代償がある.....
キリの良さから少なめです。これまでアクアショットがステータス欄に入っていませんでした。すみません。
死んだのか?にしては余りにも倒れている時間が長い。一般的には最近行った街に飛ばされてデスペナを受けるだろうし、街に飛ばさないでデスペナ、にしても硬直時間が長すぎる。
気絶しているのだろうか。それなら何で気絶している?わからないことが多すぎるな。そんな風に考えていると依頼主がべっぴんな奥さんを連れて、カーラさんの下へと駆け寄った。そして祈るように言う。
「おお、天使よ。私たちの為に力を使い果たしてしまったのか...」
「あなた、この慈悲深き天使を祀りましょう」
「ああそうだな」
二人で呆気にとられること数分後、カーラさんが目を覚ました。何で倒れたのか聴かないとな。
「自分が何で倒れたのか心当たりあるか?」
「張り切りすぎた」
「張り切りすぎた?」
張り切り過ぎたということは、NPCが言うとおり力を使い果たしてしまったのか?
「天使モードの時は天使力が使える。それは使い切ると気絶する」
「ていうことはそれが時間経過で回復したから目覚めたのか」
「そういうことでしょうね」
「いや、違う。天使力やその上位の神力は信仰されることによって増す」
「そういうことか」
NPCが信仰しようと言っていたあの数分後には、NPCが信仰し始めたのだろう。なんだかチュートリアルみたいな茶番感を感じたのだが、運営の天使族救済措置みたいなものだろうか。いや、そうだな。流石にあれは茶番がすぎる。
にしても天使族が超ハードな気がするんだが気のせいだろうか。いやチート性能だし、どっこいどっこいかな。そんなことを思っているとトリーが発言する。
「じゃあ、まずは信仰を集めた方が良いってこと?」
「そう。でも、火急の用という程でもない」
「でも、天使族は天使力が無いと魔法が使えないんだろ?」
「ん、聖法は使えない。でも肉弾戦ができる」
前言撤回、全然どっこいどっこいじゃねぇ!!!!やっぱりチート種族じゃねぇか!!いや、俺も人のこと言えないけどね....俺も含めて下方修正はよ!ちょっと運営に送っておくか。
俺はメニューを開いて、サポートフォームを開いた。そして、自分が初っ端から強すぎてゲームを楽しめず、カーラさんも妬みの対象になるという旨を打ち、運営に送信した。
「じゃあ、こうしよう!私たち特に目的がないし、カーラさんの信仰を集める旅をすることにしようよ」
「いい」
「そうだな。なんか目的は持っておいた方がいい。まあ、まずはお金稼ぎだけどな」
「そうだね....」
「・・・」
目的は決まったが、まだ金を地道に稼ぐ旅は続きそうだ...
『ステータス
名前:セルア
LV:5
種族:妖精族
職業:水魔法使い
称号:幸運に愛されし者
神に期待されし者
ニング街の救世主
PVに映る予定の人
能力値:体力:451{15UP} 物攻:311{10UP}
魔攻:783{30UP} 速度:534{20UP}
魔力:993{30UP} 物防:322{15UP}
魔防:787{25UP} 幸運:500
スキルポイント:9
職業スキル:魔法作成
水魔法(大)【ウォーターボール】
【アクアショット】
スキル:豪運 幸運 開運の祈り
開運の呪い 不運の呪い
主神【ヴィレーヌ】の加護 救世主』
遂に次回、運営側が!?この話の根幹に迫る。




