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いつか終わる世界に  作者: 作者です
いつか終わる世界に
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15話 いつか終わる世界に⑤


 将鋼の剣はそのまま〖夜明〗へと発生させ、咥え刃の〖暮夜〗はいったん停止したのち、再び舌を切ってから発動する。


 もともと〖古の聖者〗は装備不要の神技なため、〖グレースの鎧〗は〖軽鎧〗に切り替えても発動は可能。



 そして巨鬼は大きな灰の山となった。


 召喚位置はラウロの背後。〖軽鎧〗に触れると、鍛冶の神技である〖応急処置〗を施してから消えた。


 彼女が主に扱う素材は鉄なので、革や布の修復はあまりできず。


「助かるわ」


 ラウロは急いで三人のもとに戻る。


・・

・・


 〖聖拳士〗は残り三十五ほど。


 別枠の〖戦士〗はもう殆ど残ってないので、フィエロの〖戦士〗へと持ち場を交代するのに、そこまでの苦労はなかった。


 新たに召喚したのは全部で三百体だけど、〖小隊長〗はこれまで通り四体だけ。


 指揮できる数を今よりも増やす場合は、大隊規模の八百が必要となってくる。そうすれば二百体を受け持てる〖中隊長〗を指名可能。


 もっとも【時止の雪】が降るなかで、それだけの数を召喚するのは難しい。


「百体をこの場に残して俺らは進むぞ」


 森中にも〖聖域〗を展開させたこの場所で、町からの魔物をできる限り喰い止めてもらう。


 聖者たちは行進を再開した。


・・

・・


 〖陽の輝き〗は威力と照射時間が伸びているぶん、クールタイムが長くなってる。それでも前回使ってからそれなりに経っていた。


「杖はボスコの時だ」


 今はフィエロの〖戦士〗が召喚されているので、けっこう余裕をもって戦えている。


 ラウロは上空で弓矢を引き付けながら。


「ただ相手も【召喚】ってわけだ」


 専用の空間から呼び出された存在は強化される。


 〖指揮官の騎士鎧〗が組み合わされば、本来なら蹴散らせていたはずだが、こちらの戦力も徐々に削られているのは確かだった。



 〖聖拳士〗は今後に備えて温存させたいので、今は四人の周囲を固めさせ、〖戦士〗に前後左右を守らせている。

 しかし〖聖域〗だけでは範囲が足らず、【時止の雪】により森中の手勢は減らされてしまった。


「まだ訓練場じゃないけど、ここで〖輝く太陽〗の準備に入るんじゃダメか?」


「もうちょい進みたい、倉庫街周辺の魔物を引き寄せんと」


 時空の魔神を表舞台に出すというのが天上界の考えでも、避難民をダンジョン広場に移動させるという本来の目的は消えていない。


 森中から放たれる矢は疎らだったので、現在ラウロは引きつけ神技は使っておらず。


 ボスコは〖輝く鎧〗で遠距離から身を守り、残りの三名は各自の〖壁〗で凌いでいた。


「俺の手勢を考えれば、あと二順できつくなる」


 次に別枠の召喚に頼るとき、〖聖拳士〗も数を減らすことになる。



 最前列で戦っていたボスコが叫ぶ。


「ちゃんと周囲の警戒しやがれ、矢がくるぞ!」


 すでに民族衣装の骨鬼も少なくなっており、森中では一斉発射もできないので、通常の弓持ちは警戒していなかった。


 小鬼はこれまで通り走ってくるが、進む先で弓兵が整列を始めていた。


「すまん、わかった」


 〖威圧〗と〖背負い十字〗を同時に発動させ、〖足場〗を交互に展開させながら高度を上げる。


 それに合わせて弓兵が角度を調節すれば、ラウロに目掛けて一斉に発射。


 無数の矢は高く遠くへと飛ぶが、こちらの集団を通り越していく。



 ラウロは体術だけでなく、防御系の神技も使いながら矢を防ぐ。


「こっちに来てんのは小鬼だけだ、ボスコは〖求光〗と〖呼び声〗を控えてくれ!」


 夜明け間近の空には、〖救済〗が輝いていた。


 小鬼は頭上の矢を恐れることなく、その〖光〗を見つめながら〖戦士〗へと走り続ける。



 聖者たちはその後も行進を続けるが、骨鬼は狙いをラウロの〖十字架〗から外すことはなかった。


