日常
あぁ眠い。俺はそんなことを思いながら食事を摂る。こういうときは妹が話しかけてくることはない。乗らないとわかっているからか、はたまた気を遣ってか。どちらにせよ助かるものだ。
俺は少し妹にありがたさを感じながら登校した。ちなみに登校中はなんか眠いのでやる気が出ずに、ゲームを開いていない。
俺が着席すると、もう既に来ていたのか二人が寄ってきた。いつもよりも遅かったからな...
「なんだか眠そう」
「確かに眠そうだね!!」
そういう北山さんは元気そうだな。彼女はいつも元気なイメージがある。そういえばなんか返事しないといけない。なんと返事しようか...
「何でそんなに眠そうなの?」
「何でこんなに眠いんだろうな。思い当たる節はないよ」
「授業で寝たら不味いし寝た方がいいんじゃない?」
「そうだな。寝るよ」
俺は瞼を閉じた。
目を開けるといつの間にか孤島に居た、とかいうこともなくHR直前で起きれたようだ。時は過ぎて昼休み。高校は中学と違って給食はない。その代わりに購買や食堂があったり、食事の持参可がだったりする。
で、昼休みになると各自自由に食事を摂るわけだが、この時間のときは周りの男子生徒目が怖い。なぜか?それは北山さんと石川さんと一緒に机をくっつけて食べているからだよ!!!しかも
「今日は卵焼きあげるね!!」
「私は肉じゃがを」
二人から二人お手製の料理を貰うのだ。最初はみんなのことを思って断ろうとしていたのだが、断ろうとすると悲しそうな顔をするため断るのは止めた。
これならきっとみんなも納得してくれるはずだよねっ!ちなみに二人の料理は普通に美味しい。失礼ながら北山さんは下手だと思っていたのだが違ったようだ。
アニメで元気系少女といえば料理が下手なことが多いからな。リアルにアニメを当てはめてしまっていたのだ。恥ずかしいですはい。
ちなみに眠気はちょっと寝たら無くなったので今は無かった。
あまった時間はゲームのことを話している。AWのことだけではなくゲーム全般だ。
「復刻キノコブラーザーズメイカーってやってる?」
「もち」
「俺は金の問題で買えてねぇ」
そして、会話をしてわかってくるのが石川さんが結構なゲーマーだということだ。大抵どのゲームでも持ってるし詳しい。
一方俺は、ゲームは好きだがアニメにもお金を注いでいるため手薄になりがちだ。一般人よりはやってるけどな!
「目指せキノコマスターは苦戦した」
「あれ、クリアしたの!?」
「クリアしたけど?」
「おい、そろそろ時間だぞ」
こうして一日は過ぎた。あれ、そういえば最近話してないやつが居るような?
「俺が忘れられるのは当たり前だな」
早速、木山は忘れさられそうになっているのだった。




