40.すごいコンビネーション
【☆★おしらせ★☆】
あとがきに、
とても大切なお知らせが書いてあります。
最後まで読んでくださると嬉しいです。
鳥を撃破してしまった、私。
撃破したというか、鳥が結界に勝手にぶつかって死んだだけというか。
「そもそも、結界にぶつかるだけで、こうなるものなんでしゅ?」
先輩聖女である、愛美さんに、気になって聞いてみることにした。
『通常は、ありえないです。結界は防御術ですからね。敵にダメージを与えることは無理です』
……私も同意見だ。
ゲームで、結界っていえば、攻撃を防ぐすべでしかない。攻撃手段では、ない。
『わたしの知らない、化学反応が起きてるのかもしれないですぅ』
「かがくはんのー?」
どういうことだろう?
「ふにゃう」
『【またくる】って、うわああ! めっちゃきたですぅうう!』
さっきと同系の、飛行型魔物が、こちらに群れをなしてやってくるのだ。
『ましろさま、やっちゃってください! 飛ぶ斬撃でずばーん! って!』
「くあぁ」
『【あんなざこあたしが出るまでもない?】いや普通に翼竜ですよぉ!?』
よくりゅー?
竜!
ほんとだ、ゲームとかファンタジーものの小説でよく見る、腕の部分が翼になってるドラゴン。
「こねこちゃん、下がってて」
アメリアさんが私を馬の上にのせたまま、自分だけ降りる。
彼女の額には、汗がつつつ、と伝っていた。
「アタシの強さについては理解してる。多くの騎士があれと戦い、死亡したからな。しかも、あの数……こちらも死を覚悟せねば」
アメリアさんは王国騎士団に所属していた。
騎士団でも、やられてしまう相手……それが翼竜。
アメリアさんが緊張するのもうなずける。
「ましろたん! 倒して!」
「にゃ」
すっかりやる気のないましろ!
ほんっと、気まぐれなんだから、猫さんってやつは!
「とりあえず、私はバリアを、はりましゅ! アメリアさんは一人で犠牲になろうとしないでくだしゃい!」
大事な仲間が死ぬなんてごめん被る。
とりあえず、バリアで一時凌ぎして、その間にましろのやる気を出すように説得するんだ。
「【結界】!」
私たちの周いに、半球上の結界が展開する。
翼竜たちは、餌である私たちを見かけると、襲いかかってくる。
バリアに向かって突進してきて……ぐしゃ!
「え?」
……目の前で、おかしなことがおきてる。
結界に触れた翼竜たちが、ぐしゃぐしゃぐしゃ! とぶつかっては、つぶれていくのだ!
「もしかして、結界にぶつかって死んでるんでしゅかね……」
地球では、鳥が電車にぶつかって、その衝撃で鳥が死ぬという事例があるそうだ。
それと同じことが起きてる、のかもしれない。
でも、それにしても……
『……翼竜が、次々と突っ込んでくるのが不可解ですね。仲間が大勢、目の前で死んでるのに』
貞子さんの言う通りだ。
魔物だって、バカじゃあない。目の前でこんだけ死んでれば、やばいと警戒して、突っ込んでこなくなるだろう。
それでも、さっきから魔物はこっちへ、まるで吸い寄せられるように突っ込んでくるのだ。
やっぱり、結界が何かしてる……ってこと?
いやでも結界にそんな力はないだろう。現に、結界マスターの愛美さんが驚いてるわけだし……
私じゃあない、ってことは、まさか!
「ましろたん、何かしたの?」
「ふにゃあ!」
『【やすこの活躍を、ちょっと手助けしてあげてるのよ】』
やっぱり!
ましろたんが何か、スキルを発動してるんだ!
「【鑑定】!」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
・ねこまっしぐら
→敵に催眠術をかけ、こちらに全力で突っ込んで来させる、精神操作スキル
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
やっぱり!
「なるほど……ましろ殿のスキルで、こちらに魔物を引き寄せて、こねこちゃんの結界に全力でぶつけさせて、敵を倒してるわけか」
『はえー、すごいコンビネーションですぅ』
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