「〖背負い十字〗の回転速度、もうちっと遅くできるか!」


「俺の熟練じゃこれが限界だ」


 逆位置の時間を長くして、正位置の時間を短くしているが、このまま経過すれば〖背負い十字〗の引きつけは〖威圧〗よりも先に終わる。


「ラウロが威圧だけになったら、ボスコと持ち場を交代してくれ!」


 〖聖なる威圧〗は魔系統に効果大だけど、もとになる引き寄せは(弱)であり、少し心持たないと判断したのだろう。



 数分後。上空のラウロが弓兵の変化を感じ取り。


「撃ち止めだっ 来るぞ!」


 骨鬼は得物を片手剣に持ち変え、こちらへと走り出す。


 戦鬼の突進に比べれば問題ないと考え、モンテはフィエロに指示をだす。


「まだ輝く戦士は使うな、このまま当たるぞ! ボスコは眩い盾の準備をしろ!」


 召喚後すぐに〖輝く戦士〗を発動させることも可能だけど、各個体が使える〖光十字〗は一度切りなので温存しておきたい。


「フィエロ、弓は行けるか!」


 味方のクールタイムも何となくで把握しているのだろう。無言のうなずきだけを返し、〖分離〗のみで矢を放つ。


 骨の弓兵と違い連続での発射はできないが、こちらは〖軽装〗の追尾で命中率が高い。


 モンテが自分の〖光十字〗で〖戦士〗たちを援護する。


・・

・・


 時々弓兵の邪魔が入りながらも、確実に進んでいく。


 ラウロと持ち場を交代したボスコが最初に気づいた。


「雪が止んだぞ!」


 範囲を抜けたのか、それとも魔技の効果時間が終わったのか、または使い手が意図的に終わらせたのか。

 それでもクールタイムはあるはず。


「良し」


 あと少しでフィエロの召喚が終わる。


「もうすぐ森中を抜けるぞ!」


 行く先は木々がなくなっているが、金網でまっすぐには進めなくなっていた。


 先頭集団に紛れていたラウロが後方に意識を向け。


「右に曲がれば良いんだよな!」


「そうだ」


 丁字路とでも言うべきか、左に行くと教都に続くとのこと。


 フェンスの内側は兵士の矢が飛んでくるから、普段一般人は立ち入り禁止らしい。



 〖光壁〗の足場でモンテの頭上を走りながら、ボスコは前方の金網を観察する。


「あんま壊されてないんだな」


「人間が集まってる場所だけって感じなのかね」


 魔物は基本、道にそって進むとされていた。


「関所で門が閉まってたりすりゃ、壊したりもすんじゃないか?」


 進入禁止というだけで、そこまで高いフェンスでもなく。


「行儀よく道順で進まなくても良いか。このまま金網を乗り越えて、そのまま訓練壁に行くぞ!」


 魔物と戦いながら丁字路に到着すれば、協力して〖足場〗を組んで階段を造りだす。


「フィエロの召喚はこの場に待機させてくれ」


 〖戦士〗の召喚で一番難しいのは新旧の持ち場交代であり、モンテ組は第三班ほど上手くはできない。


 【逢魔が時】が発生したのは此処よりも先だと思うが、フェンス内にはそれほど魔物は居ない。



 金網を乗り越えると、モンテは【召喚】が行われた方角を睨みながら。


「どうすっかな」


 〖傭兵〗の強さは召喚者の心持ちで変化する。


 この天上具は〖戦士〗も呼び出すことができ、さらには〖指揮官の騎士鎧〗と合わせて使うことも可能だった。


 しかしそれは傭兵団だけでは無理だと判断した事実に繋がる。


「人手が足りねえ」


 〖傭兵団旗〗から召喚できるのは六三名。


 やろうと思えば後期の傭兵団も呼び出せるのだけど、できれば〖暴力に訴えし聖人の戦棍〗は温存しておきたい。


 四人で駆けていたが、先頭を走っていたボスコが急かす。


「さっさと召喚しろ、敵もフェンス壊してるぞ!」


 町からの魔物はフィエロの戦士が防いでいたが、【逢魔が時】の方面を中心に魔物が迫る。



 モンテが召喚したのは、傭兵団を含めた二六三体。


「アドルフっ! お前らは向こうからの魔物を蹴散らせ!」


 この役目はこいつらにしか任せられない。こういった内容にすることで、傭兵の弱体化をできるだけ軽減させる。


