相手が前にでないようにとの対策。


「ギョギョ~ ギョギョギョギョ!」


 ルカは後方でポージングを決めながら。


「引き寄せが罠だって気づいてるわ。その敵意に身をゆだねても、飲まれちゃダメって指示を出してる」


「マジか」


 骨鬼の強化個体は強いだけであり、こういった明確な指示はしない。ただもともと生物としての反応が薄いこともあってか、それが率いる骨の集団は通常よりも、索敵に引っ掛かり難いといった厄介な特徴はある。



 驚くモンテとは対照的に。


「感情を操作する引き寄せは、頭で理解してもなんとかできるもんじゃねえさ」


 光を求める感情。


 天敵である聖を憎む意思。


 盾で殴られた怒りを増幅させる銀光。


 愛と憎悪。


 例外もあるとは思うけど、ダンジョンに出現する敵対生物の多くは、これらに反応するよう作られている。


 ゴブリンが煽る。


「おらおら来いよ来いよ! 構ってくれなきゃ寂しくて死んじゃうぞ!」


 通常だと〖光十字〗は一人一つまでしか張れないが、〖光十盾〗は左右の盾に一つずつ展開させることが可能。



 五体ほどのギョギョギョが引き付け役に集中したが、残りはボスの護衛とモンテやフィエロを狙う。


「ぎょぎょぎょ、ギョギョ」


「私が隊員にバフをかけてると勘違いしてるわね」


「なるほど。好都合です、そのまま続けてください」


 〖呼び声・求光〗に意識が持っていかれてしまうので、通常時よりも判断力が鈍りやすい。



 ボスコは【氷の槍】を右腕の〖盾〗(神・将)で受け止め、側面に回り込んできた別個体の突きを、左腕の〖盾〗(王)で弾く。


 〖光十盾〗という神技は、〖光十字〗を盾の表面に合わせて動かせるというのが、最大の強みではないだろうか。


「おーい誰かぁ、僕ちゃん守ることしかできないぞぉ」


 防御は完璧だとしても、このままでは一方的に攻められてしまう。


「……」


「ありがとよ」


 二体の〖戦士〗が引き付け役のサポートに回される。


「もうお前の声とか忘れちまったよ。ていうか聞いたことあったっけ?」


 フィエロは装備の鎖を操作し、軽装と斧に変更。


 ボスコが〖盾〗で防ぎ、〖戦士〗が斧で攻めるという流れが完成した。ギョギョギョを倒すのは難しいと思うが、この場合は引き付け作業を安定させるのが目的。



 フィエロにも三体ほどが迫っていた。


「……」


 こいつらを大人しくさせてから、本腰をいれて引き付け役を狙う五体を削る。


 〖光の意思〗 片手斧の場合は敵との距離に応じた回転数の調節。


 〖光の小斧〗 耐久強化。


 〖輝く投斧(右)〗 投げた斧が命中した時のみ、打撃強化(弱)。



 投げられた〖斧〗が【氷の盾】を削るが、すぐさま凍りついて修復されてしまう。



 〖輝く操斧(左)〗 投げた相棒を操作する。


 【氷の盾】に〖投斧〗の刃が減り込んでいたが、手に持っていた〖操斧〗で引き抜く動作をすれば、それに伴い相棒が【盾】から弾け飛ぶ。


 再び〖輝く投斧〗が回転を再開させ、宙へと浮かび上がった。


 フィエロが〖操斧〗を振るたびに、その動きが〖投斧〗と連動する。しかし今の〖斧〗には投げた時の勢いは残っておらず、打撃強化(弱)も無効。


 空中を行き来しながらの浅い攻撃なので、ギョ族がまとう防護膜への有効打には繋がらない。それでも自分を狙う三体を足止めする分には十分だった。



 ボスギョが踊りながら、フィエロを狙う三体になんらかの指示をだす。


「ぎょぎょぎょ!」


「ギョっ!」


 迫ってくる〖投斧〗を【盾】で叩き落せば、別の個体が刺股のような形状に【槍】を変化させ、再び浮かぼうと回転し始めた〖斧〗を地面に固定する。


「ぎょぎょぎょのギョ~」


 ここぞとばかりに、ボスギョが自分の護衛についていた三体を、フィエロのもとに移動させた。



 引き付け役に意識を囚われていたせいで、ギョ族たちは大きなミスを犯していた。


「私の隊員に手を出さないでちょうだい」


 後方でポーズを決めていた大男が、いつの間にか〖投斧〗を止めたギョギョギョの背後に立っていた。〖光の拳〗が防護膜を氷ごと突き破り、その個体は真横に吹っ飛ぶ。


 バシャっという音と共に、ギョギョギョから人間の手足が消滅すれば、一回り小さな普通の魚にもどって用水路へと落下する。


・・

・・


 雨は土砂降りとなっていた。それでも用水路の流れや濁り具合に変化はない。



