影の薄い、イケメン
コメディをやっていると人が減っていく....でも、作者はコメディ好きなのでやっていきますけどね。
今日は区切りの関係上少なくなっております。課題が終わってないからではないです。
「ハーレム王でも目指しているのか?」
振り返ると見たことのない人が座っていた。なかなかの美形である。というか普通にイケメンだよコンチクショウ!!!ていうかこの人は何を言っているのだろう。もし、仮に俺が目指しているとしたら、明らかな妨害だな。
まあ、目指してるわけじゃないからいいけどさ。いやこんなこと言われたら北山さんに幻滅されるやつやん....というかされてるやん...ここは必死に弁明しても逆効果にしかならないので、ここはサラリと流そう。
「そんなことはないよ。それにしても.....君の名前が思い出せなくてね。何という名前だっけ?」
「ああ、木山だ。名前の件は気にしなくていい。影が薄い体質なんだ」
「そうか、そう言って貰うとこちらも気が楽だ」
なんとか誤魔化せたようだ。北上さんの失望したような表情も収まっている。それでも、石川さんから疑惑の視線を頂いているのは気のせいだろうか。きっと気のせいだろう。
そんな風に結論付けたものの冷や汗は垂れてくるものだ。なんもやましいことはしてないのにね。
「その済まないんだが....」
「ああ、わかった。自己紹介だな。好きなことはFPSゲームをやることだ。好きなものは肉じゃがとかだな」
「おう....」
「俺が普通だということは重々承知だ」
「いや、肉じゃがが好きなのは個性となり得るぞ。だが、微妙でコメントしづらい!!!それにイケメンという個性はあると思うぞ」
「そもそも、みんな俺に気づかないから無意味だ」
Oh....なんと勿体無い。イケメンという素質を活かせないとは。羨ましいという思いがあるのだが、別にイケメンを憎んでいるわけではないからな。素質があるのにそれが陽の目を見ないというのは勿体無いという気持ちにさせられる。
ここまで純粋に勿体無いと思えるのは、AWでは(恐らく)イケメンだからかもしれないな。俺はキャラメイクを一切していないし、鏡を見たことがない為、どこまで補正が掛かったかわからない。補正と言うか顔のセットからランダムに選ばれたのかもしれないけどね。
俺は木山くんとも話しつつ、他の二人とも話しながら授業を受けた。
「今日はどうする?」
「いつもの場所で集合して、あの食事処に行けばいいでしょ」
「ん、そうだね」
「時間は?」
「そうだな~~16時半くらい?」
「おけ」
「オッケ~!!」
俺は帰った。そしてダイブする。
明日からは夏休み終了なので三日に一回更新になります。課題がまだ終わってないくらいには作者、遅筆なので許してくれ....




