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VRMMOで運全振りになった結果  作者: 龍虎
信仰、集め始めました編
39/55

妹も

 そして、700Gをカーラさん300G、残りの400Gを二等分して俺たちが貰うことした。カーラさんが全額貰うべきだったんだけどね。

 一緒に探してくれたのと、信仰集めをしてくれるからという理由で断られてしまった。


「じゃあまた学校でね」

「じゃあな」

「また明日」


 こうして、俺たちは別れた。


ーー翌朝


 俺はいつも通りに朝食を食べようとすると、珍しいことに妹が先にテーブルに座っていた。

 あ、なるほど。今日からなのか妹は。妹は中学二年生なのだが、春休みはいつも通り起きることはしない。だらしないな~そのだらしなさは俺のせいな気がするけども。


「お!?お兄ちゃん!!?まさか、私が先に起きることになるとは......突如、光の槍が降り出し神対人間の戦争になりそうだ」

「なんで、そんなファンタジーな世界が終わる戦いが始まると思うんだよ!!!」

「ううん、世界は終わらないよ!!お兄ちゃんが居る限り!」

「迫真の演技だな...というか俺は神に対抗しえる力なんて持ってないから!!!」

「え?お兄ちゃんは魔王だよね?あ、魔王は仮初めの姿で、世界を絶望に落とすことによって神の信仰をそぎ、実は人類を抹殺しようとする神の力を落とす勇者だったね」

「よく今の一瞬でこんな設定考えられたな!!!」


 まあ、こんな感じの妹です。俺もそうだが、妹もアニメやラノベが好きなのである。ただ、ここで注意して欲しいことがある。

 俺は妹のようにサブカルチャーに毒されている訳ではないという点だ。そして、他の人も大半は好きでもあそこまで至ることはない。


「どうしたのお兄ちゃん?まるで妹がサブカルチャーに毒されているけど俺は違うみたいな顔して」

「ピンポイント過ぎるだろ!?普通にそんなピンポイントに当てられたら怖いわ」

「いやーそこは妹ですから。全てお見通しだよ」


 まあ、俺の心の中をピンポイントで読み取るのはいつものことだけど、やっぱり慣れないな。いや、慣れちゃ駄目だな。慣れたらいっかんの終わりだ。


「どうしたのお兄ちゃん?まるでこれは萌えたわ~妹に惚れたらいっかんの終わりだなみたいな顔して」

「惜しいけど意味は全く、違うな!俺はシスコンじゃないぞ!!」

「えぇ!!?嘘でしょ?そ、そんなはずが...」

「なんでそんなショック受けてるの!?逆にシスコンみたいな行動をした覚えがないよ!?」

「あれは、六年と一ヶ月、いや、11年と少し前のことだ。めっちゃ可愛がってくれたじゃん!」

「一気にネタ感が崩壊したな!!しかもそれって1歳とかそこらの時だろ!!可愛がって当たり前だ!!」

「くっ、何も言えねぇ」


 残念な上に妹はハイテンション過ぎる......俺は妹がガクっと、うな垂れている間に家を出た。


 

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零の魔法
魔力0の良いところの少年が、学園で成り上がり、魔獣と闘う
一言で表すとそんな物語です。近未来+学園+魔法+科学、そんな作者の新作に興味のあるかたは↓で飛べますのでどうぞ
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