 追加で指揮官もとなれば、その弱体化は一層に強まる。


「奴らが時間を稼いでるうちに、訓練壁で整列を進めるぞ」


 杖はボスコの召喚に使う予定だったが、視界に映る一列の壁を見て。


「到着したら、俺は〖輝く太陽〗の準備に入らせてもらう」


 〖騎士道〗と〖聖者の行進〗は最終段階に突入した。


・・

・・


 訓練壁は外壁と同じく木製で高さもそこまで違いはない。しかしこれには建築の神技は使われておらず。


 裏手は港町へと繋がる道となっており、訓練場の内側には魔物を模した張りぼてが複数設置されていた。


 でも、それらは本物に紛れて今は確認できず。



 フェンスの内部に一小隊。槍と盾。


 壁上には一小隊の弓兵。左右を守るように〖聖拳士〗を配置。


 裏手の道には二小隊。前列が槍と盾で、後列が短剣となっていた。



 〖弓兵〗は主に訓練場内部に向けて矢を放ってもらう。


 裏手の道はまだ木々が残っているが、矢を放つには十分な間隔があるので、フィエロが二つの〖弓光紋・分離〗を交互に使う。


 訓練壁の両端には普通に階段が設置されており、そこから魔物は上がってくる。



 ラウロは壁上よりさらに高い位置から、魔物の矢を引き寄せていた。


 見晴らしはすこぶる良く。


「戦鬼が裏手の森から接近してきたぞ!」


 壁を壊すにあたり、奴ら以上の脅威はない。歯を喰いしばってその集団を眺めていたが。


「……大丈夫だっ!」


 〖傭兵〗が敵中を潜り抜け、オークの一団と激突。


 訓練場内部は一小隊で防いでいるため、今はボスコが降りて援護していた。


 〖光強壁〗で槍を防ぎ、〖光十字〗で斬撃を弱める。


 〖聖十字〗は自分の全方に展開可能だが、〖光十字〗は一人につき一つだけ。


 ボスコは戦場を見渡しながら、複数体の〖戦士〗に〖光十字〗を発動させる。



 緊迫した声色で。


「援護を頼むっ!!」


 地面に打ちつけた【拳】が重力を発生させ、〖戦士〗とボスコを無理やりに押さえつける。



 人間であれば巨体といえる大きさだが、女型と比べても大鬼と呼ぶには小さい。ルカよりも少し大きいといった感じか。


 だがその頭部には【オーガ】の象徴である二本の角。


 うち一つが折れていた。



 片角の【小大鬼】は姿勢を整えると両腕を交差させ、ボスコへと〖戦士〗を吹き飛ばしながら突進する。


「くっ そ…がっ!」


 回復型ではあるけれど〖天の輝き〗で筋力を強化し、なんとか立ち上がって姿勢をつくる。〖光十字盾〗でその突進を受け止めるが、威力を殺し切れず吹き飛ばされた。


 【小大鬼】は両腕の交差をほどき、片足を持ち上げると、上半身を大きくのけ反らす。


 後ろにさがった重心を浮かせた足に移しながら、【素足】の底を大地へと激突させれば、地面から先端の鋭い【岩】が複数飛びだす。


 それは周囲の〖戦士〗ごと、吹き飛ばされたボスコにも届こうとしていた。



 モンテが〖光強壁〗を足場として出現させ、ボスコはそれに背中を打ちつけたことで【岩】から逃れるも、着地に失敗しそのまま地面へと転がって落下する。


「やばいのが出やがった!」


 角度を調節した〖足場〗よりラウロが身体を発射させ、突き出た【岩】ごと地面を〖拳〗で殴りつけた。


「フィエロっ!」


 姿勢を崩した【鬼】に壁上より〖一点〗が放たれるも、地面より出現した分厚い【岩の壁】が光熱の矢を防ぐ。


 ラウロは〖威圧〗を停止させると。


「引き付けはお前に任せる!」


 装備を〖法衣鎧〗に切り替え、そのまま【小大鬼】に接近。



 【鬼】は意識をボスコに向けながらも、ラウロに対応するため姿勢を即座に整える。


 打ち込んだ〖聖拳〗を【前腕】で払い、オーガとしては小さい腕でラウロの首を掴もうとするが、寸前でその手首をつかみ止める。


 〖聖痕〗の浸食に表情を歪めるが、【鬼】がまとう【布】には痛みの緩和もあるようで、手首を捻ってラウロの握りを振り解く。


 続けて【鬼】は片足をこちらへと踏み込んできた。体格差から【膝】は股間と腹部に減り込むが、ラウロも〖鎧〗はまとっており、腰だけを半身に捻じったことで受け流しに成功。


