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【書籍化】転生幼女は愛猫とのんびり旅をする【2巻12/10発売!】  作者: 茨木野


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97.ちげーし!

【☆★おしらせ★☆】


あとがきに、

とても大切なお知らせが書いてあります。


最後まで読んでくださると嬉しいです。



 私は、とことこと前に出る。

 相手はぽんぽこさんだ。

 いくら生意気とはいえ、小動物(?)を痛めつける趣味はない。


「手加減するでしゅよ。同郷人を怪我させたら、いけましぇんからね」


【ハンデはいらない。全力でかかってきたまえ!】


 ぽんぽこさんがフリップをバシッと叩く。

 言うねえ。

 なら、お言葉に甘えて、一瞬で終わらせてもらおう。


「『結界』」


 私は短く言霊を紡ぐ。

 瞬間、ぽんぽこさんを中心に、透明な光のドームが出現した。

 物理的な干渉を遮断し、対象を内部に閉じ込める捕獲用の結界だ。

 回避不可能なタイミング。

 これで勝負あり――。


 スカッ。


 光のドームは、ぽんぽこさんの体をすり抜け、空しく地面を覆っただけだった。


「……え?」


 見れば、ドームの中に捕らえられたはずのぽんぽこさんの姿が、陽炎のようにゆらりと歪み、霧散していく。

 消えた?


【遅い! 遅すぎるぞ!】


 背後からペチペチと音がする。

 振り返ると、いつの間にか後ろに回り込んだぽんぽこさんが、フリップを叩いて煽っていた。


「ちょこまかと……なら、これでしゅ!」


 私は指を振るう。

 再び「結界」を展開し、四方八方から光の壁で押し包み、逃げ場をなくして捕獲しようと試みる。

 これなら逃げられないはず。


 バシュッ!


 結界が閉じる。

 確かに、手応えはあった。

 中にぽんぽこさんを閉じ込めたはずだ。


 だが。


【甘い甘い! 砂糖菓子より甘いぞ!】


 またしても、結界の外側で、ぽんぽこさんがドヤ顔を決めていた。

 中のぽんぽこさんは、またもや煙のように消えている。


「むぅ……」


 おかしい。

 私は眉を寄せる。

 ぽんぽこさんの動き、速すぎる。

 いや、速いというレベルではない。

 転移テレポート

 いや、空間が歪んだ気配はない。

 そもそも、魔力の流れが不自然だ。


 私が攻撃する瞬間、ぽんぽこさんは避けていない。

 ただ、そこに「いない」のだ。


 私はハッと気づく。

 かつて漫画で見たことがある、あの現象だ。


「そうか……残像でしゅね」


【ッ!?】


 ぽんぽこさんの動きがピタリと止まる。

 図星か。


「貴女の固有能力、それは高速移動でも転移でもない。『幻影』を見せる能力でしゅね? 私が攻撃していたのは、貴女が作り出した幻。本物は最初から別の場所にいた」


 自信満々に戦っていた理由がわかった。

 攻撃が当たらないなら、負けるはずがないものね。


「どうでしゅか、ぽんぽこさん」


 私が詰め寄ると、ぽんぽこさんは慌ててフリップを隠し、ブンブンと首を横に振った。


「ち、ちちち、ちげーし!」


 あ、喋った。

 しかも、すごい動揺してる。


【おしらせ】

※1/30(金)


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ぜひ応援していただけますとうれしいです!

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『奈落の【魔法杖職人】が、自分の作る杖は神話級魔道具だと気付くまで~「魔力ゼロの役立たず」と森に捨てられた元聖女、廃工房で物作りしてたら、いつの間にか世界中の英雄から神職人として崇拝されてた~』


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