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【書籍化】転生幼女は愛猫とのんびり旅をする【2巻12/10発売!】  作者: 茨木野


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89/89

89.たぬき!?

【☆★おしらせ★☆】


あとがきに、

とても大切なお知らせが書いてあります。


最後まで読んでくださると嬉しいです。



 おそらく私と同じ、召喚聖女だろう、【ぽんぽこ】氏に会いに行こう。


『あってどうするんですか~?』


 街を歩いてると、霊体の愛美さんが、私に問うてくる。


「しょりゃ……きっと困ってるだろうから。たしゅけられるなら、たしゅけたいなって……」


 同郷のよしみってやつだ。

 それにギルドで話を聞いたところによると、ぽんぽこさんはソロ冒険者とのこと。


「過酷な異世界で、一人……きっと辛い目に遭ってるにきまってましゅ」


 胸の中でねむっているましろの、頭をなでる。

 私の場合は、運が本当に良かった。ましろ、愛美さん、アメリアさん、貞子さだこさん……。


 たくさんの良い出会いがあったからこそ、なんとか楽しく旅ができている。

 ……みんながいてくれたからこそ、だ。


 翻ってぽんぽこさんは一人。きっと寂しい思いをしてるに違いない。


『そうかなぁ~。あんまり言いたくないでけど、余計なお節介……あっ、あっ、やめて~! ましろ様ぁ~!』


 ましろがいつの間にか目を覚まし、愛美さんに猫パンチをかましていた。

 ほんとに学習しないなこの人……。


「しゃー!」

『【寧子のやることに口出すんじゃないわよ。余計なお節介なら焼くんじゃあない】はいぃ……』


 ましろ、私以外にほんとに厳しいな……。


 まあ、愛美さんのいってることももっともだ。

 別に、向こうから助けを求められてるわけでも、会いたいとコンタクトをとってきたわけじゃあないんだから。


 それなのに、こっちからあいにくのは余計なことかもしれない。

 それでも……ほうってはおけない。


『……愛美さんの言いたいことはわかります。でも……救いを求めていても、声を上げられない人だって居ます。それに……寧子さんに、すくわれた人も』


 貞子さだこさんは、自分のことを言っているんだろう……。


『はいはいわかりましたよーっと。で、ぽんぽこさんってのはどこにいるんですー? まさか、ほんとに狸がドブさらいしてる、なーんてことは……』


「愛美くん。アレを見て……」


 と、アメリアさんがつぶやく。

 私たちがいるのは、街に掛かる橋の一つ。

 橋の下に……奇妙な人物がいた。


 いや、人じゃあなかった。


「……たぬき!」


 本物の狸が、せっせと、お掃除していたのだっ。

 ええー!?


【おしらせ】


※現在連載中の『捨てられ聖女は万能チート【キャンピングカー】で快適な一人旅を楽しんでる』の、


王子視点による外伝ショートストーリーを投稿しました。


『君を追放した、愚かな私』


▼澄子を追い出した王太子が、その後ざまぁされる話となってます。


https://book1.adouzi.eu.org/n1545lm/


(※ワンクリックで飛べます)


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★新連載です★



↓タイトル押すと作品サイトに飛びます↓



『捨てられ聖女は万能スキル【キャンピングカー】で快適な一人旅を楽しんでる』

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