特別報酬
削除された下書きとは文が少し違う可能性があります。
そんなこんなで学校に通い、一日一回クエストをクリアして、カオルさんの食事処に通うこと二日経った。
俺たちはいつものように下校すると、冒険者ギルドに待ち合わせる。もう、何回も待ち合わせているので、すぐに出会うことが出来た。冒険者ギルドの人が減ってきたせいかもしれないが。
「よう」
「よう!!」
「いや、なんでマネしたんだよ!!ということで、今日も依頼を受けていくか」
「後、二回受ければ大体冒険者ランク、アップできると思う。旅立ちにはまだまだ資金が足りないけど」
「そこで、こんなのどうかな?」
そう、トリーは大抵集合する前にクエストを確保してきている。最近は凄い上手い依頼とかを持ってきてくれていた。ありがたや~~
『アークゴブリン討伐 対象Rank3以上
依頼内容
アークゴブリンを倒せ。
素材に+3000G査定
緊急クエストです。
ゴブリンキングの上位互換的存在、アークゴブリンを倒してください。マジでオナシャス』
クエストの依頼書、誰が書いてるんだ?間違いなくチェンジした方がいい。というか、Rank3以上になってるから俺たち受けられないだろ。
「これ、Rank3以上の依頼」
「大丈夫よ。デイジーちゃんに許可を貰ったから」
「デイジーあいつ....これは始末書ものじゃないか?」
デイジーは本当に俺のファンらしく、ここ最近は俺のことで怒られることもしばしばある。最初はしめしめとか思ってたが、ここまで来ると申し訳ない気持ちでいっぱいになってきた。
本当にすみません。
「まあ、それは良いとして」
「良くないだろ!!」
「じゃあ、行こう」
俺たちがクエストをしに行こうと思った矢先に、カオルさんがこちらに走ってくる。一般人と思えないスピードだ。何か武術でも嗜んでいたんだろうか。
そんなことを思って見ているとカオルさんが俺たちの目の前に着き、言った。
「私も一緒に冒険させてくれませんか?」
「え、え?」
「それはともかくとして、店は大丈夫?」
カーラの言う通りだな。志願してくるくらいだし戦いは出来るのだろうが、店があるはずだ。
「おかげさまで繁盛してきたので大丈夫です。もう、任せてきちゃいました」
「戦うけどそこは大丈夫なの?」
テヘっとするとは案外カオルさんは茶目っ気があるようだ。意外な一面である。
「魔法武器格闘術を嗜んでいましたので大丈夫です。もし、戦闘の役に立てないようでしたら、付いて行くのは止めます」
「魔法武器格闘術ってカッコいいな。わかった。覚悟が伝わってくるし、とりあえず一緒に戦おう。足手まといになるようだったら店に帰ってもらうから」
「わかりました」
『カオルさんがパーティに加入しました』
『食事処竹を救え!をクリアしました。経験値を振り込みます』
あれ?特別報酬は?と思ったのだが、今、気がついた。特別報酬はカオルさんが仲間になるということに。魔法武器格闘術楽しみだわ。
カオルさんをパーティメンバーに入れるの早かったかな~~




