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【書籍化】転生幼女は愛猫とのんびり旅をする【2巻12/10発売!】  作者: 茨木野


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44/89

44.事情


 ネログーマへの道中、魔物に襲われていた子犬たちを助けた。

 でも、その子犬は……どうやら獣人らしい。


「助けていただき、ありがとうございました……!」


 ぺこりと頭を下げる子犬。

 改めてまじまじと見ると、茶色とグレーの混じった毛皮に覆われていて、遠目にはモップみたいな見た目だった。


「わたくし、シュナウザーと申します」

「…………にゃ、るほど……」


 名は体を表すってやつだ。


『はえー、シュナウザー。見た目、まんまミニチュアシュナウザーっすもんね。名は体を表すってことですかね』


「ましろたん」


 私はましろに声をかける。彼女は魔神の鞄(トリック・バッグ)に頭を突っ込んで……。


『あっ、あっ、やめてっ! 猫パンチやめてー!』


 とりあえず、黙らせておいた。

 失礼なことを言ってはいけないのである。


「シュナウザー……」

「どーしました、アメリアしゃん?」


「いや……どこかで聞いたことがある名前な気がしてな……」


 ふむ。シュナウザーって、珍しい名前なのかもしれない。


「シュナウザーしゃんは、どうして犬の姿になってしまったんでしゅか?」

「ある日突然、目覚めたらこの姿になっていたんですの。……そして、誘拐されまして」


 !


 ……誘拐!?


『……なるほど。犬の姿にしたほうが、拉致しやすいですものね』


 と、貞子さだこさんが言う。


『確かに、人間の姿のままだと運ぶの大変ですしね。やすこにゃんみたいに魔神の鞄(トリック・バッグ)でも使えれば別ですけど』


 たしかに。愛美さんの言う通りだ。

 なるほど……そういうことか。


「拉致された後は?」

「犯人によって、この場所に捨てられました。……どうやら、わたくしたちを魔物に殺させようとしたようです」


 そして、そこに私たちが通りかかった――

 そういうことだったらしい。


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『捨てられ聖女は万能スキル【キャンピングカー】で快適な一人旅を楽しんでる』

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