 モンテを狙う四体のギョ族が、口から【水】を発射させる。


 即座に横へ跳ねたが、避けた先を別の個体が狙い、【水】が命中してしまった。


 続けて【氷の槍】を投げられたが、そちらはメイスで叩き落す。


「なるほどな」


 抵抗もなく【槍】は氷の粒に変化し、モンテの騎士鎧を凍らせた。


〖活力の光〗を発動。


「状態異常でもあるってわけか」


 寒気は消えたが、騎士鎧にまとわりつく氷の膜はそのままだった。若干の動き難さはあるも、この程度であれば無視しても良さそうだ。



 四体のうち二体が、自分の左右へとゆっくり回り込んできた。


 正面の一体が盾を構えながら、こちらに接近。


「柱を準備してくれ!」


 ルカの登場により、もうフィエロを狙う個体はその場から動けない。


 〖操斧〗を使って自分の手元に相棒を戻す。〖光の意思〗により回転数が調整されているので、怪我をすることもなくキャッチに成功。


「……」


 装備の鎖より両手持ちの斧を取りだした。それはハルバードといった戦向きの形状とは違う。


 〖光の大斧〗 耐久強化。


 〖光の柱〗 物理判定のある柱を出現させる。



 モンテは大戦棍(メイス)を片手で肩に担ぎ、空いた腕に神杖を出現させた。


「返事しろって。合わせんのが難しいだろ」


 騎士鎧から王布のローブに変更。


 杖に神力を沈めてから〖日の光〗を発動。


 〖光ローブ〗の輝きはまだ弱い状態だったが、本人の熟練が高いこともあり、ギョ族たちは杖より発せられた熱に怯む。


 自分への攻撃判定を有効にし、身体にまとわりつく氷膜を溶かす。


「天の光を停止させろ、俺が変わる!」


 ボスコが回復に特化された天の光を消す。


 本当は防御特化のフィエロが良いのだけれど、位置が少し離れているので、今回は自分のバランス型を発動させる。



 〖輝く大斧〗 打撃強化(弱)。


「よしフィエロ、もう良いぞっ!」


 〖柱〗に〖輝く大斧〗を打ち込むことで光が広がり、範囲内の味方に筋力強化(弱)を付属。



 危険を察知したボスギョが踊りをやめていた。


「ギョぎょっ!」


 自ら救援に動きだす。


「貴方の相手は私よ」


 すでにフィエロを狙っていた連中は魚の姿にもどり、用水路へと帰されていた。


「……ぎょ」


 ダンス形態の【氷の靴】から、戦闘形態の【氷脚】へと変化。


 【雨乞の舞】は止まったが、まだしばらく青い【雨】は続くようだ。


「こっちは任せなさい」


「お前らっ! さっさと片付けて隊長の援護に回るぞ!」


 モンテは自分の戦いに集中する。



 前方の二体は縦一列に並んでいた。


 左右からは一体ずつ。こちらの隙をうかがっており、攻撃の機会を淡々と狙っている。



 大戦棍を肩に担いだまま、少しだけ骨鬼を思い返し。


「守り役と攻め役か」


 【盾】を構える正面の個体に向けて踏み込む。



 〖光の戦棍〗 耐久強化。天の光に触れているあいだ、打撃強化(弱)



 モンテは神杖を片手に持ったままだった。


 〖陽の光〗をほぼゼロ距離で受け、【氷の盾】は半分以上が融ける。


 大戦棍が【盾】ごとギョギョギョを粉砕。


「守り役」


 そいつの後方にいた別個体は横に反れると、即座に【槍】で突いて来た。


「攻め役」


 モンテは前に出していた足を一歩さげ、大戦棍を引きながら腰を捻って【槍】を回避。



 〖光ローブ〗の輝きは増しているが、すでに〖陽の光〗を発動させてしまっているので、これ以上の強化は望めず。


 王布のローブから白布のローブに交換。


 同系統だった所為か、〖光のローブ〗は継続されていた。



 純度も低く、サイズも小さい宝玉は〖塗料〗に使われることが多い。



 白いローブに描かれていた模様に神力を沈めれば、〖陽の光〗が熱量を増し、【槍】ごとギョギョギョを融かす。


 左右後方の二体に意識を向け。


「あとはお前らだけだ」


 これ以上〖陽の光〗を使ってしまうと、戦闘不能になった魚が死んでしまうので停止させる。


「どうする?」


 あと少しで〖輝くローブ〗が完成。


 〖天の輝光〗を発動させ、頭上に聖なる紋章が浮ぶ。


「まだ続けるなら、相手になるぞ」


 それは戦神が開発した神技。



 〖輝く戦棍〗 天の輝光に照らされているあいだ、聖なる力を吸収するが、この段階では魔系統特化は付属されない。打撃強化(中)



