鬼人戦を実況してみたんだが
連載再開!
というのは杞憂だったらしく、カオルさんとカーラが優勢だ。もちろん、
俺 と ト リ ー は 参 加 し てな い
一般人だったら瞬殺されるだろうし、カオルさんの音を置き去りにしてそうな超絶速度にあわせて援護はできない。え?一般人ってどこの口で言ってんだ?べ、べつに俺一般人だから。
実際のところを言うと、ここに介入したら明らかに超人だということがバレてしまうので、俺は介入できないのだ。なんか暇だな。実況のマネごとでもしてみますか。
「カオルさんが風を巻き上げながら烈火の如く斬り付けています!!」
「え?」
目を凝らして闘いを見ようとしていたトリーが、珍獣を見るかのような目線を向けてきた。そりゃあ、いきなり実況し始めたら完全におかしい人だよねうん。心の中だけにしておこう。
俺はトリーになんでもないと告げた後、実況すべくカオルさん&カーラVS鬼人の戦いに注視した。
お、見えた。カオルさんが脅威のスピードで切りつけている。秒速十回ぐらいでだ。それを鬼人は負けじと黒い力場を発生させ、数回防ぐも残りは全て浅い傷をつけられてしまっている。
だがしかし、鬼人はガードした瞬間に他の傷を回復させているのだ。それも、さっき受けた攻撃で出来た傷全てである。浅いといえ、このスピードで傷を回復するのはぶっ壊れモンスターとしかいえない。
それでもこちらの方が強いようだ。カーラの魔法が完成したようで、白い閃光を纏う球状の魔法が放たれた。二人の連携は素晴らしく、カオルさんは鬼人をよろめかせ瞬時に距離を取る。
その瞬間、球状だった魔法は幾千もののビームになり鬼人に光りに匹敵する速度で迫った。よろめいていた鬼は反応が出来ず、一瞬でビームに貫かれてしまう。そして、終焉。僅かになったゴブリンは突如抵抗を止め、逃げていった。
ちょっと、勘を取り戻すまで時間がかかるかもしれません。こちらも二週に一回くらいは更新予定ですが、暇な方は下のリンクから新作を読んでいただければと思います




