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【書籍化】転生幼女は愛猫とのんびり旅をする【2巻12/10発売!】  作者: 茨木野


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41.すごいぞ聖女のチカラ

【☆★おしらせ★☆】


あとがきに、

とても大切なお知らせが書いてあります。


最後まで読んでくださると嬉しいです。


 ましろのスキル+私の結界によるコンビネーションで、大量の翼竜ワイバーンを倒した。


「それにしても、本当に凄いな、聖女の力というのは」


 アメリアさんが翼竜ワイバーンの素材を剥ぎ取りながら言う。

 素材は、冒険者ギルドで高く買い取ってもらえるので、ちゃんと回収することにしてる。(旅には資金がいるし)


「まさかBランクモンスター、翼竜ワイバーンの攻撃を受けても、びくともしないとな。それに……まだ結界が残っている」


 あ、本当だ。

 半球状の結界が消えずに、まだその場にとどまってる。

 解除することは簡単だ。念じれば、消えるらしい(愛美さん曰く)。


 フッ……と結界が消える。


『聖女の力が凄いというより、やすこにゃんが凄いんだと思うですぅ』


 と、愛美さんが言う。


「どういうことだ?」

『お忘れのようですが、やすこにゃんは力を得て、まだ数日なんですよぉ? それで、これだけやれるのは規格外ですぅ』


 そうなんだ……。


「でも、それは愛美しゃんや貞子しゃんから、力を貰ったからでは?」


 私の中には、三人分の聖女の力が入ってるのだ。そのおかげで、ここまでやれてるんだと思ってるのだけど……。


『……聖女の力を得たからといって、最初から使いこなせるわけじゃあないです』


 と、貞子さん。


『そうそう、さだこっちゃんが言ってる通り。力を得たことと、使いこなせることは、別ですよぉ』


 ……なるほど。確かに、車の運転もそうか。

 新車を買ったからといって、すぐにプロのレーサー並の運転ができる訳じゃあない。

 何度も、使いこなせるように練習する必要がある。


『わたしも最初は、聖女スキルを上手く使えなかったですぅ』

『……でも、寧子やすこさんは違う。もう聖なる力を、手足のように使いこなせてます』


『これはトンデモナイことですよぉ。才能が違うんですかねぇ』


 ……才能、か。

 いまいち実感がないな。


「ふにゃう」

『【ねえまだ?】ですって? もう少し待っててくださいましろ様ぁ。今アメリアさんが剥ぎ取り作業してますので』


「にゃ!」

『【お前も手伝え?】 いやほら、わたし引きこもりのニートですので……あっあっ、猫パンチやめてっ!』


 愛美さんの悲鳴が聞こえる。魔神の鞄(トリック・バッグ)の中に、ましろがもぐって、愛美さんにパンチを食らわせてるようだ。


「ましろたん、お友達に酷いことしないで」

「にゃう」


 愛美さんの悲鳴が止まる。ふぅ……。


「しかし数が多いな……時間がかかりそうだ」


 アメリアさんが額の汗を拭いながら、翼竜ワイバーンの死骸の群れを見やる。

 確かに、めちゃくちゃ数がある。これを全部剥ぎ取り作業していたら、大変だ。


『ましろ様、お手伝いしてもらえないですかねぇ』

「にゃ」


 バッグから顔を出したましろが、ぷいっ、とそっぽ向く。

 本当に愛美さんのこと、なめくさってるなー、ましろ。


 このままでは、日が暮れてしまう。その前に出発したい。


「ましろたん、おねが……」

「ふにゃ!」


 ましろが待ってましたとばかりに、バッグから飛び出す。


「ふみゃーあ!」


 ましろが飛び上がって、その場でくるんと宙返りする。

 スッパァンッ! という音とともに、翼竜ワイバーンがバラバラになる。


 肉、皮、骨、牙……と綺麗に切り分けられてる。


「なんと……見事な剣技」

「剣技? どういうことでしゅ?」


 アメリアさんは言う。


「ましろ殿は、神威鉄爪オリハルコン・クローで、敵を素早く、それでいて丁寧に解体なさったのだ」

「え……? ぜんぜん目で追えなかった」


 単に飛び上がって、回転したようにしか。


「あまりに早すぎて、常人では動きをおえなかったのだよ」

「なるほど……ありがとね、ましろ」


 私はましろを抱き上げて、ぎゅっとする。

 ましろは「ふにゃあん♡」と嬉しそうに泣く。


『……それくらい早く動けるなら、普段の魔物との戦いも、もっと早くケリを付けられるんじゃあ……あっあっ、いたいですぅ~!』

「しゃー!」


『【なんでそんなめんどーなこと、しなきゃいけないのよ! 疲れるでしょ!】ですって……ま、まあそうですよね……あっあっ、なぐらないでぇ』


 ほんと、ましろは気まぐれだなって、そう思ったのだった。

【☆★おしらせ★☆】


好評につき連載版はじめました!!


【連載版】元悪役令嬢は、辺境でのんびり温泉に浸る~婚約破棄されたわたし、年上の辺境領主さまのもとに嫁ぐ。優しくて病弱な彼のために、【土地神】スキルで温泉を作ってあげたら、なぜか領地が大繁盛してました



ページ下部にリンクがございます!!


または、以下のULRをコピーしてお使いください。



https://book1.adouzi.eu.org/n8140kh/


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★新連載です★



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『捨てられ聖女は万能スキル【キャンピングカー】で快適な一人旅を楽しんでる』

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