 相手は動かない。


 未だルカと睨み合っていたボスギョが、対峙する大男から視線を反らすことなく。


「ぎょぎょぎょ」


「……ぎょぎょぉ」


 どこかしょんぼりした様子で【槍】と【盾】を融かしてから、水溜りの上で跳ねる二匹の大魚を抱え、用水路に向かって飛び跳ねた。



 あとは引き付け役を狙う五体。もうそちらにはフィエロが弓矢で参戦しており、長くは持たないだろう。



 ボスギョのまとう空気が変化していた。


 モンテが隊長のもとへ足を踏みだす。


「大丈夫よ、ボスコ隊員を優先して」


 振り返ることもなく、ただ真っ直ぐにルカはボスを見つめている。


「もしやばかったら、筋肉の神技使ってください」


 視線は動かさなくとも、会話という行為自体が隙だった。



 氷上を滑るようにボスギョが接近。ルカは呼吸法〔集中強化〕と足運びを使い、流れるような蹴りの連技をさばく。


 そのデカイ手でつかめば、もうそこで戦いは終わるのだけれど、なにぶん【氷脚】に摩擦は期待できず。


 相手は動きも早く、ルカは巨体のためそのぶん的も大きい。


 下段蹴りを躱すも、次の瞬間に尾びれがルカの足もとを払う。


 空中に飛んで回避したが、ボスギョは足を入れ替えてからの後ろ回し蹴りで、ルカの巨体を吹き飛ばす。


 腕によるガードと〖光十字〗により威力を殺すことに成功。


 〖光の壁〗を展開させ、片手と片足で着地。用水路に飛ばされるのを防いでから、地面に靴底をつける。


「ぎょぎょぎょ」


「嬉しいこと言ってくれるじゃない」


 【氷脚】だけでも厄介だったが、ギョ族の仲間も長くは持たないと判断したようで、【氷の腕】まとう。


 ボスギョの全身が青い光りを強めると、所々が氷で覆われた。


「私も、選り好んでばかりはいられないわね」


 装備の鎖を操作して、筋肉から黒い法衣に変更。


 両手を合わせ、〖光の拳〗から〖輝く拳〗に変化させる。


 筋力に比例して拳打と素早さを強化。



 〖光の法衣〗発動。


 回避または受け流すたびに、速度と動体視力を強化。



 〖天の光〗を発動。


 雨で冷えた肉体を降り注ぐ光が温める



 雨が降る。


 ザーザーと鳴り響くなかで、一人と一体が見つめ合う。



 【水の玉】を発射させて視界を塞いできた。


 地面の水分が弾ける音がしたかと思えば、次の瞬間には目前まで迫っていた。


 呼吸法を発動。〔瞬発力強化〕


 後ろに一歩さがり回避。


 【氷の腕】が【氷の爪】に変化し、その切先がルカの肩に突き刺さる。


「ありがとう」


 喉を狙うことも出来たはずだが、急所は避けてくれたのだろう。


「でもそれ残像よ」


 頭上には聖なる紋章。ルカのそれは筋力特化。


 モンテがボスコの援護に回ると同時に、フィエロは弓から〖大斧〗に持ち変えていた。


 一回一回は微量だとしても、〖柱〗は人の身で切り倒せるものとは違う。だから何度も〖斧〗を打ち込むたびに、隊員は少しずつ筋力を強化されていく。




 ルカの声が聞こえた方向を頼りに、ボスギョは回し蹴りをした。


 手応えなし。


 そのまま片足を軸にスピンをし、相手が接近できないよう【氷の爪】を大きくして、左右の腕を広げる。


「近づけないから止まってちょうだい」


 【爪】がぶつかる位置に〖光強壁〗が展開されるも、勢いを落とすことなく破壊。


 軸にしていた膝を曲げてから上空へとジャンプすれば、ルカの剛脚が地面スレスレを通過。


 ボスギョは三回転半捻りをしながら地面に着地。


「卑怯とは言わないで頂戴ね」


 〖光弓紋〗から〖一点〗に絞られた矢が、ボスギョの脛を目掛けて放たれるも、後方に滑って回避される。


 逃げた先にモンテとフィエロの〖光壁〗が出現し、それがギョギョギョの四方を囲うも、次の瞬間には全てがスピンからくる【爪】で破壊される。



 ルカが接近していた。


「私の思い、受け取ってちょうだい!」


 角度をつけた【氷の盾】で〖輝く拳〗を横に反らす。


