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【書籍化】転生幼女は愛猫とのんびり旅をする【2巻12/10発売!】  作者: 茨木野


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40.すごいコンビネーション

【☆★おしらせ★☆】


あとがきに、

とても大切なお知らせが書いてあります。


最後まで読んでくださると嬉しいです。


 鳥を撃破してしまった、私。

 撃破したというか、鳥が結界に勝手にぶつかって死んだだけというか。


「そもそも、結界にぶつかるだけで、こうなるものなんでしゅ?」


 先輩聖女である、愛美さんに、気になって聞いてみることにした。


『通常は、ありえないです。結界は防御術ですからね。敵にダメージを与えることは無理です』

 

 ……私も同意見だ。

 ゲームで、結界バリアっていえば、攻撃を防ぐすべでしかない。攻撃手段では、ない。


『わたしの知らない、化学反応が起きてるのかもしれないですぅ』

「かがくはんのー?」


 どういうことだろう?


「ふにゃう」

『【またくる】って、うわああ! めっちゃきたですぅうう!』


 さっきと同系の、飛行型魔物が、こちらに群れをなしてやってくるのだ。


『ましろさま、やっちゃってください! 飛ぶ斬撃でずばーん! って!』

「くあぁ」


『【あんなざこあたしが出るまでもない?】いや普通に翼竜ですよぉ!?』


 よくりゅー?

 竜!


 ほんとだ、ゲームとかファンタジーものの小説でよく見る、腕の部分が翼になってるドラゴン。


「こねこちゃん、下がってて」


 アメリアさんが私を馬の上にのせたまま、自分だけ降りる。

 彼女の額には、汗がつつつ、と伝っていた。


「アタシの強さについては理解してる。多くの騎士があれと戦い、死亡したからな。しかも、あの数……こちらも死を覚悟せねば」


 アメリアさんは王国騎士団に所属していた。

 騎士団でも、やられてしまう相手……それが翼竜。


 アメリアさんが緊張するのもうなずける。


「ましろたん! 倒して!」

「にゃ」


 すっかりやる気のないましろ!

 ほんっと、気まぐれなんだから、猫さんってやつは!


「とりあえず、私はバリアを、はりましゅ! アメリアさんは一人で犠牲になろうとしないでくだしゃい!」


 大事な仲間が死ぬなんてごめん被る。

 とりあえず、バリアで一時凌ぎして、その間にましろのやる気を出すように説得するんだ。


「【結界】!」


 私たちの周いに、半球上の結界が展開する。

 翼竜たちは、餌である私たちを見かけると、襲いかかってくる。


 バリアに向かって突進してきて……ぐしゃ!


「え?」


 ……目の前で、おかしなことがおきてる。

 結界に触れた翼竜たちが、ぐしゃぐしゃぐしゃ! とぶつかっては、つぶれていくのだ!


「もしかして、結界にぶつかって死んでるんでしゅかね……」


 地球では、鳥が電車にぶつかって、その衝撃で鳥が死ぬという事例があるそうだ。


 それと同じことが起きてる、のかもしれない。

 でも、それにしても……


『……翼竜が、次々と突っ込んでくるのが不可解ですね。仲間が大勢、目の前で死んでるのに』


 貞子さんの言う通りだ。

 魔物だって、バカじゃあない。目の前でこんだけ死んでれば、やばいと警戒して、突っ込んでこなくなるだろう。


 それでも、さっきから魔物はこっちへ、まるで吸い寄せられるように突っ込んでくるのだ。


 やっぱり、結界が何かしてる……ってこと?

 いやでも結界にそんな力はないだろう。現に、結界マスターの愛美さんが驚いてるわけだし……


 私じゃあない、ってことは、まさか!


「ましろたん、何かしたの?」

「ふにゃあ!」


『【やすこの活躍を、ちょっと手助けしてあげてるのよ】』


 やっぱり!

 ましろたんが何か、スキルを発動してるんだ!


「【鑑定】!」


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

・ねこまっしぐら

→敵に催眠術をかけ、こちらに全力で突っ込んで来させる、精神操作スキル

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


 やっぱり!


「なるほど……ましろ殿のスキルで、こちらに魔物を引き寄せて、こねこちゃんの結界に全力でぶつけさせて、敵を倒してるわけか」

『はえー、すごいコンビネーションですぅ』

【★☆読者の皆様へ 大切なお知らせです☆★】


新作の短編投稿しました!

タイトルは、



『元悪役令嬢は、辺境でのんびり温泉に浸る~婚約破棄されたわたし、年上の辺境領主さまのもとに嫁ぐ。優しくて病弱な彼のために、【土地神】スキルで温泉を着くってあげたら、なぜか領地が大繁盛してました』


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https://book1.adouzi.eu.org/n6757kh/

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★新連載です★



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『捨てられ聖女は万能スキル【キャンピングカー】で快適な一人旅を楽しんでる』

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