 腰を捻った反動を利用し、最初に払われた片腕を攻撃へと変化させ、魔系統特化の〖拳〗が【鬼】の脇腹へと吸い込まれる。



 モンテは壁上より、つけ入る隙はないかと観察していた。


「これが求道者か」


 天上界を一心に目指す者。



 〖拳〗が命中した位置に土がまとわりつき、それが衝撃を吸収していた。


「なっ」


 頭上より、【鬼】の【岩拳】が重力と共に落とされる。


 その隙間に〖光十字〗が割り込まれたが、弱体化されながらも【拳】はラウロの鎖頭巾へと。



 〖天の光〗に〖地の聖光〗が発動していた。


 錫杖の先が地面を小突き、金具が〖音〗を響かせる。


 〖光十字〗が〖輝十紋字〗へと変化。


「……」


 もともとラウロの戦い方は回避や受け流しではなく、肉を切らして骨を断つものだった。


 頭部から血を流しながらも、目は開かれたまま【鬼】を視線に捕らえ続けている。


「二重の〖十字〗でこの威力かよ」


 〖化身〗の〖聖十紋時〗も間に合っていたようだ。


 頭突きで受け止めた【岩拳】を身体ごと横に反らしてから、姿勢が前に傾いた【鬼】の腹部に〖拳打〗を撃ち込むも、【土布】に衝撃は吸収される。


 ラウロの神技は魔系統特化。


 片角の【鬼】は黒い血を吐きだして牙を汚す。


「本命は俺じゃない」


 【小大鬼】の背後に〖古の聖者〗が出現すれば、魔系統特化の〖聖拳〗が【土布】を突破して、その先にあった筋肉ごと内臓を抉る。


・・

・・


 一つの危機を凌いだが、地面から突きでた鋭い【岩】により、訓練場側を守っていた〖戦士〗が六割ほどに減っていた。



 やがてモンテの順番が終わり、ボスコの〖召喚〗となる。


 もう〖陽の輝き〗による援護は期待できず。


 それでも彼らは戦い続けた。


 聖拳士は全て消え、別枠の召喚に頼る時がきた。


 ラウロとボスコが交互に引き付けを担当し、わずか四十弱の〖戦士〗で耐え凌ぐ。


 〖戦旗〗が僅かでも地面に触れれば、これまでの努力が全て無駄となってしまう。



 時間的にはもう昇っているはずだけど、分厚い雪雲が夜明けを隠す。


 押し寄せる魔物の大軍には抗い切れず。


 ついに訓練壁は巨鬼により半壊し、一部が瓦礫へと変貌する。





 風が止み、〖戦旗〗が垂れ下がる。


 四人は灰と土埃にまみれ、血を流しながらも戦い続けた。



 モンテが呟く。


「お前ら、良く耐えた」


 固定していたベルトから〖旗〗を外し、モンテはゆっくりと肩に担ぎ直す。


 天に掲げるは〖太陽の杖〗



 救済の時。


 輝きの第一波が直下の魔物を灰塵と化し、第二波は聖なる光が混じり広く照らす。



 光の戦神は灰だらけとなった戦場を見渡し。


「ここからだっ! 気を緩めるな!」


 しばらく待つが何も起らず。


「嘘だろ……来ないのか」


 それは神技。


 いや、今は魔技だ。


 脳裏に声が響く。



 【私はずっと前からここに居る】



 モンテの目前に【外套】をまとった者が立っていた。


 消えゆく〖太陽〗をじっと見つめたまま。


 「認知……結界か」


 太陽の消滅を確認すれば、【時空の魔神】は半壊した壁の上から意識を地面へと移す。


 【注がれし者】


 濁った瞳に映るのは血塗れの聖者。


 【油は】


 しばし視線をさまよわせ、最後に行きついたのはボスコだった。


 【お前か】


 モンテに再会を喜ぶ余裕はなかった。


「……ユダさん」


 その呼びかけを無視したまま、彼はボスコを見つめ続ける。



 数奇な運命を宿命だと言うのなら。


「ユ……ダ」


 自分の名を呟いた相手を眺め。


【私の名に反応するか】

 

 賢者の書で知り得た内容を思い浮かべ、どこか興味深そうに。


【此処よりずっと遠い世界。この名には唯一神への感謝という意味が込められていた】


 ユダの声はボスコの脳裏にしか届いておらず。


【だがある者の行動により、以降の歴史では裏切りという言霊を持つに至る】


 魔神は瞼を閉じ、苦しそうに表情を歪ませ。


【私を…創造した、あの方はなぜ……この名を、私に与えたのか。ずっと、疑問だった】


 仲間たちがボスコに向けて叫ぶが、その声は届かず。


【今となって、納得も……した】


 皮膚の亀裂より【瘴気】が漏れだす。


【だがな、私は】


 ユダが始めて声を口から発する。


『イスカリオテのユダとは別人だ』


 【隔離世】 指定した一名を隔離空間へと転移させる。そこまで長くない時間の経過で帰還できるからこそ、他の時空神も手を出すことは不可能。


 地面から黒い闇が発生するため、察知して即座に動けば回避もできる。




 


 そんな高価な油を買う余裕があるのなら、貧しい人々に施しをすべきではないのか。






 風が吹き、戦旗が靡く。


 十字架に貼りつけられていた聖人は、もう何処にもいない。









一般的に知られているユダの話とは別に、ユダの福音書は反対の内容だったりします。


人が残した書物は何が正しくて間違いなのかも判断が難しいです。だからできれば、どちらの内容でも通るように書きたいのですが、中々に難しい。

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