 【氷の爪】が法衣を突き破り、上腕の筋肉に刺さる。


「私ね、もともと回避は趣味じゃないのよ」


 【爪】と〖腕(輝拳)〗の間には、ルカの〖光十字〗だけでなく、ボスコの〖光十紋時〗も展開されていた。



 リーダーが駆ける。


 〖天の輝く光〗は雨中でも関係なく、頭上より降り注いでいる。この神技が停止すれば、〖輝く戦棍〗も効果を失う。


 モンテはルカの暖かな輝きに足を踏み入れる。


 熟練は此方が上。



 ボスコが叫ぶ。


「隊長!」


「承知!」


 二人が協力して、ボスギョの左右後方に〖光強壁〗を発動させた。


「……」


 上空に逃げたのなら、〖足場〗より弓で狙う者あり。


 モンテは杖を装備の鎖にもどし、肩に担いでいた大戦棍を両手で持つ。


「壁ごと叩き潰すっ!」


 〖輝くローブ〗をまといし者が、ボスギョに向けて〖浄化の一撃〗を振り落とす。


 打撃(強)。輝く戦棍がクールタイムとは別に、しばらく使えなくなる。



 すでに敵は抵抗をやめていた。



 〖天の輝光〗を停止させるも、〖一撃〗はすでに発動されていた。


 筋肉が膨張。


 片手で王布の法衣を肩から破り捨て、不完全ながらも〖光筋〗が発動。


 〖輝く筋肉〗により鋼の肉体を得る。


 法衣だった布切れを掴みながら、ボスギョを守るように位置を移し、背中と肩からモンテの〖一撃〗を受け止める。


「もし私が魔物だったら……死んでたわね」


 魔系統特化。


「寸止めはするつもりだった」


 夢中になってしまうほどに、この個体は強かった。


「というのは噓ですね、当てる気でした」


 骨は砕け血は流れ、肌は変色して大きく腫れあがっている。


 〖柱〗の恩恵を受け続けた〖浄化の一撃〗となれば、本体の魚ごと死んでいただろう。


「ごめんなさいね」


「ぎょぎょぎょぉ」


 怯え口調でぎょぎょぎょと返す。


「隊長大丈夫か」


 ボスコは〖治癒の輝き〗を使い、この場にいる全員を癒す。



 もし釣りや檻を設置する場面が、調査や食物連鎖に繋がる風景であったのなら、敵対者として憎み怒りはしたかも知れない。


 彼らも人間について調べていたし、用水路の苔や水面に落ちた虫、プランクトンやらを食べているはずだ。


 大切な仲間を食われたわけでも、捕らえられたわけでもない。


 ギョ族の怒りは人間という種族ではなく、恐らく特定の人物に向けられたものだろう。



 ゴブリンは装備の鎖から(もり)を出し、ボスギョの前にそれを置く。


「悪かったよ、許しておくれ」


 頭をさげる。


 ボスコとボスギョ、名前が似ていてややこしい。



 ルカも同じく。


「私もハシャギ過ぎちゃった自覚はあるわ、この通りよ」


 謝罪のポージングを決める。


 この人は本当に反省しているのだろうか。





釣り反対とか魚(生き物)食べるの反対とか、そういった複雑なことを描きたかったわけではありません。昔テレビであった探検シリーズのネタをやりたかったんです。あれが今でも好きでして。



ギョ族は地上形態になると人間の手足が生えます。これはそういう生態なのだと思います(適当)


雨が降った時だけ、水辺から離れることができるのかな。


ボスギョは上級の中でも、かなり強い部類の個体です。強化個体と特殊個体の中間くらい?


ボスギョの雨がないと、仲間の氷は一気に脆くなります。防護膜もかなり弱体化します。


仲間からは宝玉が出たとしても、小さく純度の低いものかな。


もしボスギョを倒してたら、純度の高い小さな宝石や、杖などに填められるだけのサイズが手に入ったとは思います。


ルカは筋肉で会話をしていますが、ボスギョはダンスの心得があるので、身振り手振りの表現に敏感だから、なんとなくルカの言いたい事が分かるのだと思います。感受性が豊なんです。たぶん。


10話まで完成しましたので、引き続き一日一話で投稿予定です。


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