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団塊世代のミチとトラ、山ちゃんの三人があの世へと行けば! 優しく対応してくれたのは神様、女神様ではなく、仏様でした!  作者: かず斉入道
第1章 団塊世代初の異世界へのお導きは女神様ではなく仏様でした

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第1話 プロローグは三羽烏でござんす!

カドカワ10周年記念長編コンテスト中間選考作品でございますm(_ _"m)

 夕暮れ……。日が傾きかけ茜色に染まる中華瓦を使用した異国情緒あふれる建物がずらりと並ぶ美しい街並み……。


 そう、この異世界冒険譚の主人公の三人トリオがね、呉の建業の街の片隅の広場でね……。


 俺とトラと山ちゃんの三人はお仕事……。今流行りの《《異世界スローライフ》》を満喫中……。


「ちょっとお兄さん買ぅてぇやぁ~。えぇ、じゃろうぅ? お願いじゃけぇ?」

「えぇ、じゃん、マジで聞いちゃってぇやぁ~、家の嫁の素晴らしい歌声じゃけぇ~」

「ねぇ、お兄さん、今回の件はこれでなしにして、許してあげるけぇ、頼むけぇ、家の奥さんたちの雑技や歌劇──。本当に(ほんま)に見てやってぇやぁ~! このまま建業での初舞台が上手くいかんかったら僕等も屋敷に帰ったら、奥さんたちに嘆きや不満を言われ続け、肩身が狭い思いをするようになるから頼むよ。お兄さん……」


 俺は呉の司徒さま──司祭さまたちの許可をとり、俺等三人は先ほど知り合いになった《《呉の三鬼士》》と呼ばれる、いかついおっちゃんたちの兵たちを釈放! 解放! してやった代わりに、少しばかり強引な販売……。押し売りと言う奴でね。


 家のカミさんたちが販売している髪飾りや衣服、下着を買ってください! と。


 家のカミさんたちの雑技団の舞台や大変に面白い大道芸に吟遊詩人の美しい歌声を見て聴いてやってくれと呼び込みと押し売りをしている最中なのだが。


 俺たち三人の見た目容姿……。まだ少年の容姿をしているのにさ、何故こんなにも商い……。販売業で台詞が……。販売トークがスラリスラリとでるのか? と申せばね。


 俺たちは生前……。まあ転生前にね、日本の中国地方でしていた試食販売! 店頭販売! 実演販売!


 その他にも食品の卸業の営業や印鑑、表札……。瓦工事などの訪問販売やシステム販売……。建設業や造船業の電気溶接工、畑仕事もしてきた。


 まあ、俺たちは生前に色々な仕事……。技術者……。クリエイターになったことで、色々なスキルを生活する中で覚えた。


 それがこの世界では役立ち、釈迦如来(仏さま)のお力で、俺たち三人はアニメやマンガのような後から取って張り付けたようなチート能力者ではなく。


 本物の無敵なチート能力者! 仙人さま! 亜神さまだから!


 俺たち《《三羽烏》》は! 異世界スローライフのヒロインさまたちからの色々な要望に対して対応ができる優れ者だから。


 只今、カミさんたちの要望を応えるために頑張っている最中だけれど。


 なぜ俺たち《《三羽烏》》が釈迦如来(仏さま)から魔法スキル(仙術スキル)をいただいたかと申せばね?


 俺たち《《三羽烏》》は昭和世代……。


 それも、あの大東亜戦争での敗戦……。原爆投下で焼け野原になった、《《仁義なき戦いの街広島》》や敵空母からの艦載機による低空飛行による銃撃や空爆から逃げ延び、荒々しく生きてきた《《広島県は呉市の団塊世代》》の者たちだから。


 釈迦如来(仏さま)がミチ~! お主の仙術スキルはこれもつく! あれもつく! まあ、これもつくから凄いぞ~! と頂いたもので。


 まあ、俺たちも生前糧を得るため、家族を守り、子を育て、成人させるために必死に覚えたリアルスキルと。


 俺が御先祖さまからいただいた遺伝と、俺は原爆投下後の広島の焼け野原を兄貴に連れられ、他界した兄貴の死体を探すために歩き回っていたから、ゴ〇ラみたいな遺伝子も持つから。


 俺はこの若さで異世界に放置されても勇者や魔王も怖くはない。


 しかし俺たち《《三羽烏》》も家のカミさんたちは怖い……。恐ろしい……。頭が上がらない……。


 まあカミさんたちの尻に敷かれた《《三羽烏》》だから、今日もカミさんたちの御機嫌をとるために兵士のおっちゃん等には悪いと思うけれど。


 俺たち《《三羽烏》》も上司権限と言う奴を発動して、彼等には桜になってもらいつつ購入や舞台を見てもらっている訳なのだが。


 何故俺たち知り合いが……。


 それも他界した時期が違う三人が仲良く異世界へと転生できたのか、を俺が少しばかり説明をしてやろうと思う。


 だから平成、令和の坊主たちよ! よく見て、聴くように! わかったかな、皆の衆? と告げたところで、この物語の主人公さま(ヒーローさま)である、俺ことミチの過去の話……。異世界冒険譚を話していこうと思う。



 ◇◇◇



(お願い)


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