Wiki先生もこれにはたじたじ
当然のようにゲームの孵化作業をしながら登校し、学校に着いた。学校に着くと今回は割りと出るのが早かったからか、二人とも教室には居ない。話す相手も居ないし暇だな~~と思っていると、あることを思い出した。
魔法の作り方をWikiにUPすることである。生まれ持った魔法しか使えないのは相当不便なことだろう。俺はバンクルを操作し、攻略Wikiを開くとタイトルの下に大きく「これは遊びであってゲームじゃない」と赤字で載っていた。俺、これをゲームのキャッチコピーにしておいた方が良いと思うわ。
魔法のことについて書く前に俺は暇なので情報収集することにした。まず、目を引いたのがMAPという欄にある国の数である。なんと六個もあるのだ。
どうにもWikiによれば、この六個の内からランダムに選出されて初心者用の町に送られるらしい。国によって中華、西洋、日本の文化を持っているとのこと。
といっても、日本文化を持つ国と中華文化を持つ国は一つずつらしいが。それとやはり、日本の文化を持つ国はパンジになっていた。中華の国の名前は難しい漢字でよく読めない。これ日本語じゃないだろ!!日本語で頼むよ。
次に目に留まったはクエスト欄だ。もしかしたら現在受注しているクエストの特別報酬がわかるかもしれない。そんな希望を持って見ると衝撃の事実が書かれていた。
『ほとんどのクエストには再現性がありません。このゲームはリアルを探求して作られている為、一回NPCが困っていることを解決すると、再度同じことで困らなければ同じクエストは発生しません。再現性のあるクエストの情報を持ち寄りましょう』
えぇ!!!確かにリアルで同じことが発生することってほとんどないけどさ!!でも、クエストには少なくない数のクエストが載っているため、最近のクエスト発生アルゴリスムを使えば可能なのかもしれない。
最近はクエストが勝手に作られるプログラムがMMOに組み込まれているらしいからな。攻略系サイトもたじたじだ。でも、再現性のあるクエストといっても週一とか日に一回とからしいね。一応、結構な回数を連続して出来るクエストもあるらしいけど。
次は装備欄を見てみる。まだ、初期装備なので新しい装備を買えたらいいなぁ。また注意書きが書かれている。なんか嫌な予感だ。
『剣の場合は鋳造でない場合はステータスが不安定です。あくまでも目安にしてください。プレイヤーで新しい剣を作られた方はお手数ですがプレイヤーネームと、売ろうという意思がありましたら拠点と値段もお書きください』
今回はそんなに悪いニュースでもなかったな。確かに、リアルさを追求するならば品質は同じ人が作っても上下するだろう。
じゃあ、そろそろ魔法について書いておくか。俺はあのことをコメント欄に書くと、魔法一覧を見る。なんか、火炎地獄とか聖なる癒しとか色々あったな。
中二心がくすぐられたぜ!!




